市川昭介(いちかわしょうすけ)さんは、1961年に島倉千代子さんに提供した「恋しているんだもん」でデビューした作曲家です。
多くの門下生を有名歌手に育て上げましたが、ご自身の子供さんやご家族はどんな方達なのでしょうか。
そんな市川さんのプライベートについてなど、お伝えします。
市川昭介のプロフィール
本名:市川昭介
生年月日:1933年(昭和8年)1月4日
没年月日:2006年(平成18年)9月26日
出身地:福島県郡山市
最終学歴:福島県立郡山工業高校卒業
所属事務所:株式会社市川昭介音楽事務所
市川昭介の娘は市川由紀乃ではない
市川昭介さんの娘は、紅白歌合戦にも出場経験のある歌手・市川由紀乃さんではないかと言われていますが、違います。
由紀乃さんは市川昭介さんの門下生で、昭介さんを父親のように慕っておられましたが、実際の娘ではありません。
本名は「松村真利」さんとおっしゃり、芸名の「市川」は昭介さんからもらってつけた芸名です。
由紀乃さんは昭介さんについて、レッスンの時は厳しい先生でしたが、どんな時でも歌手の人生の事を考えてくれる優しい先生だったと語っていました。
由紀乃さんは中学1年生の時に両親が離婚し、母親とハンディキャップのある兄と3人で苦労をしながら生きてこられました。
父親がいなかった分、昭介さんに対しては先生以上の父親のような存在として頼りにしていたのかもしれませんね。
それを物語るエピソートがあります。
由紀乃さんはデビューして10年目に、レコーディングとキャンペーンの繰り返しの中で「燃え尽き症候群」のようになってしまい、歌が歌えなくなり歌手活動を休止しました。
所属していた事務所も辞めて、約4年半の間は歌とは無縁の生活をしていました。
そんな時、ハンディキャップがあり、由紀乃さんの歌手活動を応援していた兄が「なんで新曲を出してテレビに出ないの?」と癇癪を起こすようになってしまったそうです。
由紀乃さんは兄をなだめているうちに、自分の中にも歌手としてやり残しているという思いがあることに気づき、活動休止以来連絡ができずにいた昭介さんの元を訪ねました。
すると、昭介さんは詳しい事も聞かずに「おかえり」と言ってくれたそうです。
そして昭介さんは由紀乃さんの復帰のために「海峡出船」という楽曲を書き上げました。
昭介さんは「海峡出船」のレコーディングに立ち会いましたが、それが昭介さんにとって最後のスタジオワークとなりました。
「海峡出船」は2006年10月25日にリリースされましたが、その約1ヶ月前の9月26日に肝不全のために都内の病院で死去されたためです。
由紀乃さんは2016年の第67回NHK紅白歌合戦に初出場を果たした際には、「市川先生と兄がいなければ、歌手としての私はいませんでした」と語りました。
昭介さんも娘のように育て上げた由紀乃さんの晴れ姿を、その目にしたかったでしょう。
これからも由紀乃さんには、昭介さんの作品を大事に歌っていってほしいですね。
妻との結婚は判明したが家族は公表せず
市川昭介さんのプライベートについては、ほとんど明かされていません。
結婚されているかどうかもわかっていませんでしたが、2006年9月26日に亡くなった際、近親者のみで行われた葬儀の喪主が長男の昭太さんと発表されています。
そのため、結婚していた事と息子さんがいらっしゃる事が明らかになりました。
妻に関しては名前や顔写真などは一切明らかになっておらず、昭太さん以外にお子さんがいらっしゃったかどうかも不明です。
昭太さんは2012年に行われたJASRAC賞の贈呈式に、昭介さんの代理として出席されています。
2012年はJASRAC賞が設立された30年目の記念で、30年間のJASRAC分配額のトップ3の楽曲について表彰する「JASRAC賞〜30年の歩み〜」というイベントが開かれました。
昭介さんが作曲し、都はるみさんと宮崎雅さんが歌われた「ふたりの大阪」は第3位に輝いています。
授賞式に出席した昭太さんは、「父の7回忌の節目にこのような賞をいただけて父も喜んでいると思います」と語っています。
「ふたりの大阪」を聞き、カラオケで歌ってくれている方々に感謝の意を表しました。
父親の素晴らしい功績を受け取り、昭太さんも誇らしい思いだったのではないでしょうか。
弟子は有名歌手ばかり
市川昭介さんの門下生は、都はるみさん、伍代夏子さん、畠山みどりさん、大川栄策さん、五木ひろしさん、ジュディ・オングさん、神野美伽さん、多岐川舞子さんなど。
みんな大物演歌歌手ばかりですね。
都はるみさんは昭介さんのことを「歌謡界の父親」と呼んでいました。
いつも慕っていたようですね。
門下生の方々は、昭介さんに関しては「レッスンは厳しかったけど、とても優しい先生だった」と語っています。
これだけ多くの素晴らしい歌手の方を育て上げ、名曲の数々を作り上げた市川昭介さん。
その功績は、これからも歌い継がれていくでしょう。
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