Vaundyの天才論。パクリの噂。作曲方法がすごい!山下達郎風の曲&系統はミクスチャー?

サブスク時代に突如として現れ、柔軟な音楽性と非凡なメロディセンスで一躍時の人となったVaundy(バウンディ)さん。

破格の才能を感じさせるマルチな活躍ぶりから「天才」との呼び声が高いですが、ご本人は自分のことを天才とは思っていないそうです。

今回は、Vaundyさんのユニークな天才論をはじめ、パクリ疑惑、戦略的な作曲方法について取り上げます。

山下達郎感ただよう名曲として昭和世代の心もつかんだ『恋風邪にのせて』にみられるように、さまざまな要素が融合したジャンルレスな音楽性はどの系統に属するのでしょう。

Vaundyのプロフィール

愛称:バウンディ

本名:非公開

生年月日:2000年(平成12年)6月6日

出身地:東京都

最終学歴:日本大学芸術学部デザイン学科卒業

所属事務所:Vaundy Artwork Studio

Vaundyが考える天才とは

CDをリリースしたことがない普通の大学生でも、自作のMVをYouTubeに投稿し、SNSで拡散させて、楽曲の力でバズを起こせることを証明してみせたVaundyさん。

作詞、作曲、アレンジはもちろん、ジャンルにとらわれない楽曲のバリエーションや天性の歌声で、またたく間に新世代の旗手的存在になりました。

美術系大学生という経歴を活かして、映像制作やアートワークも自らおこなうマルチアーティストです。


ありきたりな言い方をするなら、時代が生んだポップ・ミュージックの申し子といえるでしょう。

音楽だけではなくマルチアーティストとして生きていきたい、と述べているVaundyさん。

曲づくりからMV制作まで自分でおこない、Vaundyというアーティストをつくりあげたいと考えていて、そのためにも自分の作品をさまざまな角度から見てほしいとのこと。

2000年6月6日生まれと非常に若いアーティストであることから、なおさら天才と呼びたくなってしまいますね。

ところがご本人は天才ではなく秀才タイプと自己分析。

なぜなら、アーティストと呼ばれる人の多くは努力・知識・経験を形にして、それを観てもらうことに快感を覚えるのに対し、本当の天才たちは世に出ることを多分嫌うだろうから、とのこと。

たしかにVaundyさんは中学3年生から音楽制作ソフトで曲づくりをはじめ、音楽塾ヴォイスにも通って、自分の技術を向上させてきました。

天性の才能もあるのでしょうが、努力と経験に裏打ちされた秀才という表現のほうが的を射ているのかもしれません。

Vaundyのパクリ疑惑を検証する

有名になると、とかくアンチが現れたり、楽曲のパクリ疑惑が浮上したりするものですが、Vaundyさんも例外ではありませんでした。

「あのアーティストのあの曲に似ている」といわれている作品は何曲かありますが、とりわけ話題になっているのが『不可幸力』です。

同曲は2020年5月リリースのファーストアルバム『strobo』の収録曲で、Spotify PremiumのCMソングに起用されたもの。

CMが全国地上波テレビでオンエアされたこともパクリ疑惑に拍車をかけたと思われます。

元ネタではないかと疑われているのは、サザンオールスターズの『愛の言霊』。

ここでもう一度、両曲を聴きくらべてみましょう。

まずは『不可幸力』の前半ですが、リズムや曲調は『愛の言霊』と似通っているものの、パクリと言うほどそっくりとは思えません。

ですが、2:00ごろからはじまる大サビ「愛で揺れる世界の中で~」のフレーズになると、たしかに『愛の言霊』の「生まれく叙情詩(せりふ)とは~」に似ているという印象を抱かずにはいられません。

曲全体を通して、明らかに似ているのはこの部分だけですね。

ネット上では「丸パクリ」「オリジナリティがない」という否定派と、「このくらい似てる曲はいっぱいある」「この部分しか似てないのにパクリと責めるのはいかがなものか」という擁護派に分かれました。

もともと『愛の言霊』も、米国の某女性歌手の楽曲が元ネタになっているとの説もあり、「似ている曲」というのは音楽業界ではよくある話です。

昔聴いた曲や名も知らぬ曲に無意識のうちにインスパイアされてメロディが生まれることはあるはずです。

仮に意識して『愛の言霊』を元ネタにしたのだとすれば、オマージュの可能性もあるでしょう。

元ネタがある場合、そこからどれだけオリジナリティをだせるかがアーティストとしての力量になりますが、そういう意味では『不可幸力』は元ネタ色が残ってしまったことになりますね。

いずれにせよ、シャレにならないほど酷似していたら盗作問題に発展するでしょう。

この程度なら許容範囲ということになりそうです。

Vaundyの成功法を熟知した作曲方法

多彩な魅力をもつVaundyさんですが、なにより傑出しているのは個々の曲のクオリティの高さです。

楽曲によっては実験的だったりマニアックだったりするのですが、最終的に質の高いポップスとしてリスナーに届けるその力は、やはり圧倒的といわざるをえません。

それは、ただ「今風だから」という理由だけでは説明がつきませんね。

ここでは「戦略的な頭脳派」といわれる独自の作曲方法について明らかにしていきます。

「僕は音楽活動をするために戦略的に準備をしてきた」と語っているVaundyさん。

一気にブレイクしてVaundyの名を広く浸透させることになった『東京フラッシュ』は、J-WAVEをはじめとするラジオをターゲットに、優れた分析力でトレンドを先読みし、ニーズを意識したうえで曲づくりをおこなったと明かしています。

また、ストリーミングで音楽を聴く人が増えた昨今は、イマイチと判断された時点で他の曲に行かれてしまうため、もっと聴きたいと思わせる冒頭のつかみが大切なのだとも。

J-WAVEで流れる曲をつくりたいと思っても、誰でもつくれるものではありません。

大ヒットが綿密に計画されたものだったこと意識して、あらためて聴くと、また違った味わいがあります。

まるで一流マーケッターのようなVaundyさんの分析力が見事に的中したことになりますね。

山下達郎感あふれる『恋風邪にのせて』

「今ウケる音楽」でティーンの心をわしづかみにする一方で、どこかノスタルジックで昭和感ただよう世界観も大好評のVaundyさん。

昔から小田和正さんや山下達郎さんのようなクラシックポップスが好きだったそうで、いわゆる「売れ線の音楽」を追求してきたアーティストたちの音楽は美しいと述べています。

小田さん、山下さんといえば、まだJ-POPという言葉もないころから新しい風を感じさせてくれた真のパイオニアたち。

Vaundyさんにとっては祖父世代にあたります。

時代を切り拓く新星が大御所たちの名前を挙げることをうれしく感じる昭和世代は多いでしょう。

山下達郎感がいっぱいと話題の『恋風邪にのせて』は、レトロで大人な雰囲気があふれるラブソング。

耳ざわりのよい伸びやかな高い声も山下さんに似ていると評判で、「現代のヤマタツ」と評する人もいるほどです。

Vaundyさんがリスナーを魅了する天性の歌声の持ち主であるとともに、世代をつなぐ意志をもったポップスの申し子であることがわかります。

Vaundyの系統・ジャンルはなにか

ロック、ヒップホップ、ダンス、R&Bなど既存のジャンルを絶妙に融合させているVaundyさん。

これを「ジャンルレスな音楽性」とひと言でいうのは簡単です。

アルバムを通して聴いた際にひとつのジャンルが際立つのではなく、Vaundy作品として並列に聴こえるところはさすがですね。

ご本人も、ジャンルが違うという感覚はないと発言。

いわく、本当のオリジナルというのは遅くても90年代までに出尽くしていて、以降は組み合わせの音楽なのではないかとのことです。

めざしたいと思う特定のアーティストもいないそうですから、ことさらに系統だてたり、ジャンル分けするのは野暮のような気もします。

しいていうならミクスチャー、あるいは新世代のシティポップということになるでしょうか。

インタビューやSNSで垣間見えるキャラクターも含めて支持層を拡大し続けているVaundyさん。

その進化はとどまるところを知りません。

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