氷室冴子(ひむろさえこ)さんは、1980年代から1990年代にかけて活躍した小説家で「なんて素敵にジャパネスク」「海がきこえる」などのヒットで知られています。
小説の他にも、母親との関係を描いたエッセイなどでも人気があり、「いっぱしの女」や「冴子の母娘草」は独身女性のバイブル的存在になっています。
そんな氷室冴子さんの結婚にまつわる話や、母親との関係についてなど、お伝えします。
氷室冴子のプロフィール
本名:碓井小恵子
生年月日:1957年(昭和32年)1月11日
没年月日:2008年(平成20年)6月6日
出身地:北海道岩見沢市
最終学歴:藤女子大学文学部国文学科卒業
氷室冴子、夫も結婚歴もなく独身だった
氷室冴子さんは、2008年6月6日に51歳という若さで他界されましたが、亡くなるまで独身だったようです。
そのため、氷室さんの葬儀の喪主は姉の木根利恵子さんが務められました。
氷室さんは生前お付き合いした男性が全くいなかったわけではなく、エッセイなどにはお付き合いした相手の話なども出てくることがありました。
作家の氷室冴子さんのエッセイで、話の前後は忘れたけど昔の彼氏に「君はなんでそういつもすみませんすみませんって言うんだ」とフラれた、というのがあったな。
— kero (@kerog3) July 10, 2014
ですが、どの恋愛も結婚には至らなかったようです。
そもそも氷室さんには結婚願望はほとんどなかったようです。
氷室さんが「結婚適齢期」と言われるような年齢だった1980年代は、まだ「女性は全員結婚願望がある」という認識が広く一般に根付いていました。
2024年になった現在でもそれはあまり変わっていないかもしれません。
ただ、30代を迎えた女性が独身のまま生きていくのは、「行き遅れ」などと言われ、現代以上に周囲の目などを気にしなければならないような時代でした。
特に、氷室さんの親世代などは「女の幸せは結婚」と信じてやまない世代です。
そんな価値観を持つ母親との戦いは、氷室さんの多くのエッセイの中でネタにされてきました。
氷室さんがなぜ最後まで結婚しなかったのか、独身でい続けることにどんな意味を見出していたのかは、氷室さんに聞かなければわかりません。
本当は結婚したい思いはあったが、世間の押し付けに屈したくないという思いから独身を貫いた、という可能性もなくはないでしょう。
氷室さんが他界してから15年以上経った2024年でも、あまり「女性と結婚」に関する一般的な感覚がそれほど変わっていない状況をもしも見られたら、どんな感想を持たれるのか、少し気になりますね。
強烈な母親との戦い
氷室冴子さんのエッセイには母親のことが多く書かれていますが、かなり強烈な性格をしている母親だったようです。
氷室さんのエッセイによると、氷室さんの母親は現代で言う「毒親」のような存在で、氷室さんに対して過干渉なところがあったそうです。
そして、氷室さんが小説家として成功し社会に認められた存在になっても、ただひとつ「結婚していない」という一点で、氷室さんのことを一人前の女性として認めることはなかったそうです。
会えば「結婚しろ、結婚しろ」と言われることに辟易し、母娘の関係はあまり良くなかったようです。
ある時には母親がテレビの結婚相談に出演し、氷室さんの名前を出して結婚相談をするほどでした。
氷室冴子『冴子の母娘草』#読了
30年ぶりに復刊。離れて暮らす母娘の「ご先祖様探索ツアー」の顛末を描いたエッセイ。
実名を出してTV番組に娘の結婚相談しちゃう母親も相当ヤバいけど、母ネタで本書いちゃう娘もどっこいどっこいのような気も。。
ちなみに、プロフィール欄の没年違ってるよー。 pic.twitter.com/owP32sJLat
— ぬぬに@毎晩20時🕗本感想ブログ更新 (@nununi) July 27, 2022
そのことを知った氷室さんは憤り、母親に向けて絶縁状を送りつけました。
ですが、そうなると涙を見せて許しを乞うてくるような、そんな母親だったそうです。
氷室さんの母親については生年月日が公表されていませんので、正確な年齢は明らかになっていません。
ですが氷室さんの親世代と言えば「女性は結婚するもの」という固定観念があり、且つ、母親は田舎の出身だったそうです。
結婚をして夫の家庭に入る、というのが常識だった母親にしてみれば、結婚する気のない娘のことを「非常識だ」とすら思っていたようです。
時代が違えば常識が違うと言いますが、お互いを尊重できなければ共存することは難しいでしょう。
家族に姉がいる
氷室冴子さんの家族については、ほとんど情報がありません。
母親については氷室さんも多くのエッセイで書かれているので知られていますが、父親に関しては全く情報がなく、名前や職業も一切明かされていません。
また、氷室さんの葬儀の喪主が姉だったため、姉がいらっしゃることは知られています。
しかし、他に兄弟がいたかどうかは明らかになっていません。
結婚はしていないので夫もいなく、子供がいたという情報もありません。
もしも51歳という若さで亡くなることなく生きておられたら、結婚して家族を持つという選択肢を取られたのでしょうか。
それを知る術はありませんが、多くの独身新女性にとっては気になることでしょう。
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