「かい～の」や「血ぃ吸うたろか」などのギャグで知られるお笑いタレントの間寛平(はざまかんぺい)さん。
脱力系のギャグから、舞台上を所狭しと動き回るサルの形態模写で楽しませてくれますよね。
いつも明るく、ご自身も楽しみながら芸をされているイメージのある間さんですが、大変な苦労をされた時代もあったようです。
そこで今回は、間さんの2024年現在のご活動や、病気との闘い、吉本を退社したといわれる過去についてお伝えしていきます。
間寛平のプロフィール
愛称：寛平ちゃん
本名：間重美(はざましげみ)
生年月日：1949年(昭和24年)7月20日
身長：164cm
出身地：高知県宿毛市
最終学歴：柏原高等学校(現：東大阪大学柏原高等学校)卒業
所属事務所：吉本興業
現在(2024)は吉本新喜劇のGM
間さんは、2022年2月に吉本新喜劇初となるGM(ゼネラルマネジャー)に就任されました。
2024年現在も引き続きGMとして新喜劇の立て直しに尽力されています。
【NEWS】
間寛平
吉本新喜劇 GM 就任！！！新・新喜劇がはじまります⭐︎
乞うご期待🤲#間寛平#吉本新喜劇#新喜劇#gm就任 pic.twitter.com/NwuXiXxjM2— 吉本新喜劇 (@shinkigeki1) February 9, 2022
GMへの就任は、吉本興業の岡本社長直々の打診だったそうです。
それは、間さんが引退を考え、社長に話しに行った時のことだったといいます。
間さんは、芸歴20年のころから、芸人になった記念日である10月10日に「寛平まつり」を開催されてきました。
2020年の50周年を記念した「寛平まつり」で引退しようと思っていたのだそうです。
しかし、コロナ禍で開催できず、翌2021年の公演で発表して、引退しようとご夫婦で決めておられました。
その相談の席での、GM就任依頼でした。
新喜劇を離れてから、30年以上がたっていることなどを理由に、間さんは就任をためらわれました。
しかし、引退に賛成していた奥様が背中を押しました。
奥さんは、「会社に恩返し」という考え方で取り組んでみることを提案してくれたそうです。
間さんは、GM就任直後から、精力的に改革に動かれています。
若手育成のため、新喜劇セカンドシアターをオープンさせたり、賞金を懸けたネタバトルを開催されたりしています。
舞台の活性化や集客などのため、間さん自身も33年ぶりの座長公演に出演されました。
また、間さんがホストを務められる「淀川寛平マラソン」は2023年も開催されました。
GMに、タレント、ランナーと、大忙しの日々を送られています。
マラソンのきっかけは病気克服のため？
間さんといえば、24時間テレビでのチャリティーマラソンを思い浮かべる方もいらっしゃいますよね。
スパルタスロンやアースマラソンのような長距離マラソンにも挑戦されています。
実は、間さんがマラソンをはじめたきっかけは、心臓疾患を克服するためだったともいわれています。
ただ、ご本人が病気克服を理由に走り始めたと話されている情報源は見つかりませんでした。
間さん自身が語られたマラソンのきっかけは、間さんが見た夢の話を聞いた池乃めだかさんからの「走ってみたら」の言葉でした。
目標記録の突破でギャラが2倍になる条件などを受けて、どんどん走る仕事が増え、走る人というイメージが定着していきました。
24時間テレビでのマラソンも、最初は10分ほどの出演依頼を受けた間さんの元マネジャーが「24時間走らせましょう」と企画を提案したことが発端であったそうです。
心臓疾患のため走り始めたといわれる間さんですが、走り続けるうちにアスリート並みの心臓の強さになられたというのですから驚きですよね。
アースマラソン中に発覚した前立腺がん
2008年12月、間さんは芸能活動を休止して世界一周のアースマラソンに挑戦されました。
スタート当時、間さんは59歳でした。
大阪のなんばグランド花月をスタートし、陸路は走り、海路はヨットで進まれました。
日本からアメリカに渡り、ヨーロッパの各国を走り抜け、トルコに入られたところで緊急事態が訪れました。
イスタンブールの病院で検査のため採血をし、結果を待たず先に進まれます。
数日後、再検査のためイスタンブールに戻るよう連絡が入ります。
そこで告げられたのが、前立腺がんでした。
トルコに来ていた奥様からは、一旦日本に帰って治療することを提案されました。
しかし、間さんは「俺はゴールするまで絶対に日本には帰らへん」と最低限の治療を受けて、毎日薬を飲みながら走りつづけられました。
それでも体が悲鳴を上げます。
トルクメニスタンまで進んだところで、どうにもならなくなりサンフランシスコへ向かい手術を受けました。
放射線治療も受け、1週間後には、トルクメニスタンに戻り再出発。
その後、ゴールまで辿り着き、世界一周を達成されました。
いまのところ、がんは再発されていないようです。
やると決めたらやり抜く根性で、病気にも打ち勝たれました。
吉本退社の原因は借金苦
断ることが苦手で、借金の連帯保証人も簡単に引き受けてしまっていた間さんは、若い頃大きな額の借金を抱えることになられました。
当然、まともな相手から借りたお金ではないので、利子だけでも日々膨れ上がっていきます。
最初は、奥様にも言えなかったそうですが、毎日のように来る取り立てや、洗濯物から出た領収書でバレてしまったそうです。
それでも本当の金額は言えず、半額ほどで申告。
奥様の協力を得てお金をかき集め、まだ小さいお子さんを連れて返済に回ったのだといいます。
それでも、返済は終わらず、また借金が増えていく日々。
一発当てて返済しようと、当時人気が出だしていたアメママンのバッジを作ります。
しかし、番組終了に伴い、バッジは大量に売れ残ることになり、借金は1億円程にまでなってしまいました。
吉本興業に借金を頼むも断られ、自分で営業に出るようになったそうです。
その営業先で宿泊中、ふと夜中に目が覚め座ると畳の目が「東京いけ。東京いけ」といったといいます。
朝になり、事務所に行き、「吉本辞めます」と宣言されました。
そして、東京に行き、つきあいのあったB＆Bの島田洋七さんにビートたけしさんを紹介してもらい、たけし軍団に入ろうとしたそうです。
必死な間さんのため、奥様もかつて追っかけをしていた萩本金一さんに頼み、事務所を紹介してもらうところまで行きました。
しかし、吉本興業から引きとめられ、吉本の東京事務所に入ることになられました。
つまり、正確には吉本は退社ではなく、事務所内での異動ということだったようです。
その後は、事情を知る萩本さんが仕事をくれたり、マネジャーさんが「笑っていいとも！」の出演をもぎ取ったりしてくれたそうです。
徐々に全国区での人気も出て、マラソンの仕事やCM、バラエティー番組への出演が増えだし、いまに至っています。
間さんは、事務所とケンカした際、新喜劇も辞められました。
しかし、33年の時を経て、GMとして戻られたのですから、やはり新喜劇に必要な人と判断されたのでしょうね。
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