岩崎加根子(いわさきかねこ)さんは1932年生まれの女優。
「俳優座が生んだ三大新劇女優」の1人にも名を連ねる、ベテランの名優です。
そんな岩崎さんの、結婚や夫・子供について気になる方も多いのでは。
あまりプライベートが見えてこない彼女の実家の家族についても調べてみました。
また、古くから活躍を続ける大女優の若い頃から現在の活動についても調査。
今回は、日本を代表する女優・岩崎加根子さんのプライベートから仕事までをまとめてご紹介します。
岩崎加根子のプロフィール
本名:村田加根子
生年月日:1932年(昭和7年)10月25日
身長:162cm
出身地:北海道函館市
最終学歴:立華学園卒業
所属事務所:俳優座
岩崎加根子の夫
岩崎さんに関しては既婚であることはわかっていますが、夫が誰なのかは不明です。
有名人同士だったら情報が出ているでしょうから、相手は一般の方と推測されます。
そしてもう一つ注目したいのが、岩崎さんの本名。
本名が村田となっているので、夫の苗字は「村田」と考えることが出来ます。
ネット上には2010年ごろ倒産した「村田合同」という北欧家具の輸入代理店の社長さんらしいという噂を見かけますが、真実かどうかを判断する術がないのが現状です。
ちなみに岩崎加根子さんの夫を調べていると、山内明さんの名前が浮上してきます。
ということは山内さんが夫なのかなと一瞬勘違いしてしまいそうですが、2人が夫婦だったのは作中での話。
1982年放送のその名も『夫婦』というドラマの中で夫婦の役を演じました。
しかし、もちろん2人は本当の夫婦ではなく、山内さんの奥様は空あけみさんという女性です。
岩崎さんの夫に関しては詳細は不明と結論づけざるを得ませんが、90代になる今まで彼女がいきいきと女優を続けているところをみると、妻の仕事に理解のある男性だということは確かですよね。
◇特別講座◇
今回は劇団俳優座代表 岩崎加根子さんに、俳優座についてやご自身のことについてお話しいただきました。聞き手は山本順子さん。
御年90歳、いつまでも若々しくてお元気な加根子さんから、役者としての在り方を学べる貴重な時間となりました。続きます→ pic.twitter.com/APRHdzDoRU
— 劇団俳優座演劇研究所 (@haiyuzakenkyujo) May 18, 2023
岩崎加根子の子供
岩崎さんの子供に関しても、夫同様情報がありません。
そのことから、そもそも子供がいるのかどうかも不明ですし、いたとしても芸能界で活躍する人物とは考えにくいですね。
1932年生まれの岩崎さんの若い頃となると、まだまだ結婚や出産は今の時代よりも早かったであろうことは予想できます。
なので子供を産んでいるとしたら遅くとも30歳くらいまでには産んでいそうですよね。
ともあれ、岩崎さんは自身のプライベートや家族のプライバシーを徹底的に守るタイプのようです。
岩崎加根子の結婚はいつ
夫・子供同様に、結婚についても、いつ結婚したのかなどは一切情報がみつかりません。
年齢的に彼女が結婚したのはインターネットが登場するよりずっと以前のことでしょう。
もしかしたら当時の新聞などには記事が載ったのかもしれませんが、デジタルな情報としては残っていないということかもしれません。
最近の岩崎さんのインタビュー記事なども参照してみましたが、彼女自身が結婚や家族との生活に関して発言したこともないようです。
人気女優として観客や視聴者の夢を壊さないためにも、結婚については語らない主義なのかもしれませんね。
岩崎加根子の家族
岩崎さんの実家の家族についても情報は多くありません。
しかし、父親は熊本県、母親は近畿地方出身のようです。
岩崎さん自身は函館出身で、さらに幼少期に東京へ引っ越しているようなので家族は日本全国を渡り歩いた印象ですね。
父親に関しては全く情報が見当たりませんが、母親については次のようなエピソードが明かされたことがあります。
子供時代に戦争を経験した岩崎さんが、戦争終結直後に農村に母と2人で食料を仕入れに行ったことを話していたことがあるのです。
このことから、少なくとも母親は戦争を生き延びたことがわかりますね。
兄弟について語るところも、1つだけ見つかりました。
これも自身の戦争体験を回想するエピソードの中でのこと。
彼女は12歳のとき東京で空襲に遭い、その際に自宅が焼失したそう。
自宅は空襲が終わっても数日間燃え続けたといい、その時「兄が、大切にしていた本が燃えるのを無念そうにずっと見つめていた」と明かしています。
そのことから、少なくとも兄弟は兄がいて、1人っ子ではなかったことが分かりますね。
戦争が終わった後岩崎さんは、15歳で俳優座の研究生候補となります。
当時は大戦終結後2,3年ほどしかたっていないというまだ厳しい時代だったはずです。
そういう時代において娘を演劇の道に進ませてあげられるというのは、ある程度経済的に余裕のある家族だったのかなという推測もできますね。
そうでないにしても、芸術や演劇への理解がある家族という印象を受けます。
岩崎加根子の若い頃
岩崎さんは若い頃から、舞台・映画・ドラマへと出演を続ける実力派女優として活躍していました。
戦後間もないころ、15歳で俳優座の研究生候補となった岩崎さん、1949年に養成所が設立されると養成所1期生となり、卒業後の1952年に劇団俳優座に入ります。
ちなみに俳優座に入ることにした理由は「数学が苦手だったから」。
なんでも当時学校制度が変わり、高校に行きたければテストなしで行ける状況だったそう。
しかし、自身は数学の勉強に追いついていけず困っていたようです。
そんなとき、松竹の池田義信監督の息子で後に日テレのディレクターになった池田義一さんから、俳優座を受けてみないかとの誘いを受けます。
それに対し岩崎さんが「俳優座に数学の試験があるか」と尋ねたところ、「ありません」といわれたことから受験することにしたのだとか。
岩崎さんは、もし数学が得意だったら全く違った人生を歩んでいたのかもしれませんね。
女優になってからは舞台を中心に活動していましたが、テレビドラマや映画にも出演。
なんとNHK大河ドラマの第1作目である1963年放映『花の生涯』に出演していたそう。
歴史ある大河ドラマの第1作目に出演とはすごい経歴ですよね。
昭和から活躍を続ける実力派女優ということで過去の共演者も豪華。
1963年『太陽への脱出』では石原裕次郎さん、1965年『座頭市地獄旅』では勝新太郎さんなど昭和の大俳優たちの相手役を務めたこともありました。
1970年代には市原悦子さんと阿部公房さんが主宰した演劇集団・阿部公房スタジオに所属しています。
岩崎さんの若い頃からの活躍を追うだけで、戦後日本の演劇界・芸能界の歴史を学んでいるような気持ちになりますね。
HBD ☆ 岩崎加根子さん
『警察日記』(1955)
『兵隊やくざ 殴り込み』(1967)
『影の車』(1970)
『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975) pic.twitter.com/ay2dzWOn6Q— Bookie Jack (@Jack_A_Daddy1) October 25, 2022
今でも品があって素敵な岩崎さんですが、若い頃もあまり化粧っ気がなく素朴で美しい方ですね。
岩崎加根子の現在(2003)は俳優座の代表
岩崎さんは2023年現在91歳になりますが、俳優座の代表として現役で活躍中です。
2022年4月には劇団と俳優座劇場による共同プロジェクトとして開設されたYouTubeチャンネル『劇チャン』に初登場。
昔の劇団のエピソードや、80年に建て替えられる前の劇場についてなど、劇団の歴史を見てきた岩崎さんだからこそできる貴重な話を聞かせてくれました。
89歳でのYouTubeデビューは世界的に見ても珍しいかもしれませんね。
2023年4月には劇団が28年間つづけている特別公演にも出演。
『戦争とは…』という舞台は、終戦後50年の1995年からスタートした朗読舞台で、初回から出演するのは岩崎さんのみ。
自身も子供時代に戦争を経験した彼女、「戦争の不条理を語り継ぐことで平和のと尊さを知ってもらいたい」という思いで舞台に立ち続けているようです。
90歳というとなかり高齢で、通常なら仕事をリタイアしている人も多い年齢ですよね。
それでも岩崎さんが現役で活動を続けるのには、どうしても伝えたい思いを強く持っているからなのかもしれませんね。
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