平家みちよ（へいけみちよ）さんは、1997年にオーディション番組「ASAYAN」で行われた「シャ乱Ｑ女性ロックボーカリストオーディション」でグランプリを獲得した女性歌手です。
参加総数9,900名の中からグランプリを勝ち取り、デビュー翌日にはなんと日本武道館で10,000人を集めるイベントを開催するなど、華々しいデビューを飾りました。
ですが、プロデュースはつんくさんではなくはたけさんが担当し、同オーディションで落選したメンバーを集めたモーニング娘。が後からデビューすると一気にスターダムに上り詰めました。
そんな平家みちよさんがなぜつんくさんではなくはたけさんのプロデュースになったのか、恵まれなかった歌手活動について「かわいそう」と話題になったことについてなど、お伝えします。
平家みちよのプロフィール
本名：平家充代
生年月日：1979年(昭和54年)4月6日
身長：158cm
出身地：大阪府
最終学歴：三重県立名張西高等学校卒業
平家みちよは、はたけプロデュース！なぜつんくは外れたのか
平家みちよさんは「夢のオーディションバラエティー。」というキャッチコピーで放送されていた人気テレビ番組「ASAYAN」の「シャ乱Ｑ女性ロックボーカリストオーディション」で見事グランプリを獲得してデビューしました。
「ASAYAN」からは、鈴木亜美さんやCHEMISTRYなどの数多くのアーティストやタレントを輩出して来ました。
平家みちよさんも「シャ乱Ｑ女性ロックボーカリストオーディション」でグランプリを獲得しデビューしたのですから、華々しいアーティスト活動をしていくものと思われていましたが、結果は「売れた」とは言えないような状況でした。
そのあまり売れなかった要因は、プロデュースをしたはたけさんのプロデュース能力に問題があったのではないか、と言われています。
「シャ乱Ｑのオーディション」ということで、てっきり見ている視聴者はつんくさんがプロデュースを引き受けるものと思っていました。
ですが、蓋を開けてみるとはたけさんのプロデュースで、視聴者には疑問が残りました。
実は、オーディションの最終局面でグランプリの最有力候補になっていたのは、後にモーニング娘。としてデビューを果たした安倍なつみさんでした。
つんくさんも安倍さんの才能に惚れ込み、グランプリは他には考えられないという感じでしたが、はたけさんが平家みちよさんをゴリ押しし、結果的には平家さんがグランプリに決定したのでした。
その事でつんくさんはプロデュースをするモチベーションが下がってしまい、そこまでゴリ押ししたのならば、と平家さんのプロデュースを全てはたけさんに任せました。
その後、どうしても安倍なつみさんをデビューさせたかったつんくさんは、「シャ乱Ｑ女性ロックボーカリストオーディション」の落選組でグループを作ってデビューさせました。
それが「モーニング娘。」です。
はたけさんのプロデュースでデビューした平家さん、つんくさんのプロデュースでデビューしたモーニング娘。、両者のデビューの見せ方は対照的でした。
はたけさんのプロデュースした平家さんは、デビュー翌日に日本武道館で10,000人の観客を集めてデビューイベントを行った後は、視聴者の期待感を煽るためにしばらくテレビなどのメディア露出を控える、というものでした。
一方つんくさんのプロデュースしたモーニング娘。は、インディーズでCDを作り、5日間で5万枚を手売りすることが成功すればメジャーデビューすることができる、というものでした。
テレビ出演を控えている平家さんに比べ、モーニング娘。は5万枚のCDを涙ながらに手売りする姿がずっと「ASAYAN」で放送されました。
当然視聴者の注目はモーニング娘。に集まりました。
結果、平家さんのデビュー曲「GET」はオリコンチャート24位だったのに対し、モーニング娘。のデビュー曲「モーニングコーヒー」は6位という結果でした。
平家さんご自身は当時を振り返り、「モーニング娘。のメンバーにはハングリー精神があったが、自分はグランプリを獲った事ですでに達成感があった。」と分析していました。
ですが、傍目から見るとモーニング娘。が売れて、平家さんが売れなかったのは、プロデュース能力の違いだったのは明らかでした。
数々の不幸なエピソードがかわいそうと話題
平家みちよさんはこれまでに何度かテレビ出演をし、いかにご自身が歌手として恵まれなかったかを語ると、視聴者から「かわいそう」という声が上がっていました。
最近定期的に思うこと、
やっぱ平家みちよかわいそう— たっくんLv.26 (@kuntaaa17_h9) January 25, 2022
まず、ひとえに「つんくさんにプロデュースをしてもらえなかった事」が、歌手としてはかわいそうだと言われています。
それでもメジャーデビューできた事は素晴らしい事ですが、そのデビュー曲のミュージックビデオ撮影でも不幸な事が起こってしまいます。
初めてのミュージックビデオの撮影のために24時間のど飴を舐め続けていたそうですが、それが仇となり、急性胃腸炎で緊急入院してしまいました。
撮影日をずらし、退院1週間後のミュージックビデオ撮影には、まるで別人のように痩せこけてしまった姿で挑むことになってしまいました。
それ以降はヒット曲を出すこともできず、ハロー！プロジェクト在籍のアーティストとしてモーニンング娘のライブにおまけのように出演したり、ユニット企画に参加したりしていましたが、2002年11月にハロー！プロジェクトを卒業しました。
その後、2004年に「みちよ」に改名し、インディーズでアルバムを発売する予定でしたが、アルバム完成間近にほんの3ヶ月ほどだけお世話になっていた事務所の社長が失踪し、アルバムの制作費を平家さん自身が背負うことになってしまいました。
精神的にもボロボロになった平家さんは住む場所もなくなり、親に地元に連れ帰されたそうです。
歌手として不運続きの平家さんでしたが、2007年3月22日に一般男性との結婚を発表されました。
また、「デビュー10周年と共に、新しい命が誕生します」という報告もあり、2007年11月1日には第1子を出産されました。
2012年10月13日には第2子を出産し、2児の母として幸せに暮らしておられるようです。
平家さんの夫は、平家さんの音楽活動にも理解を示してくれているようで、その後も子育ての合間を縫って音楽活動を続けておられました。
ですが、2021年7月10日に自身のインスタグラムで歌手を引退することが発表されました。
今後平家さんの歌を聞くことはできないと思うと、寂しいですね。
ハロー！プロジェクトライブでモーニング娘。と共演
平家みちよさんは2002年にハロー！プロジェクトを卒業しましたが、卒業から約10年後の2013年に「Project COUNTDOWN PARTY 2013 〜 GOOD BYE & HELLO ! 〜」に出演し、デビュー曲の「GET」を熱唱しました。
ハロー！プロジェクトのOGとして、「ASAYAN」から共に戦ったモーニング娘。の初期メンバーたちとも久々に共演しました。
お互いのファンにとっても、ご本人たちにとっても、感慨深かったのではないでしょうか。
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