菅沼孝三（すがぬまこうぞう）さんは、幅広いジャンルのアーティストのスタジオミュージシャンやバックバンドとして活動していた、日本のドラマーです。
「手数王」と呼ばれるほど、高速ドラミングや変則的なプレイを正確に刻む事で、高い評価を得ていました。
また、ドラムの講師として「菅沼孝三ドラム道場」を開講しドラマーの育成に積極的に取り組み、弟子の数は数万人とも言われています。
そんな菅沼孝三さんから教えを授かった弟子の方々についてや、妻や若い頃について、死因などについてお伝えします。
菅沼孝三のプロフィール
本名：菅沼孝三
生年月日：1959年(昭和34年)10月25日
没年月日：2021年(令和3年)11月8日
出身地：大阪府
菅沼孝三は娘・SATOKOなど弟子は数万人いる
テクニカルなドラミングで有名な菅沼孝三さんは「手数王」と呼ばれ、数々の教則本を発売したり、数々の音楽学校でドラム講師を務めました。
菅沼さんにドラムを教わった人は数万人とも言われていますが、その中には有名なドラマーの方々がいます。
弟子の一人、娘・SATOKOはプロドラマー
プロのドラマーとして活動する娘のSATOKOさんは、菅沼さんの影響で13歳からドラムを叩いています。
2003年から「FUZZY CONTROL」というバンドで活動し、サポートドラマーとしてDREAMS COME TRUEや、稲葉浩志さん、吉川晃司さんなどのバックでドラマーを務めました。
菅沼さんの娘、弟子、と言われて納得できるほどSATOKOさんのテクニックも凄いですね。
SAOTOKOさんがまだ幼稚園児だった頃、菅沼さんがドラムを務めたCHEGE and ASKAのライブを見に行き、ASKAさんに抱っこされながら「将来、自分もこれをやるんだな」と思ったそうです。
そして2022年、実際にASKAさんのライブでSATOKOさんはドラムを叩きました。
その時すでに菅沼さんは亡くなられていましたが、喜ばれたのではないでしょうか。
「世界トップドラマー500」に選ばれた川口千里も弟子だった
2010年に世界的なドラムのウェブサイト「ドラマーワールド」で発表された「世界のトップドラマー500人」の1人として選ばれた川口千里さんも、菅沼孝三さんに師事していました。
川口さんは5歳からおもちゃのドラムを叩き始め、8歳から菅沼孝三さんの元でドラムを教わりました。
「世界のトップドラマー500人」に選ばれた時、川口さんはまだ13歳という若さでした。
川口さんは菅沼さんの「手数王」をもじって「手数姫」と言われたりしています。
妻や若い頃、自宅について
菅沼孝三さんは結婚されており、妻がいましたが、いつ頃結婚されたかなどは明らかになっていません。
妻の名前は四穂子さんという方で、菅沼さんの葬儀の喪主を務めておられました。
［おくやみ］ 菅沼孝三（すがぬま・こうぞう） 命日： 2021年11月8日 16時49分 年齢： 62歳 出身： 大阪府 肩書： ドラマー 事由： 大腸がん 会場： 公益社会館たまプラーザ 神奈川県横浜市青葉区美しが丘２丁目２１−４ 喪主： 四穂子（しほこ、妻）さん… https://t.co/RQyGwz47GS
— Sogi.jp (@Sogi_jp) November 11, 2021
菅沼さんは、母親が歌手をしておられ、母親のバックバンドのドラムが気になり、8歳でドラムを始めました。
幼少期から腕前が認められ、「天才ドラマー少年」としてテレビなどでも取り上げられ、まだ小学生のうちから結婚式場などでドラムの仕事を受けるようになりました。
15歳の時にプロドラマーとして活動を始めました。
若い頃からすでにドラマーとしての確固たる地位を築いておられました。
そんな菅沼さんの自宅は横浜にあり、地下2階にスタジオを完備し、「菅沼孝三ドラム道場」として若手の育成の場になっていました。
自宅にもたくさんのドラムセットがあり、常にドラムに囲まれた生活だったようですね。
死因は大腸ガンで、直前まで公表していなかった
菅沼孝三さんは、2021年11月8日に62歳という若さで亡くなられました。
死因は大腸ガンでした。
実は大腸ガンはステージ4まで進んでいましたが、ギリギリまで周囲には告げず、ドラマーとして活動していました。
菅沼孝三…大腸ガンステージ4だと…
絶対に回復してステージに戻って来てください
手数王の圧倒的ドラムをもう一度…！— たっくん✴︎ジギング (@takkun_JVM) September 26, 2021
娘でドラマーのSATOKOさんが「父、菅沼孝三は家族に囲まれて見守られながら、笑顔で宇宙へと旅立っていきました」と、報告しました。
亡くなる1ヶ月前までステージに立ったり、ドラムを教えていたそうです。
8歳からドラムを始め、亡くなる直前までドラムを叩き続けた菅沼孝三さん。
きっと天国でも素晴らしいテクニックでビートを刻まれているのではないでしょうか。
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