2人の男性を侍らせるスタイリッシュなキャリアウーマンという見た目と、「35億」というフレーズによって大ブレイクしたブルゾンちえみさん。
しかし、そのブルゾンちえみさんがその後どうしているのか、意外とご存じではない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ブルゾンちえみさんの引退理由、「ブリリアン」の2人が相方となった「withB」のその後、改名について、そしていつブレイクしたのかなどを紹介していきます。
ブルゾンちえみのプロフィール
本名：藤原史織（ふじわらしおり）
生年月日：1990年8月3日
出身地：岡山県岡山市
血液型：O型
身長：155cm
出身校：岡山県立岡山大安寺高等学校卒業、島根大学教育学部中退
活動期間：2015年－
所属事務所：フリーランス（2021年－）、ワタナベエンターテインメント（2015年ー2020年）
ブルゾンちえみの引退理由は心の葛藤
ブルゾンちえみさんは2020年3月にお笑い芸人を引退しました。
芸歴も短く、大ブレイクを果たしたにもかかわらず、かなり早い決断と言えます。
では、なぜ引退を決意したのでしょうか。
ブルゾンちえみさんが芸人を引退した理由は、ブレイクしているという事実と自分の感覚の間にギャップがあったからだそうです。
バラエティ番組『グータンヌーボ2』に出演したときに語っています。
引退した理由を聞かれると、藤原は「ありがたいことに、私が目指していた世界に入れて、自分の作ったものを知ってもらったり喜んでもらうって事がすごく嬉しかったんですけど」と前置きしつつも「続けていく中で皆さんが『わぁ～』って言ってるのと、自分の心とのギャップみたいなのが出てきて」と語った。
周囲から与えられる賞賛に見合うほど頑張ったとは思えず、そこに葛藤が生まれたようです。
しかもこうした思いは、お笑い芸人としてブレイクしてからすぐに抱いていたものだったとか。
「もう言ってしまえば、ブルゾンちえみとしてバッて出た1ヶ月くらいしか『イェーイ』って気持ちが無かったです」と、ブレイク当初から葛藤していたことを告白。
デビューして間もなく大ブレイクし、様々なテレビ番組に引っ張りダコという状態になったブルゾンちえみさん。
これは大きなチャンスでもあるわけですから、当然スケジュールを自分で決めることなどもできません。
ただ番組から呼ばれ、事務所に決められたスケジュールに従い続けるだけで精いっぱいだったと思われます。
その一方で、ブレイクした芸人として扱われるにもかかわらず、自分がそれに見合った実力も活躍も見せることができないことに悩んでいたそう。
そんなモヤモヤが続いた結果、みんなを喜ばせることや、お金を稼ぐだけが幸せではないとまで思うようになったとか。
結局のところ、ブルゾンちえみさんは大ブレイクをきっかけにして、一度お笑い芸人として挫折とも言える経験をしたと言えます。
だからこそ心機一転、所属事務所を退所、お笑い芸人を引退することを決意したのでしょう。
その後はフリーランスで、様々な活動をしているようです。
再びどこかの事務所に所属するといったことはなさそうですが、お笑い芸人として活動を再開する可能性は捨てきれないかもしれませんね。
ブルゾンちえみ、「withB」の相方「ブリリアン」が解散
ブルゾンちえみさんはその代表ネタにおいて、「ブルゾンちえみ withB」としてお笑いコンビ「ブリリアン」の2人とユニットを組んでいました。
そのメンバーは、コージさんとダイキさん。
しかしそのブリリアンは、2020年3月10日にコンビを解散しました。
それ以降、コージさんは「コージ・トクダ」として、ダイキさんは本名の「杉浦大毅」としてそれぞれの活動をすることになりました。
2人ともお笑い芸人を事実上引退したことになります。
コージさんは2020年に、アメリカンフットボールの選手として復帰し、社会人チームに参加しています。
背景として彼はかつて高校と大学時代に熱心に取り組んでいました。
この復帰に至るまでには、やはりブルゾンちえみさんとの活動の影響があったそう。
「ブルゾンさんの後ろで、しゃべらないお笑いを続けるうちに、葛藤が起きた。自分を見つめ直した先にあったのが、アメフトだった」。
彼女にはもちろん感謝しているとのことですが、やはりブレイク時の独特なキャラクター設定に縛られてしまったようです。
ただしそれが同時に、自分の原点とでもいうべきものを見つめなおすきっかけにもなったということでしょう。
一方、杉浦大毅さんはコンビ解散後、役者としての活動を中心に活動しているようです。
同時に、ローカル局のバラエティ番組にも出演しています。
マルチタレントとして活動の幅を広げていっていると思われます。
ブルゾンちえみさんが新たな一歩を踏み出したのとほぼ同じ時期に、相方とも言えるブリリアンの2人も新しい人生を歩み始めたわけです。
ブルゾンちえみの改名後の芸名は藤原しおり
ブルゾンちえみさんは2020年に本名の「藤原史織」あるいは「藤原しおり」に改名しました。
所属事務所を退所し、芸人を引退したタイミングにおけることでした。
ではなぜ改名したのでしょうか。
その理由をインタビューで本人が語ったところによると、「ブルゾンちえみ」におけるスタイルと、本人との間に距離があったからとのことです。
なぜ名前を変えたのか……（しばし沈黙）。「ブルゾンちえみ」は私の1つの財産であることは間違いない。パフォーマンスやネタは大好きでした。でも、そこから得られるものと本来の自分との間の距離があった……というか、「ブルゾンちえみ」として求められていた役割や仕事内容、きっとこれからいただくであろうお仕事が、本来の私、藤原史織との間に大きな乖離があったということ。
あのブルゾンちえみのネタは自身でも気に入っているものの、あれはすでに完結したものであると見なしているそうです。
それゆえ、あのブルゾンちえみ像に基づいて、あるいはしがみついてこれからも仕事をしていくことを望んでいないとか。
実際、彼女は改名後、お笑いや女優などとカテゴライズされないような幅広い活躍に取り組みたいと発言しています。
とりわけ、地球の環境問題に興味があるとか。
さらに、将来的には海外での活動も見据えているとも発言しています。
もともと事務所退所時に、イタリアに留学する意思を表明していたのですが、コロナ禍のためにかないませんでした。
今後あらためて留学をすることになると思われます。
そしてこのようなブルゾンちえみさんの活動方針に影響していると考えられるのが、先輩芸人である渡辺直美（わたなべなおみ）さんです、
すでに海外でも活躍している先達でもあります。
そしてブルゾンちえみさんは、そんな渡辺直美さんと同じように海外進出をしたかったそうです。
このような活動方針には、いわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる肩書が最も当てはまると言えるかもしれません。
ただ、ブルゾンちえみさん本人は、そもそもそのようにひとつの職業や肩書にしばられることが決して当たり前の事じゃない、そんな時代を求めているようです。
ブルゾンちえみはいつブレイクした？
ブルゾンちえみさんが爆発的にブレイクしたのは、2017年です。
2017年1月1日に放送されたバラエティ番組『ぐるナイ！おもしろ荘』に出演し優勝したことがきっかけでした。
この番組は毎年、新たにブレイクする芸人を輩出するものとして有名です。
当然、優勝したブルゾンちえみさんは一気にメディア露出が激増し、その知名度もうなぎ上りになりました。
その効果は様々な指標でも明らかになっています。
たとえば、『ユーキャン新語・流行語大賞』において、ネタの代名詞でもある「35億」が流行語トップ10に入りました。
また、ORICON NEWS主催の『2017年ブレイク芸人ランキング』では、見事に第1位に輝いています。
このような大活躍の中には、女優としてのドラマ出演や、数多くのCM出演など、多岐にわたる活動が含まれています。
こうしてみると輝かしい経歴ですが、その本人にとっての内実は決して幸せなものではなかったのでしょう。
そもそも、いわゆる「一発屋芸人」という言葉があるように、印象的なキャラでぢブレイクした芸人は、その後苦労することがよく知られています。
ブルゾンちえみさんも同じくその沼に呑み込まれたと考えられます。
彼女が特異なのは、そのブレイクが収束してから以降の苦しい時代から、引退という形で早々に抜け出したことでしょう。
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