岡崎京子、事故で長期療養。車椅子で後遺症も小沢健二のライブへ&ひき逃げ犯人は逮捕

岡崎京子(おかざききょうこ)さんは、サブカルチャー雑誌やファッション誌などで連載を待つ、人気女性漫画家でした。

ですが、1996年に飲酒運転の大型4WD車にひき逃げに合い、瀕死の重傷を負いました。

そんな岡崎京子さんが合ったひき逃げ事故や、その後の回復の経過などについてお伝えします。

岡崎京子のプロフィール

本名:岡崎京子

生年月日:1963年(昭和38年)12月13日

出身地:東京都世田谷区下北沢

最終学歴:跡見学園女子大学短期大学部卒業

岡崎京子が遭ったひき逃げ事故

岡崎京子さんは、1996年5月19日の18時半ごろ、当時の夫だった作家の朱雀正道さんと自宅近所を歩いていた所、飲酒運転の大型4WD車にはねられました。

岡崎さんと夫をはねた4WD車はその場から逃げ、悪質なひき逃げ事件とされています。

事故により、頭部打撲、頭蓋骨骨折、脾臓破裂で、自力で呼吸もできないほどの重傷を負い、東京女子医大に緊急搬送されました。


緊急手術は成功したものの、意識不明の重体でした。

夫は全身打撲と骨折で1ヶ月以上の重傷を負い、岡崎さんとは別の病院に搬送され入院していました。

事故を報じた週刊誌によると、事故から2日後の5月21日には危篤状態を脱し、22日には手でグーをしたりパーをしたり、といった指示に反応が見られたとのことでした。

とはいえ自力で呼吸をすることはできず、1ヶ月近く人工呼吸器で呼吸をしていたそうです。

当時はまだインターネットも普及しておらず、岡崎さんの状態に関しての情報を知ることは非常に難しく、ファンの方は心配でやきもきしていたそうです。

そして、岡崎さんの状態もわからないまま、復活を信じて励ましの手紙などを編集部宛に送っていたそうです。

岡崎さんがひき逃げに合った時間帯は5月の18時半ごろということで、少し日が落ちてきたころだと思われます。

車がヘッドライトをつけるかどうかの瀬戸際の時間帯で事故の多い時間帯です。

かつ運転手は飲酒をしていたとのことで、そこに居合わせてしまった岡崎さんにとっては、本当に不幸な運命だったとしか言いようのない思いです。

車椅子で後遺症も小沢健二のライブを楽しむ

岡崎京子さんがひき逃げ事故に遭い、懸命な治療とリハビリをしている様子は、月刊漫画誌の編集後記などの数行でしかファンに伝えられるすべはありませんでした。

現代でしたらSNSやニュースサイトで、最新の情報を知らせることができますが、当時はそれはできる世の中ではありませんでした。

事故後、岡崎さんの状況が初めて伝わったのは、事故から3ヶ月後の8月ごろでした。

岡崎さんと親交のあったコラムニストのえのきどいちろうさんが、7月ごろの岡崎さんの状況をコラム内で伝えていました。

えのきどさんのコラムによると、7月上旬では岡崎さんはまだ集中治療室に入っており、ようやく自力で呼吸ができるようになった、と書かれていました。

その後も数ヶ月に1度、編集者や同業者の仲間などから少しずつ岡崎さんの状況について、ファンに伝えられていました。


事故か約半年後の1996年冬には、ようやく目が合うと微笑むほどに意識が回復していたそうです。

ですが、まだ気管切開をしているために喋られる状態ではなかったそうです。

事故から約2年が経った1998年5月でも、意思の疎通はまだ十分ではないそうでした。

脳への後遺症がかなり重篤だったのでしょう。

それからも懸命のリハビリは続き、事故から約6年後の2002年には、車椅子で出かけたり、冗談を聞いて笑ったりしているという状況が伝えられました。

そこからはかなり順調に回復されているようで、2004年や2006年にはマンガ大賞などの授賞式に、岡崎さんの弟さんが代筆で岡崎さんのメッセージを送ったりしておられます。

そして2010年には、「大親友」とされている小沢健二さんのライブツアーを観戦しに行き、そのことをライブのMCで小沢さんが泣きながら紹介していたそうです。

それからは小沢さんのツアーが行われるたびに、車椅子で駆けつけておられるそうです。

小沢さんと岡崎さんの友情については、岡崎さんの漫画「リバーズ・エッジ」の映画化の際に小沢さんが書き下ろした新曲「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」の歌詞の中で語られています。

2023年現在、まだ岡崎さんは漫画家としては復帰に至ってはおらず、後遺症のためペンを持って書くことができないと言われています。

ひき逃げ犯人は逮捕された

岡崎京子さんと夫をひき逃げした犯人は、「飲酒運転だった」ということが判明しているため、特定され捕まっているのは確かです。

ただ、どこの誰といった情報は公にされていません。


「多くのファンの方が悲しんでいる」といった事とは関係なく、飲酒運転で人をはね、その場から逃げ去るという許されない行為をした犯人。

厳正なる処罰が下っている事を願います。

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