松任谷由実と荒井由実の違いをコラボで聴き比べ。いつから松任谷?AI技術でデュエット

松任谷由実(まつとうやゆみ)さんは、1971年7月5日に旧姓である荒井由実(あらいゆみ)としてシングル「返事はいらない」でデビューしました。

それから50年が経ち、松任谷さんのデビュー50周年記念ベストアルバムが2022年10月4日にリリースされました。

そのベストアルバムには、AI技術を使い、松任谷由実さんと荒井由実さんによるデュエット曲「Call me back」が収録されることが発表され、大変話題になりました。

そんな松任谷由実さんと荒井由実さんの歌声の違いを、コラボ曲で聴き比べてみました。

松任谷由実のプロフィール

愛称:ユーミン

本名:松任谷由実(旧姓:荒井)

生年月日:1954年(昭和29年)1月19日

身長:164cm

出身地:東京都八王子市

最終学歴:多摩美術大学卒業

所属事務所:雲母社

松任谷由実と荒井由実の違いをコラボで聴き比べ

2022年10月4日にリリースされた松任谷由実さんデビュー50周年記念ベストアルバム「ユーミン万歳!」は、オリコンアルバムランキングで2週連続1位を獲得し、2週間での累計売上枚数は25万枚に達しました。

CDの売れない現代では異例の売り上げとも言え、このベストアルバムの売り上げ成績で、松任谷由実さんはオリコン史上初となる「1970年代から2020年代の6年代連続でアルバムで1位を獲得」した唯一のアーティストになりました。

このベストアルバムの目玉は、何といっても新曲「Call me back」でした。


「Call me back」は”50年の時を超えて”をテーマに、製作当時68歳の松任谷由実さんと、最新のAI技術で再現された荒井由実さんのデュエット曲になりました。

CDの初回限定版には、特別映像として「荒井由実x松任谷由実 ダイアローグ」という映像特典がつき、荒井由実さんと松任谷由実さんの対談が収録されています。

対談の中で荒井さんが松任谷さんに「50年後、私は音楽は続けられてる?」と質問し、松任谷さんは「続けてるわよ。」と答え、まさに50年という時を超えたコラボレーションを実現させました。

歌声の違い

AIとは言え、荒井由実さんのパートは非常に自然に「あの頃」の荒井さんの歌声を再現しているように感じました。

歌声に関して聴き比べてみると、声そのものがかなり変わっていることを感じられます。

50年もの歳月が流れていますので、50歳年を重ねた松任谷さんの声帯はかなり使い込まれている印象で、比べて荒井さんの歌声は初々しく、声帯もまだざらつきのない真っ直ぐな声を出しているのがわかりました。

同じよう滑舌に関しても、かなり変わっていることが感じられました。

滑舌の変化に関しては、加齢により舌が動かしにくくなることや、口の周りの筋力が低下することで表れてきます。

「Call me back」のサビは荒井由実さんと松任谷由実さんのユニゾンで構成されていますが、それぞれの違いを感じながら、年代の違うお1人の声を同時に聞くことができる、ほかに類を見ない体験ができます。

紅白で共演が実現!

2022年の大晦日に放送された「第73回NHK紅白歌合戦」の特別企画として、荒井由実さんと松任谷由実さんのコラボレーションが発表されると話題になりました。

AI技術とCG技術を駆使し、50年の時を超え、しかも生放送でのコラボレーションということで非常に注目されました。

披露されたのは、ベストアルバムでもコラボレーションした「Call me back」でした。


並んで歌う松任谷さんとCGの荒井さんが手を合わせるシーンなどもあり、技術の進歩の素晴らしさと、長きに渡る松任谷さんの活動の偉大さが感じられるステージでした。

当初発表されていた楽曲は「Call me back」だけでしたが、「Call me back」が終わるとCGの荒井さんがピアノの前に座り伴奏をスタートすると、サプライズで1975年に発表された名曲「卒業写真」を、松任谷さんが熱唱しました。

サプライズでの名曲の披露に会場の雰囲気は一変し、審査員も聞き惚れていました。

いつから松任谷になった?

松任谷由実さんは、荒井由実として歌手デビューした5年後に松任谷正隆さんと結婚し、松任谷姓に改名しました。

結婚当初は、アーティスト活動をやめて作曲家に専念したいと考えていたそうです。

ですがスタッフの説得に応じ、アーティスト活動も並行して行っていくこととなりました。

「荒井由実」名義で発表した作品は、アルバムでは1976年11月20日にリリースした4枚目の「14番目の月」まで、シングルでは1976年3月5日にリリースした7枚目の「翳りゆく部屋」までです。

松任谷姓への改名後に知った世代の方には、荒井由実さんと松任谷由実さんが同一人物と知らないままの方もいるようです。

AI技術で1人でもデュエット可能に

ベストアルバム「ユーミン万歳!」に収録された新曲「Call me back」に収録されいてる荒井由実さんのボーカルは、実際は吹き込まれていない歌声をAI技術で作り出しています。

この技術を開発したのは、東京大学大学院情報理工学系研究科の猿渡・小山研究所で音声研究を専門に行っている高道慎之介助教授を中心とした若手グループだそうです。

AIで歌声を作り出すために、荒井由実時代にレコーディングされたボーカルデータを取り込み、歌声や歌の抑揚の癖などを解析して、実際には存在していない歌声を作り出しています。


同じ技術を使い、過去にはカラオケビッグエコーで「なりきりマイク feat. ELT 持田香織」という企画が期間限定で行われており、自分の声がマイクを通すとEvery Little Thingの持田香織さんの歌声にすることができました。

それを使い、自分の声と持田さんの声を切り替え、1人でもまるで持田さんとデュエットしているかのような状況を作り出すことが可能でした。

まるで本人と変わらない声が再現できてしまうことでAI音声を犯罪に悪用されてしまうことが懸念されていますが、正しく技術を使うことで、これまでにできなかった体験ができるのは魅力的なことだと思われます。

荒井由実さんと松任谷由実さんのデュエットはその技術の素晴らしい使い方の1つで、これからもそのような感動を生み出せる技術がどんどん発達していくことに期待したいですね。

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