『冷たい水の羊』で小説家としてデビューし、『共喰い』で芥川賞に輝いた田中慎弥(たなか しんや)さん。
小説家になるまでは引きこもり生活を送っていた異色の小説家ですが、今は結婚して家庭を持っているのか調査しました。
また現在の様子と年収の詳細、引きこもり歴、母と2人暮らしだったという情報を確認します。
併せて、気になる田中さんの性格に迫りましょう。
田中慎弥のプロフィール
本名:田中慎弥
生年月日:1972年11月29日
出身地:山口県下関市
最終学歴:山口県立下関中央工業高等学校
田中慎弥は結婚せず独身の模様
2005年に『冷たい水の羊』でデビューを果たし、小説家として活動を続けてきた田中さん。
田中慎弥 著 『冷たい水の羊』#読了
「自分が心の中で思い描いている理論」と
「実際の自分の行動」とのギャップに苦しむ
思春期の少年とその周辺の人達。まるで『長生きや健康には興味無い』と
言いながらもカップ麺と一緒に野菜ジュースを買っちゃう僕みたいです…#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/XZ4u5vcCyN— 進藤学@book (@manavel1984) October 5, 2020
引きこもりのニート生活を送っていたものの、作家となってからは生活費を実家に入れるようになったそうです。
43歳を迎える年まで実家に暮らしていましたが、2023年現在は都内の部屋を借りて執筆している様子でした。
ここ数年は恋愛すらしておらず、50歳を目前にした今でも独身生活を送っているといいます。
長年マイペースな引きこもり生活を送っていたため、結婚するより1人で気楽に過ごす方が性に合っているのかもしれませんね。
田中慎弥は現在も執筆を継続中
2020年に新作『完全犯罪の恋』を発表した田中さんは、今でも作家活動を継続しています。
田中慎弥『完全犯罪の恋』#読了
作家である田中は高校生の時に付き合っていた女性の娘と出会う。10代にあった奇妙な三角関係について娘は田中へ問い質していく。
田中慎弥の小説はこじれている。そしてこのこじれの結末に感動してしまった。作家の自殺がテーマでもあり、ジーンと心を振盪させられた。 pic.twitter.com/A1l9RayeNV— つかっちゃん読書垢@純文学YouTuber (@book_tsukatsu) November 11, 2021
田中さんは携帯端末を持たず、原稿用紙を使って執筆する、アナログな作家です。
高校を卒業してから作家としてデビューするまで「引きこもりのような状態」だった著者。仕事の奴隷になっている人たちへ、「逃げよ、生きよ」と説きます。『孤独論』(田中慎弥、徳間書店)
パソコンやスマホを持たずに手書きだそうです。聞いたことあると思ったら山田詠美もそんなこと書いてました。 pic.twitter.com/M71IqmlbRq— 清風堂書店 (@seifudosyoten) February 12, 2017
連絡が付きにくく、ワードより編集の手間がかかる原稿用紙を使う作家だそうです。
仕事依頼が減少しても、田中さんはめげずに故郷の下関を舞台とした長編も構想しながら、執筆活動を続けています。
独自のスタイルを貫きながら、今後も長く活動していく予定なのでしょう。
田中慎弥の年収は数百万円か
田中さんの年収は公表されていませんが、芥川賞を受賞した直後は、多くの執筆依頼やメディア出演をこなしていたはず。
数千万円単位を稼いでいた可能性はありますね。
今は以前ほど作品を発表していないため、原稿料よりは、過去の印税に頼っているのかもしれません。
だとすれば年収が400~500万円代の可能性もありますね。
芥川賞作家だとしても、出版数や執筆数により、年収が大きく変動する不安定な状態にある人は多くいます。
ただ田中さんは質素に暮らしているイメージが強いため、自身が生活する上で不足はない金額を稼いでいるのでしょう。
田中慎弥の引きこもり歴は15年
田中さんは15年間の引きこもり生活を送っていました。
大学受験に失敗した結果、高校卒業後に出かける目的がなくなったため、家で過ごすようになったそうです。
就職したり、アルバイトで働いたりもしなかったため、就業経験はありません。
将来の計画はほとんど考えず、「親に申し訳ない」と思いながらも、家で本を読むだけの生活を送りました。
きちんと早寝早起きして、読書以外の時間は小説を執筆していたといいます。
「絶対に作家になる」という野心こそなかったものの、小説以外にやるべきことが見つからなかったのです。
「とりあえず毎日机に向かってみる」ことを続けると、必ず何文字かは執筆できたそうです。
小説家を目指す方は、田中さんのように「とりあえず机に向かう」習慣を身に付けてみるのも良いかもしれませんね。
母は引きこもりの息子に「諦めた」
高校卒業後、働かずに執筆活動を続けていた田中さん。
引きこもり時代は、山口県下関市にある海沿い2階建ての実家で、母の真理子さんと暮らしていました。
真理子さんは当時から、息子が独立するまで、婦人服販売で働きながら家計を支えてきたといいます。
田中さんは4歳で父を亡くしているため、以降は母が必死に働いていたのです。
しかも芥川賞作家となってからも、収入が安定するまで母の収入に助けられていたといいます。
真理子さんは女手一つで子供を自立させるまで、相当な苦労をしてきたはず。
しかし「働いたら負け」と考える息子に対して、就職するようしつこくすすめることはありませんでした。
当時の心境について「親ですから。就職しろとは言いますが、そのうち諦めました」とのこと。
さらに「私は息子のために、何一つしていない。食事を作って出しているだけ」と語っています。
真理子さんは引きこもりの田中さんを、必死に支えてきたはずですが、「何一つしていない」とは驚きのコメントですね。
息子のことを心から可愛がってきたことがうかがえます。
周囲からは「親バカ」と呼ばれてしまうこともありそうですね。
ただ田中さんは43歳を迎える2015年に、ようやく家を出て上京しています。
在宅でできる仕事のため、生活スタイルはさほど変わっていないようです。
真理子さんは自立した息子の姿を見て、ほっと胸をなでおろしていることでしょう。
田中慎弥は偏屈で頑固な性格
独特な経歴の持ち主である田中さんですが、性格も一癖あるようです。
芥川賞を受賞した際は「もらっといてやる」と発言し、受賞会見の間はずっと不機嫌そうな様子でした。
実際に母の真理子さんは、「息子は偏屈で気難しい」と語っています。
また「自分の発言を絶対に曲げない」とのことですから、かなり頑固な一面もあるようですね。
本心では芥川賞の受賞を喜んでいたはずですが、口や表情には出さなかった田中さん。
世間を素直に見つめられない性格が、独自の世界観の作品を生み出す上では役立っているに違いありませんね。
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