アジアの歌姫と呼ばれ日本のみならず世界各国で親しまれた故・テレサテンさん。
1995年に42歳の若さでこの世を去ってから長い歳月が流れましたが、今も世代を超えて愛され続けています。
その歌声には、彼女の人柄そのものが滲み出ているというのです。
そこで今回は、テレサさんの人柄を知るヒントとなるエピソードを中心に、娘の噂の信憑性についても見ていきます。
テレサテンのプロフィール
愛称：アジアの歌姫、小鄧
本名：鄧麗君（テン・リー・チュン）
生年月日：1953年(昭和28年)1月29日
身長：165cm
出身地：台湾
最終学歴：私立金陵女子中学校（自主退学後歌手活動に専念）
所属事務所：トーラスレコード
テレサテン、飾らない性格で近所の人のよう？
テレサ・テンさんは言わずと知れた歌姫ですが、その有名さとは裏腹に、意外にも彼女の人柄について多くは伝えられていません。
彼女の歌声の素晴らしさはあらゆるメディアを通して伝えられていますが、どんな人だったのか？といったことは、インターネット上にあまり残されていないのです。
1995年に亡くなってからあまりにも長い歳月が経ち、生前のテレサさんをよく知る人物も少なくなり、その記憶も徐々に薄れていってしまっているようです。
今となっては、テレサさんがどんな性格の人だったのかを詳細に知る方法はあまりありません。
それでも、インターネット上に残されている彼女の映像や写真に写る姿からは、とても物腰が柔らかく、おおらかで優しそうな人だったように感じられますね。
本当に正直そうで、飾らない笑顔が素敵な女性といった印象です。
とある週刊誌の電子版に、テレサさんの人柄を窺わせるエピソードが残されていました。
実際にテレサさんと話したことがあるという人によれば、とても親しみやすく、誰もが思い浮かべるイメージ通りの人物だったといいます。
1977年3月16日、17日の二日間にわたって、テレサさんは福島県三島町を訪れました。
その年の2月1日に発売された8枚目のシングル曲『ふるさとはどこですか』のキャンペーンの一環だったといいますが、三島町の人たちとも深い交流を行ったということです。
3月という、まだ雪が残る寒い時期にこの地を訪れたのは、テレサさんが雪を見たがったからなのだとか。
ただの宣伝という枠を超えた、とても有意義な時間を過ごしたといいます。
テレサさんが滞在したというログハウスの方は、彼女のことを「特別な人というよりは、町民のひとりという感じ」「今でもとても身近に感じている」と話していたそうです。
三島町とテレサさんの結びつきは強く、彼女は「特別町民」として登録されているのだとか。
テレサさん自身が町役場を訪れて特別町民としての登録手続きを行い、記念樹であるシラカバの木を植えたということです。
また、ほかの雑誌には、フォークグループ・アリスのメンバーで歌手の堀内孝雄さんによる証言が残されていました。
堀内さんによると、テレサさんの性格は歌声に表れていた通りなのだとか。
テレサさんの歌声というのは自然体そのもので、まったく力まずに歌い上げるのが特徴だそうです。
それでいて、どこか凄さも感じさせるのが彼女の天性の才能だといいます。
そんな「ナチュラルで肩肘を張らない性格」だったということです。
こうした伝聞を見る限り、テレサさんは、まるで近所に住んでいてもおかしくないような、自然体で親しみやすく飾らない性格だったと言えるのではないでしょうか。
伝説の歌姫というイメージで語られることが多いテレサさんですが、とても身近に感じられるエピソードですね。
元恋人・ジャッキーチェンと破局
生涯を通して結婚することはなかったテレサさんですが、何人かの男性と恋に落ちています。
彼女が付き合った恋人は富豪や実業家などさまざまですが、香港映画の人気俳優であるジャッキー・チェンさんもその一人です。
二人がいつ何処でどのようにして出会ったのか詳細な情報は残されていませんが、1970年代後半ごろに付き合っていたとされています。
テレサさんの死後、ジャッキーさんはテレビ番組や自伝本を通して何度も彼女との交際や破局理由について語ってきました。
2000年代の終わりごろからが特に顕著で、もはやネタとして扱っている感さえあります。
2015年に出版した自伝本『成龍：還沒長大就老了』では、テレサさんとの破局について「性格が合わなかった」ことを理由にあげました。
ジャッキーさんは、付き合い始めてすぐに性格が合わないと感じていたのだとか。
仕事の打ち合わせをしていたところにテレサさんから「会いたい」と電話が入り、二人は待ち合わせをすることに。
待ち合わせ場所の店でテレサさんを待たせたまま打ち合わせを続けていたところ、1時間後には彼女が怒って帰ってしまったといいます。
その後に電話で「あなたに私はいらない」「仲間と一緒にいればいい」と言われ、テレサさんの方から別れを告げられたということです。
また、2009年3月にはフェニックステレビ（鳳凰衛視）のトーク番組では、取り巻きの意見に従って付き合う相手を決めたと明かしたそうです。
テレサさんは騒々しいのが嫌いな女性だったといいますが、後の妻であるジョアン・リン（林鳳嬌）さんは正反対で、ジャッキーさんの取り巻きとも意気投合し上手くやっていたのだとか。
取り巻き連中はいつも静かにしているテレサさんを嫌っていて、自分たちの姐御になる人物としてジョアンさんを推したといいます。
その意見を取り入れてジョアンさんを“選択”したということです。
もしこれが事実だとすれば、自然体で飾らない性格のテレサさんと相容れないのは、無理もないことだったと言えますね。
とはいえ、テレサさん自身はこの世にいないのですから肯定も否定もできません。
いずれにしても、当事者の片方が亡くなってから一方的に暴露するというのは、あまり褒められた行動ではないのではないでしょうか。
娘の存在はデマ
テレサさんが亡くなってから随分経つというのに、最近になって隠し子説が報じられました。
彼女に娘がいるという噂もあるようですが、いずれもデマだと言えます。
2022年9月に香港のタブロイド紙「VITO」が伝えたところによると、元恋人のジャッキー・チェンさんとの間に隠し子がいるというのです。
ジャッキーさんが隠し子に起業資金として28億香港ドル、当時のレートで500億円ともいわれる資産を分け与えていたと報じられました。
とはいえ、この記事に対する世間の反応は冷ややかで、フェイクニュースとして扱われたようです。
また、テレサさんに子供はいませんでしたが、ジャッキーさんには実際に隠し子の娘がいました。
エッタ・ンさんという女性が隠し子で、ジャッキーさん自身も認めて謝罪した過去があります。
エッタさんは1999年生まれで、ジャッキーさんの不倫相手だった女優のエレイン・ンさんの娘だそうです。
テレサさんは1995年に亡くなっていますので年齢的に合いません。
元恋人だというジャッキーさんの隠し子ということで、イメージが先行した結果、テレサさんの娘の噂が流れたのかも知れませんね。
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