手嶌葵(てしまあおい)さんは、美しいウィスパーボイスが個性的な女性シンガーです。
手嶌葵さんは2006年に宮崎吾朗監督映画「ゲド戦記」のテーマソング「テルーの唄」で歌手デビューすると同時に、「ゲド戦記」のヒロイン・テルー役で声優としてもデビューしました。
それまで全くの無名シンガーだった手嶌葵さんが、どういった経緯でそれほどまでに大きな作品に関わることとなったのでしょうか。
手嶌葵さんのデビューまでの道のりと、独特の歌唱方法についてなど、お伝えします。
手嶌葵のプロフィール
本名:手嶌葵
生年月日:1987年(昭和62年)6月21日
身長:174cm
出身地:福岡県春日市
最終学歴:C&S音楽学院 高校コース卒業
所属事務所:ランデブー
手嶌葵のすごいデビュー秘話
手嶌葵さんは19歳の時、非常に美しいウィスパーボイスの女性シンガーとして突如、日本の音楽界に現れました。
しかも宮崎吾朗監督の「ゲド戦記」という非常に注目度の高い映画の主題歌を歌い、映画のヒロイン・テルー役も務めるというシンデレラガールばりの大抜擢を受けたのです。
手嶌葵さんがそこまでに辿り着くには、運命に導かれたかのような道のりがありました。
実は中学時代、手嶌葵さんは人と話したりするのが極端に苦手になり、登校拒否に近いような状態になってしまったそうです。
なんとか中学を卒業しましたが、普通の高校に通う自信がなく、大好きな音楽と歌を中心に学ぶ学校なら通えるかもしれない、とC&S音楽学院に通うこととなりました。
手嶌葵さんの通ったC&S音楽学院の高校コースとは、福岡にある高校卒業資格が取れる音楽学校です。
この学校のボーカルレッスンで、手嶌葵さんは初めて本格的に歌うことを教わりました。
在学中の2003年、2004年に「TEEN’S MUSIC FESTIVAL」協賛のイベント「DIVA」に2年連続出場し、来場した観客を魅了しました。
翌年2005年に音楽イベント「日韓スローミュージックの世界」に出演。
そのイベントに出演したことをきっかけに、デモCDがヤマハの関係者からスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに渡り、宮崎吾朗監督の耳に手嶌葵さんの歌声が届きました。
登校拒否状態だった中学時代に心の支えとして聞いていたベット・ミドラーの「The Rose」をカバーを収録していて、そのカバーの素晴らしさが評価されて「ゲド戦記」のテーマ曲「テルーの唄」を歌うことが決まりました。
そして、「テルーには歌と同じ声で喋ってほしい」という宮崎吾朗監督の願いを受け、声優も務めることになりました。
声優を務めることに関しては、演技経験がなかったために1度断ったそうですが、「サポートしていただけるなら・・・」と最終的には演じることに挑戦することになりました。
台本を読みながら、最初から最後まで「演技は難しい!」と心の中で叫んでいた、と当時を振り返っていました。
映画公開に先駆けて「テルーの唄」はオリコン週間ランキングで初登場5位にランクインし、30万枚以上の売り上げを記録しました。
こうして、それまで全く無名だった手嶌葵さんというシンガーの名は、世界に知れ渡ることになりました。
独特な歌い方と素晴らしい歌唱力が天才シンガーと呼ばれる所以
手嶌葵さんの歌唱法はいわゆるウィスパー唱法という、囁き声で歌う歌い方です。
日本で有名なウィスパー唱法の歌手だと、カヒミ・カリィさんやボサノバミュージシャンの小野リサさんではないでしょうか。
ウィスパー唱法は普通の歌唱法に比べ、歌声の中の息の量の割合が多い歌い方です。
お母さんが赤ちゃんを寝かしつける時に子守唄を歌うような、張り上げない声で、ひそひそ声で歌う時の歌い方ですね。
この歌唱法は、聞いている人に落ち着きを感じさせる事ができます。
手嶌葵さんは喋っている時から声の中に息が多く含まれているタイプのようです。
元々の喋り方や、おしとやかな性格などからこの歌唱法に辿り着かれたのではないでしょうか。
ただのウィスパー唱法なら誰でもできるのですが、手嶌葵さんの歌声が天才的と言われ、ここまで高い評価を得ているのは、元々持っている声の美しさと、素晴らしい歌唱力が備わっているからです。
手嶌葵さんの声の美しさは、「持って生まれた声、喉が素晴らしかった」という、天性のものとしか言いようのない存在です。
努力して作れるようなものではありません。
そして、歌唱力、表現力が非常に高いところは、手嶌葵さんの感受性やセンスによるものでしょう。
ウィスパー唱法で1番難しいのは、実は音程をキープする事です。
囁き声、ということは声を張り上げない、という事です。
小さな声を出しながら音程をキープする、というのは想像以上に難しい行為です。
手嶌葵さんは息の多い小さい声で歌っていながら、ちゃんと腹式呼吸ができていて、音程をキープするテクニックをお持ちであるという事がわかります。
持って生まれた素晴らしい素質、テクニックがあること、表現力の高さ、それらが合わさり「天才シンガー」と呼ばれる歌声ができているのだと思われます。
手嶌葵はフランス語で歌っている?
声の中に息が多い言語といえばフランス語です。
手嶌葵さんの発声とフランス語の相性は良いでしょう。
ですが、手嶌葵さんは率先してフランス語で歌っているわけではないようです。
多くの映画音楽をカバーしている手嶌葵さんは、英語で歌っている事が多く、英語の発音も良いと評判です。
ですが、手嶌葵さんのフランス語が聞ける曲もあります。
2012年にリリースされた「Miss AOI – Bonjour, Paris!」に収録されている「Bonjour, Paris!」の冒頭でフランス語のセリフを披露していたり、曲中にもちらほらとフランス語の歌詞があります。
予想通り手嶌葵さんの美しい声とウィスパーボイスは、フランス語にとてもマッチしています。
これからも美しい歌声で、素晴らしい音楽を聴かせてほしいですね。
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