諫山創の父親がテレビ出演、兄弟に姉あり。実家は日田。地元への思い&大分出身が作品の原点

社会現象となったダークファンタジー『進撃の巨人』の作者であり、連載終了後も絶大な人気を誇る漫画家・諫山創(いさやま はじめ)さん。

テレビ番組に登場した父親の発言がファンのあいだで物議を醸していますが、いったいどんな内容だったのでしょう。

また兄弟や実家のほか、町おこしプロジェクト「進撃の日田」にみる地元愛にも注目します。

大分出身、とりわけ日田市出身であることは、『進撃の巨人』の世界観に大きく影響したようですね。

諫山創のプロフィール

生年月日:1986年(昭和61年)8月29日

出身地:大分県日田市

最終学歴:専門学校九州デザイナー学院マンガ学科

諫山創の父親、『情熱大陸』出演に反響

緻密なプロットと巧みな伏線回収が世界中の読者の心をつかみ、地球規模でセンセーションを巻き起こした『進撃の巨人』。

『別冊少年マガジン』2021年5月号をもって連載は終了しましたが、これにさかのぼる2018年11月、諫山創さんに密着した『情熱大陸』が放送されました。

幼稚園の頃から絵を描くことが好きで、高校時代は漫画の画材を買い求めに福岡まででかけたという諫山さん。


漫画家になる夢を抱きながらも、漫画を描いていることは周囲にひた隠しにしており、家族にもうちあけることはなかったそうです。

そんなある日、自宅のテーブルに置いた描きかけの原稿が父親に見つかってしまいます。

息子が密かに漫画を描いていることを知った父親は、「おまえは絶対に漫画家にはなれんから、そんなものめざすな!」と頭ごなしに叱責。

自分でも漫画家になれる自信のなかった諫山さんは、そのときは一言も言い返せずに、ただ恥ずかしい思いでいっぱいだったそうです。

以来、父親の言葉はずっと胸にわだかまっていたようで、過去のインタビューでもこのエピソードを明かしたことがありました。

「漫画家になる夢」と「反対する父親」の葛藤に苦しんだのは容易に想像できますね。

『情熱大陸』で両親と居酒屋を訪れた際、諫山さんは「すごく覚えていること」として、胸につかえていたわだかまりを父親にぶつけます。

すると父親は「覚えてない」と返答。

漫画家として成功する人は一握りですから、よく解釈すれば、あのときの言葉は息子の将来を心配する親心だったのかもしれません。

ところが、これに続く父親の『進撃の巨人』へのダメ出しに多くの視聴者が眉をひそめることになったのです。

それは、「絵が下手」「読みづらい」「息子の表現や発想とは思えない」「ゴーストライターがいるのかと思った」といったもの。

「メッキがはがれないから、ゴーストライターはいないみたいですが」とフォローはしたものの、ファンは諫山創さんの凍りついた表情を見逃しませんでした。

父親のダメ出しは田舎流の照れ隠しだったのかもしれません。

ですが、ネット上には「なぜ息子をけなしまくる?」「テレビで言うことではない」「毒親」といった声が続出してしまいました。

夢をあきらめきれなかった諫山創さんは専門学校を経て上京。


19歳のときに『進撃の巨人』で講談社のMGP(マガジングランプリ)佳作を獲得。

このときに初めて自分の口から「漫画家として生きていきたい」と両親に伝えたとのことです。

諫山創の兄弟に姉がいることが判明

『情熱大陸』で放送された居酒屋の場面から、2018年11月の時点で両親が健在であることはわかりました。

つぎに気になるのは兄弟姉妹の有無ですが、判明したのは「姉がいる」ということだけで、何人きょうだいなのかは不明でした。

ソースはインタビューでのご本人の発言です。

専門学校時代、プロのように漫画を描ける生徒がたくさんいることを知り、さらに自信を喪失したという諫山さん。

姉が買っていたファッション雑誌に連載されてい安野モヨコさんの『ジェリービーンズ』を読んで、ファッションデザイナーを夢みる主人公が自信を失う場面の描写に納得したと述べています。

主人公を石垣の中の一個の石に例えた場面でした。

たくさんの石の中のひとつにすぎない自分が上に行けるわけがないという説得力のある描写です。

ちなみに、お姉さんが買っていたファッション雑誌とは『CUTiE』でしょう。

安野モヨコさんもデビュー前は同じ心境だったのかもしれません。

諫山創の実家は日田で代々続く梅農家

諫山創さんは、福岡県と熊本県に隣接する大分県日田市で生まれました。

夏は年間猛暑日数が日本一を記録するほど暑く、冬は厳しい寒さで知られる、典型的な盆地の気候だそうです。


地元は奥日田と呼ばれる地域にある日田市大山町とのことです。

実家は代々続く梅農家。

両親が忙しかったため、幼少期は祖母に面倒をみてもらうことが多かったそうです。

日田では特産品の梅を使った梅酒がつくられていて、これまで『進撃の巨人』とコラボした「進撃の巨人梅酒」シリーズも発売。

キャラクターのイメージに合わせた味わいとオリジナルラベルが特徴で、もちろん諌山さんの実家で栽培された梅も使用されているとのこと。

このコラボ梅酒には、故郷に活気を取り戻す一助になればという諫山さんの地元愛がこめられていました。

諫山創の地元への思いが町おこしプロジェクトに結実

『進撃の巨人』の原風景となった地元・日田に恩返しがしたいという諫山さんの思いを受けて、有志の市民によって始動したのが町おこしプロジェクト「進撃の巨人 in HITA ~進撃の日田~」です。

日田市では『進撃の巨人』とのさまざまなコラボ企画が展開されており、ファンの聖地が続々と誕生して盛り上がりをみせています。

まず圧巻なのが、第一弾として大山ダムに完成した子供時代のエレン、ミカサ、アルミンの銅像。

コミックス第1巻に登場する衝撃的なシーンを再現しています。

3人が壁の向こうに出現した巨人を見上げて驚く、はじまりの場面ですね。

大山ダムの壁面をウォール・マリアに見立てたアイデアが秀逸です。

ダムに向かってARアプリを入れたスマートフォンをかざすと、巨人が姿を現します。


彼らが感じた恐怖を追体験するのも楽しいでしょう。

続いて、日田駅南広場には「人類最強の兵士」である大人気キャラクター、リヴァイ兵長が降臨。

訪れた観光客を出迎えてくれます。

日田市民文化会館パトリア日田には「進撃の日田カフェ」がオープン。

大山町の「進撃の巨人 in HITA ミュージアム」では、巨人のオブジェや貴重な原画、諌山さんの歩みを示す作品群など、ここでしか見ることができないものが多数展示されています。

日田から世界的な漫画家がでたことを地元の方々は誇らしく思っているのではないでしょうか。

大分出身というルーツが作品の原点

周囲を大きな壁に囲まれた世界で、人間を捕食する巨人の脅威にさらされた人類を描いた『進撃の巨人』。

大分出身の諌山さんもまた、四方を山に囲まれた小さな世界で育ちました。

いちばん古い記憶は、家の窓から見える景色が緑の壁みたいだったこと。

10代の頃の心境について、山に囲まれた田舎を窮屈に思い、まだ見ぬ外の世界や自由に憧れていたと述べています。

作中の巨大な壁に閉じ込められているような閉塞感を感じながら成長したことがうかがえます。

このあたりは『進撃の巨人』の世界観や主人公エレンの心情と重なりますね。

生まれ育った故郷の風景が『進撃の巨人』の着想へとつながったのはまちがいないでしょう。


故郷が安らぎをもたらす場所なのか、苦い過去を思い出させる場所なのかは人によって異なります。

諫山創さんにとって、それは創作の原動力を与えてくれる場所だったのかもしれません。

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