小説『みかづき』で学習塾を運営する家族の奮闘を描いた森絵都(もり えと)さん。
作品には塾の運営を巡りすれ違う夫婦の姿が描かれましたが、森さん自身に旦那さんはいるのでしょうか。
今回は森さんの結婚、家族に関する情報を確認していきます。
またすばらしいヒット作を生み出す彼女はどんな人なのか、知られざる生い立ちをまとめていきます。
お勧め本「カラフル」森絵都著
大きな過ちを犯して、死んだはずの魂
が神様の気まぐれで再び下界に戻り再挑戦するチャンスをもらった。そこから下界で修行する日々。
ユーモアに溢れた小説。
何度読んでも心が温かくなるいっけん、児童文学だけれど、🧒疲れた大人にこそ読んでほしい作品です。 pic.twitter.com/ndfxnbjNxp
— フェレ (@Ferret422) October 30, 2022
亡き家族に会うために、ランニングに打ち込む環。後ろ向きだった環が、癖のあるランニングクラブのメンバーと共に成長していく姿に元気をもらえた。
走ることで悩みは解決しないけど、無心になれるし、モヤモヤはなくなる👟
12月に人生初のフルマラソンに挑戦する。頑張るぞ🏃♂️#読了#森絵都#ラン pic.twitter.com/QfHlcBWJfD— かすく | お酒と読書は心の薬 (@Spirits_fish) October 23, 2022
森絵都のプロフィール
本名:雅美
生年月日:1968年4月2日
身長:非公表
出身地:東京都
最終学歴:日本児童教育専門学校児童文学科
森絵都の旦那や結婚に関する情報はない
森さんはプライベートに関する情報を公表しておらず、既婚者なのか独身なのか確認できませんでした。
2023年現在は55歳ですから、結婚しているとすれば成人した子供がいても不思議ではない年齢です。
ただ旦那さんや結婚に関する情報がない以上、独身で仕事一筋に生きてきた可能性もありますね。
森さんは夫婦・恋人、独身の人を問わず、さまざまな人生の機微を描くことに長けています。
職場の男女関係が発覚した際に割を食うのは、つねに女の側だ。しかし、それが結婚というタイトルを伴ったとき、女は晴れやかな勝者となる。(森絵都 『風に舞いあがるビニールシート』 P.285 / 風に舞いあがるビニールシート)
— 名言bot / proverb (@trans__) October 27, 2022
作品に森さん自身の体験が投影されているとしても、読んだだけではどれが実体験か判断できません。
そのため作品をヒントに既婚か独身か判断するのも無理がありますね。
ちなみに「文藝春秋2018年1月号」では、若い頃は「他人の恋愛なんてどうでもいい」と考えていたことを明かしています。
人生でもっとも本を読んでいた20歳の頃、恋愛ものの小説は読んでいなかったそうです。
他人の恋愛に興味を持てないのですから当然ですね。
ただ、今では「他人の渦中を傍から見ると、渦中にいるときには見えないものがよく見える」ことを感じるといいます。
つまり恋愛で「渦中にいる」経験をしたことがあるわけですね。
一切恋愛に関心がなかったわけではなく、自身は恋愛の経験があるのですから、交際から結婚に至った相手がいても不思議ではありません。
旦那さんがいるとしても一般人のため、森さんが配慮し、個人情報が漏れないようにしているのかもしれませんね。
森絵都の家族は洞察力が鋭いかもしれない
森さんに夫や子供がいるかは、2023年現在は情報がなく断定できませんでした。
実家には両親や兄弟がいる可能性がありますが、そちらも詳細は不明です。
ただ児童文学・青春小説・恋愛ものなど、ジャンルを問わずさまざまな作品を描ける作家である点にヒントがあるかもしれません。
先述の通り、独身の人の心理も夫婦の心理も書けるほど、洞察力が鋭い人です。
筆者の推測ではありますが、文才と人間心理への洞察力が遺伝だとすれば、家族にも文筆家がいるのかもしれません。
あるいはカウンセラー、精神科医、教師など、人の気持ちを考えることに長けた人がいる可能性もありそうですね。
わたしは森絵都の「永遠の出口」という本が好きなのですが、その中に「私は、キスより結婚がしたかったよ」という一文があるのですが、ここに女の子の可愛さ凝縮されていないですか?
— たみやちゃん🇮🇹 (@niiiiiiiiina17) February 12, 2021
森絵都はどんな人?洞察力と思いやりがある
森さんは日本児童教育専門学校と早稲田大学第二文学部文学言語系専修を卒業しています。
フリーランスのシナリオライターを経て、1990年『リズム』で「第31回 講談社児童文学新人賞」に輝きデビューしました。
#読了
リズム/森絵都慌ただしい日常で疲弊しきった心に、すこぶる爽やかなミントの風で癒してくれた作品。
色んな意味でリズムが崩れがちとなった大人の自分を今一度リセットし、改めて自分らしいリズムに整えたいと思った。まだ先にある未来を見つめて。
思春期少女の様々な感情描写がお見事。 pic.twitter.com/NbseaexhDd— まりもっち@読書垢(続編読みたすぎ祭り中) (@marimo8989) September 21, 2022
2019年に読んで面白かった本
その6「リズム/森絵都」めちゃくちゃ読みやすくて、あっという間に読み終わった。
森絵都はデビュー作から才能が爆発してる。
サラッとした物語の中に大切な言葉をそっと置いてくれている。
続編のゴールドフィッシュも最高でした。#読了 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/7zOA0XoRwk— ゆずは@読書垢 (@yuzuha_book) January 15, 2020
その後は映画化・アニメ化された『DIVE!!』やドラマ化された『風に舞いあがるビニールシート』などヒット作を生み出します。
今でこそ大人向けの小説を多く執筆している印象があるかもしれませんが、もともとは児童文学を中心に発表していたのです。
専門学校で児童の心理や発達などを学んでいたのですから、作家としても「子供が喜ぶ作品を描きたい」と考えていたのでしょう。
それは「作家になる決意をしたとき、最初に児童文学作家を目指した」と語っていることからもうかがえますね。
子供たちへの優しいまなざし、悩める大人たちに生きるヒントをもたらせる洞察力。
両者を兼ね備えた森さんは、深い思いやりと鋭い人間観察力がある人なのでしょう。
主人公が亡くなった少年に魂として宿る。中学時代に初めて読んだ時は、ホラー、怖いという読後感だったのを思い出した。時を経て読むと「しぶとく生きろ」というメッセージで応援と直に感じ、ちょっぴり涙したので、私なりに苦労もしてきたんだなととほほとなった。 pic.twitter.com/s2sJpOOGhU
— まり (@bebebe22756682) October 28, 2022
森絵都の生い立ち。幼少期はほとんど読書していない
1968年4月2日、東京都に生まれた森さんは、幼少期にほとんど本を読んでいなかったそうです。
大人しく読書するよりも、友達と外で遊ぶ方が好きな子供だったといいます。
優れた作家でありながら、読書量が少なかったというのは意外ですね。
小学校4年生の頃までは何かしらの本を読んでいたようですが、あまり覚えていないとのこと。
母親に図書館に連れて行ってもらったこともあるそうですから、記憶にないだけで本には触れていたのでしょう。
子供の頃に読んだ本で印象に残っているのは、土方久功さんの絵本『ぶたぶたくんのおかいもの』。
こぶたがお母さんに頼まれ、買い物に出かけるシンプルな物語ですが、個性的な絵やリアルなキャラクターが記憶に刻まれたようです。
ぶたぶたくんのおかいもの(土方久功/福音館書店)が衝撃的で、昨日からずっとくらってる。
僕にとっては面白いけど、娘にはちょっと向いてないかなと思いきや、娘もすごい気に入っている。可愛い絵でもないし、2歳児にとっては長い文章なのに。なぜだ…、なんなんだこの絵本は…。 pic.twitter.com/pSXT7TGbhB
— 鈴木純|新刊「すごすぎる身近な植物の図鑑(KADOKAWA)」 (@suzuki_junjun) April 12, 2021
1冊の絵本しか印象に残っていないほど読書量が少なかったものの、作文を書くことは得意でした。
高校3年生で進路の選択を迫られ、「作文くらいしか褒められたことがないから、作家になろう」と決意します。
児童文学について学べる専門学校に進学し、児童心理学・児童文化論・英米児童文学などを学び、創作にも挑戦しました。
実際に文学について学び始めたこの時期が、人生でもっとも読書量が多かったのですね。
森さんは生まれつき恵まれていた観察力と文才を、教育を受けることでさらに磨き上げ、一流作家となったに違いありません。
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