辻村深月、結婚して夫がいる。作風の魅力。綾辻行人にファンレター&経歴まとめ

直木賞作家であり、本屋大賞も受賞するなど若い世代を中心に絶大な支持を獲得している辻村深月(つじむらみづき)さん。

結婚した夫に注目が集まっていますが、どんな男性なのでしょうか。

また経歴を振り返りながら、作風やペンネームの由来となった綾辻行人さんについてもお送りします。

辻村深月のプロフィール

生年月日: 1980年2月29日

出身地: 山梨県東八代郡石和町(現: 笛吹市)

最終学歴: 千葉大学教育学部

辻村深月、結婚して夫や子供がいる

辻村深月さんは、山梨学院大学附属高校を卒業するまでは山梨県で過ごしました。

のちの夫となる男性とはこの頃にすでに知り合っていたそうです。

夫の名前など詳細は明らかになっていませんが、中学・高校時代の同級生でしょうか。


辻村さんは千葉大学に進学し、卒業後は山梨にUターンして団体職員に。

2004年に作家デビューを果たしたあと、2008年に退職して専業作家になりました。

結婚したのはこの頃だそうです。

結婚して子供を出産し、私生活も充実している女性作家が増えたのは時代の流れもあると思いますが、ここで気になるのが瀬戸内寂聴さんの言葉です。

いわく、「結婚して母になり、幸せいっぱいな女の作家にいいものは書けません」。

辻村さんもやはり最初は怖かったらしく、ものを書き続ける強さを結婚によって失うのではと心配したこともあったそう。

けれど反面、安定しているからこそ書けるようになるかもしれないことに気づいたと明かしています。

結婚による影響があるとしたら、その影響も含めて執筆活動をする生き方を選んだわけですね。

2011年7月には長男を、その数年後に長女を出産しています。

結婚や出産によって気づいたこと

結婚と同じく、出産についても不安はあったという辻村さん。

子供が産まれたことで作品に変化が起こり、「これは母親になったから」と言われることを想像してしまったそうです。

瀬戸内さんと考え方が近い人なら、作品の変化をネガティブにとらえ、「結婚や出産の幸せが足を引っ張っている」と言うかもしれませんね。

ですが、実際に結婚した辻村さんには、わかったこともあるそうです。

確かに、結婚すればずっと幸せかというと、そんなことはないでしょう。


出産にも同じことがいえます。

結婚や出産の後も人生は続くわけですから、悩みはいろいろ出てくるはず。

その中では、何か不幸な出来事が起こることもあるでしょう。

結婚や出産をすればそれで幸せというのは、少々狭い考え方なのかもしれません。

それに、既婚者が体験を基に書く小説なら、同じ既婚者から共感を得やすくなりそうです。

出産していれば、母親の心に強く響く作品も書けるでしょう。

そう考えると、結婚しても出産しても、「いいもの」が書ける可能性はまだまだあるわけです。

2008年頃に結婚してからずいぶん年月が経ちましたが、近年も人気作家として注目されている辻村さん。

これからどんな新作を発表するのか、とても楽しみですね。

結婚式は東京會舘

辻村さんが旦那さんと結婚式を挙げたのは、文学賞とつながりのある東京會舘。

小説家としては心惹かれるものがあったのでしょう。

当時は、ウエディングプランナーに「受賞して戻って来るかも」といったジョークも言ったのだとか。

その後の辻村さんは、2012年に『鍵のない夢を見る』で本当に直木賞を受賞。


会見の際、支配人に結婚式も同じ会場だったことを伝えると、しっかり覚えていてくれたそうです。

こうしたエピソードを新聞のエッセイに書いたところ、東京會舘の社長からお礼の手紙も受け取ったという辻村さん。

そこから東京會舘を題材にした作品を書きたくなり、2016年に『東京會舘とわたし』を発表することになるのです。

辻村さんにとっては、とても思い出深い場所なのでしょうね。

辻村深月の作風&読む順番に注意

10代の若者から大人まで、幅広い年齢層の微妙な心情を透明感のある文章で描き続ける辻村深月さん。

作風としては、ミステリー好きでなくても楽しめる物語をミステリーの手法を使って書いているという感じでしょうか。

とりわけ初期の作品で特徴的なのは、序盤と終盤のコントラストからくる読後感の爽快さです。

序盤から中盤にかけてはトーンが暗く、伏線や謎が目白押し。

終盤はがらりと雰囲気がかわり、伏線がきっちりと回収されていく気持ちよさがあります。

アンハッピーエンドの作品はほとんどありません。

人間はどん底からのV字回復という展開に弱いのでしょうか。

また、辻村作品を最大限に楽しむためには読む順番も大切。

作品Aの登場人物が作品Bに重要性をもって登場するといったリンクがたびたび行われるからです。


読む順番については文庫本の帯で堂々と紹介されています。

もちろん個々の作品は単品でも楽しめるようになっていますが、せっかくなら指定された順番通りに読みたいものですね。

辻村深月は綾辻行人の大ファン

小学校6年生の時に『十角館の殺人』を読んで以来、綾辻行人さんを敬愛してやまない辻村深月さん。

ご本人によると「大量のファンレターを送っていた」そうですが、大学受験や進学でしばらく遠のいていた頃、なんと綾辻さんからお手紙が。

そこには受験の結果を気遣う言葉とともに、「大学生活で綾辻どころでなくなったのならいいです。

もし不合格だったとしても人生は長いです。

今はそれがすべてに思えても、すべてではないですよ」と書かれていたとのこと。

デビュー作になった『冷たい校舎の時は止まる』をメフィスト賞に応募したのは、受賞すれば憧れの綾辻さんと同じレーベルから出版されることと、枚数が許容範囲だったことが理由でした。

辻村深月の経歴まとめ

辻村さんは、1980年2月29日、山梨県東八代郡石和町で誕生しました。

両親は公務員だったそうです。

2004年に小説家としてデビューすると、10代の子供たちの群像劇と密室ミステリーを描いた『冷たい校舎の時は止まる』を皮切りに、さまざまな作品を発表してきました。


高い人気を誇るミステリー作家であることはメディアミックス展開が多いことからもうかがえますね。

辻村深月さんのすごいところは筆力がまったく衰えないこと。

かつて最高傑作と評価されていた初期の小説をはるかにしのぐ傑作を次々と送り出しています。

デビュー作の『冷たい校舎の時は止まる』を書きはじめたのは高校3年生の時でした。

進学校の特進コースで受験勉強に息がつまりそうだったという辻村さん。

勉強から逃げたくて授業中に書いた話をクラスメイトが読んでくれ、「続きが読みたい」とせがまれた時に、私はプロになれるかもしれないと初めて意識したそうです。

高校卒業後はミステリ研究会があるという理由で千葉大学教育学部に進学。

2002年に卒業すると、甲府にある県庁村会事務所に就職します。

2004年、『冷たい校舎の時は止まる』がメフィスト賞を受賞してデビュー。

その後は日本推理作家協会賞や直木賞の候補になるも落選。

2011年に『ツナグ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

2012年、三度目の候補となった『鍵のない夢を見る』で直木賞を獲得しました。

2018年には『かがみの孤城』で本屋大賞を、2019年には『傲慢と善良』でブクログ大賞の小説部門をそれぞれ受賞しています。


目標は一生作家であり続けることと言う辻村深月さん。

かつて10代だった読者も年齢を重ね、それにともなって作品も読者の成長に寄り添ったものが増えていますね。

この先も進化し続けるであろう辻村ワールドに期待です。

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