平成という時代に生まれた初の芥川賞受賞者である小説家・遠野遥(とおのはるか)さん。
2023年に急逝した実父の櫻井敦司(さくらいあつし)さんとは、共通した世界観を持っていたといいます。
今回は、遠野さんの家族や生い立ちについてまとめました。
遠野遥のプロフィール
愛称:遠野先生
本名:不詳
生年月日:1991年(平成3年)8月22日
出身地:神奈川県藤沢市
最終学歴:慶應義塾大学法学部卒業
遠野遥の母親はスタイリストだった
遠野遥さんの母親は、もともとスタイリストをしていたそうです。
これは、とある女性誌のサイトにレコード会社の関係者が明かした話として掲載されていますので間違いないと思われます。
とはいえ、母親についてのハッキリとした情報はそれくらいで、その他の素性は何一つ明かされていません。
一部インターネット上では、母親の名前が「渡辺さゆり」だと噂されています。
断言するようなタイトルのページや“ほぼ確定”としているページまであり閲覧者を惑わせていますが、これといって根拠が示されているわけでもなく曖昧な情報ばかりです。
どこから出てきた噂なのかも定かではありませんので、いまのところ単なる憶測です。
そこで、父親である櫻井敦司さんの妻としてGoogleで検索してみると、2024年現在、「サユリ・ワタナベ」という検索結果が表示される状態になっています。
カタカナ表記であることがなんとも頼りない検索結果ですが、案の定、確かな情報は出てきません。
このように、不確定な情報が掲載されたネット記事が数多く公開されていますので、「サユリ・ワタナベ」という名前は、検索アルゴリズムによって自動的に表示されてしまっているだけだと思われます。
遠野さんの母親は、いまのところ謎に包まれたままです。
小説家が自身の作品に登場させたキャラクターが、実は身近な人物をモデルとしていたということはよくありますので、もしかすると、遠野さんの母親も彼の作品に登場しているかも知れませんよ。
彼が今後公開する作品も含めて、そんなことを想像しながら読むと楽しみ方の幅も広がりますね。
父親・櫻井敦司と世界観が近い
遠野遥さんの父親は、1987年にメジャーデビューした5人組ロックバンド「BUCK-TICK」(バクチク)のボーカル・櫻井敦司さんです。
遠野さんが生まれた直後にリリースされた曲は、1991年10月にリリースされた5枚目のシングル『JUPITER』です。
作詞は、もちろん櫻井さん。
櫻井さんは、2023年10月19日に横浜市「KT Zepp Yokohama」にて行われたライブ中に突然倒れ病院へ救急搬送、その後、亡くなりました。
死因は脳幹出血で、57歳でした。
二人が親子だということは、2020年10月7日に発売された文芸誌「文藝・2020年冬季号」で親子による対談が掲載されたことにより発覚しました。
ちなみに、「文藝」は日本の五大文芸誌の一つとされており、掲載された作品が芥川賞の候補になることがよくあります。
遠野さんの第一作に当たる『改良』は「第56回文藝賞」を受賞していますので、所縁が深いといえますね。
そんな『改良』のタイトルは、実は父である櫻井さんの「芯になるが全体を包み込む言葉がいい」というアドバイスによるものなのだとか。
櫻井さんと母親は、遠野さんが1歳のころに離婚したといいます。
遠野さんは母親に育てられましたが、櫻井さんが父親だということは秘密にされていなかったようで、メールなどで連絡を取り合っていたといいます。
対談では、互いを「櫻井さん」「遠野先生」と呼び合い終始敬語で話したそうなので、二人の距離感が気になるところですね。
物心がつく前に離れて暮らすことになった親子は、不思議なことに共通の世界観を持っていたようです。
というのも、遠野さんは小学生の頃から「BUCK-TICK」の曲をよく聴いていたのだとか。
かねてより「ダークな世界観が確立されているバンド」だと感じ、リスペクトしていたそうです。
櫻井さんはそのことを知らなかったそうで、「感激しちゃうな」と照れながらも嬉しさを隠せない様子だったといいます。
遠野さんの作品は明るいとはいえないものが多いそうですが、無意識のうちに父の音楽の影響を受けていたのかもしれないと語っています。
遠野さんの作品は性に関する露骨な描写や激しい暴力シーンがあるといいますが、それを読んだ櫻井さんは「引き込まれたり、突き放されたり」「なんとも言えない不安な気持ちが心地よかった」などと語ったそうです。
また、息子の作品は好みの芸術に近いものがあるとも語っています。
長年離れて暮らしながらも、お互いに創作活動を仕事にするようになり、世界観まで近いとは不思議なものです。
魂は寄り添っていたのですね。
惜しくも、櫻井さんは帰らぬ人となってしまいましたが、今後生み出されるであろう遠野さんの作品のそこかしこに、彼の存在を感じとることができることでしょう。
遠野遥の生い立ちまとめ
遠野遥さんは、神奈川県藤沢市大庭で生まれ育ちました。
1991年8月22日生まれで、1歳のころに両親が離婚し母親のもとで育てられたといいます。
地元の藤沢市立駒寄(こまよせ)小学校に通っていたころは、文学よりも運動が大好きなサッカー少年だったのだとか。
藤沢は坂道が多い土地として知られており、そんな坂道で友人たちと自転車に乗り鬼ごっこをしていたのだそうです。
彼の「第163回芥川賞」受賞作品である『破局』には、“男から自転車で坂道を逃げる”という描写があるそうですが、その原点は藤沢の坂道だということです。
藤沢市立大庭中学校を卒業してからは横浜市内の高校に通い、友人たちとバンドを組んで「RADWIMPS」(ラドウィンプス)の曲をよく演奏していたといいます。
高校卒業後は、慶應義塾大学法学部へ進学。
遠野さんが本格的に文学にのめり込み小説を書き始めたのはこの頃からで、一番しっくりきたという夏目漱石を参考に書いたのだとか。
また、大学時代もコピーバンドを組んでいたそうですよ。
2024年現在は東京都内で暮らしているということです。
遠野遥に結婚の情報なし
遠野遥さんはイケメンということもあり、彼の結婚や恋愛について女性読者の多くが気にしていることでしょう。
そこで、彼の結婚に関して調査してみましたが、いまのところ有力な情報はありません。
交際相手の噂もありませんので、ひとまずは安心?して良いと思われます。
いずれにしても、遠野さんのハートを射止めるのは彼の世界観に共鳴し、同等以上の知性を持ち合わせた人物になることでしょう。
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