昭和を代表する俳優のお一人である、北村和夫(きたむらかずお)さん。
文学座の大女優・杉村春子の相手役としても名を馳せられました。
北村姓を持つ俳優さんが複数でてくると、他の俳優さんとの血縁関係にさまざまな噂が飛び交い、誤解が生じている場合もあるようです。
そこで今回は、北村さんの本当のご家族である息子の有起哉さんや娘の由里さん、そして、妻の希玖子さんについてお伝えしていきます。
北村和夫のプロフィール
本名:北村和夫
生年月日:1927年(昭和2年)3月11日
身長:171cm
出身地:東京都
最終学歴:早稲田大学文学部卒業
所属事務所:文学座(2007年に死去)
北村和夫は芸能一家。息子・有起哉と娘・由里も俳優
北村さんと妻・希玖子さんの間には、二人のお子さんがいます。
それが、息子の有起哉さんと、娘の由里さんです。
お二人とも、お父さんと同じく俳優をされていますので、それぞれ紹介していきます。
息子・有起哉は名バイプレーヤーとして人気
息子の有起哉さんは、1974年4月29日生まれで、第二子になります。
高校時代に上演した文化祭の舞台から、演劇にのめり込んだという有起哉さんは、大学受験の失敗から、俳優になる道を選択されました。
医大受験に失敗して、俳優の道に進みだした父・和夫さんに通じるところがありますね。
高校卒業後は、演劇の専門学校や養成所に通ったり、さまざまなワークショップにも参加されたりしたそうです。
多くの映画を見るために、ビデオレンタル店でアルバイトをしたこともあったといいます。
父と同じ文学座に入ったのでは、肩身が狭くなると、自力でチャンスを掴むべくフリーで活動を始められました。
親の七光りと言われてしまうのも、嫌だったのでしょう。
結果的に、特定の劇団に所属しなかったことや、いくつものアルバイトを経験したことが、現在の変幻自在な演技力の基となったようです。
名バイプレーヤーとまで言われるようになり、主演の依頼も絶えない人気俳優になられました。
父・和夫さんの当たり役でもあった『牡丹灯籠』の伴造も演じ切られました。
牡丹灯籠の伴造を演じさせてもらいましたが、
実は 私の父の当たり役の一つでございました。
年齢を重ねられ、和装やひげをつけた姿になるとお父さんに似てきたでしょうか。
#おしん で竜様の父としてでてくる北村和夫。
北村有起哉ほんまに、この頃の北村和夫に似てきたよなーと思いつつ。昔は、パーツはそんなに似てないと思ってたけどやはりよく似てきてる。二世俳優はほとんどの人が年取ってくると若い頃の父にそっくりになっていくなぁ。#北村和夫 pic.twitter.com/MWkRIGU4pP
— せつないオトナの会。 (@setsunaiotona) July 6, 2019
有起哉さんは、2013年6月に俳優の高野志穂さんとご結婚されています。
夫婦共演のCMも話題を呼びましたね。
2014年と2020年に男の子を授かられ、有起哉さんも父親になられています。
有起哉さんが父親の職業を知ったのがいつ頃かはわかりませんが、自分の子供たちにはまだ知らせていないようです。
じつはいま
AmazonのCMに夫婦で出演せてもらってます
つい先日、
ムスコと2人で電車乗ってまして
(中略)
そこの画面に不意にそのCMが流れてきて…
スッと、ムスコの視線を遮るかのように壁になり
ブロックいたしました、ごめんなさい。
当時、小学1年生の息子さんには、まだ刺激が強いと隠してしまったといいます。
家庭で話さなくても、まわりから先に知らされてしまいそうですよね。
悪いことではないのに、隠してしまうのは、親心からでしょうか。
画面に映る自分を見られるのが、少し恥ずかしいというのもあるのかもしれません。
しかし、有起哉さんが、父・和夫さんの息子でよかったと思われたように、有起哉さんの息子さんたちからも自慢のお父さんだと言われるような活躍をされています。
もう少し成長されたら、堂々と教えてあげてほしいですよね。
娘・由里は父と同じ文学座に所属
娘の由里さんは、1970年10月13日生まれの第一子です。
父・和夫さんが所属されていた文学座へ1994年に入所され、1999年から正式に座員となり活動されています。
こどもフェスで残ったキッズTを買ってくださいました!植田 真介さんと北村由里さん! pic.twitter.com/9zlUFdev3c
— ぶんがくざ こどもげき (@bungakuzakids) July 28, 2016
一緒に写られているのは、同じく文学座の植田真介さんです。
文学座は、2002年に、子供のころから生の舞台の面白さを体験してほしいと、「ぶんがくざこどもげき」と称した親子で楽しめる演劇体験の場を提供されています。
由里さんもこの活動に参加されているのでしょうか。
由里さんは、個人でX(旧Twitter)やインスタなどのSNSでの発信はされていないようですので、プライベートに関する情報はほとんどありませんでした。
そのため、ご結婚されているのかどうかなどは、わかっていません。
北村和夫と結婚した妻・希玖子は太田道灌の子孫
北村さんとご結婚されていた妻の希玖子さんは、武将・太田道灌の子孫にあたるそうです。
今日は神奈川県伊勢原市の道灌祭りのパレードに参加させてもらいました。
あいにくの雨模様でしたが、皆さん傘をさしながらも温かい声援をたくさんいただきました、
ありがとうございます。
何を隠そう私はその太田道灌公の子孫でございます。
当然、息子の有起哉さんも太田道灌の子孫であり、その縁で神奈川県伊勢原市の道灌祭りに参加されていました。
太田道灌とは、室町時代後期に関東地方で活躍した武将です。
摂津源氏の流れをくむ家柄で、江戸城を築城したことで知られています。
希玖子さん自身は、一般の方のようです。
2022年8月29日に放送されたNHKの『ファミリーヒストリー』によると、旧姓を千々岩といったそうです。
福岡市の中州の割烹店で手伝いをしていたところ、舞台公演中に立ち寄った北村さんが一目ぼれして結婚に至ったといいます。
太田道灌の一族につながるのは、希玖子さんの父方ではなく、母親・代田キイさんの家系だそうです。
息子の有起哉さんは、大河ドラマにも何作か出演されています。
今後、太田道灌役で出演なんてことがあるかもしれませんね。
北村和夫には前妻との間にも子供あり
北村さんにとって、希玖子さんとのご結婚は二度目の結婚でした。
最初の結婚は、1956年で、相手は同じ文学座の女優さんだったそうです。
北村さんと前妻の間には、お子さんが一人いたといいます。
ただ、前妻や前妻との子については、詳しい情報はわかっていません。
北村さんと前妻の出会いが文学座なら、別れの原因も文学座にあったようです。
文学座では、1963年に二度の分裂騒動がありました。
その2年後にあたる1965年に離婚されています。
前妻は、結婚後退団をされていたかどうかわかっていませんが、分裂にあたって、劇団に残るのか、離れるのかなど、夫婦間でも揉めたのかもしれません。
北村さんがお亡くなりになった今となっては、確認のしようがないですね。
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