金田正一、若い頃は韓国籍。性格は負けず嫌いで豪快&食事の金田鍋で身体作り

金田 正一(かねだ まさいち)さんは選手や指導者として日本球界に多大な貢献をした人物です。

出自については積極的に発信していませんが、実は生粋の日本人ではなく生まれたときは韓国籍だったらしく、差別や偏見を乗り越えて日本国籍を取得していました。

今回の記事では金田さんの国籍や性格、伝説の「金田鍋」について見ていきましょう。

金田正一のプロフィール

日本名:金田 正一(かねだ まさいち)

出身地:愛知県稲沢市

生年月日:1933年8月1日

没年月日:2019年10月6日(86歳没)

通算成績:400勝298敗 防御率(2.34)

若い頃の金田正一は韓国籍だった

まずは金田正一さんが若い頃、韓国籍だったという話題について見ていきましょう。

愛知県出身ということや名前の形式から金田さんを生粋の日本人と思っている人が少なからずいらっしゃいますが、正確に言うと元は韓国籍で成人後に帰化をして日本人になっています。

出生名は金 慶弘(キム・ギョンホン)さんで、両親そろって韓国籍というルーツの持ち主でした。

官報によると、金田さんは最初の結婚をする前の1960年2月に帰化したとされており、その後は日本国籍の「金田正一」として人生を歩んでいます。


そこで気になるのは帰化の前から「金田正一」という点ですが、これは在日韓国・朝鮮人の方が差別をされないように使う「通名・通称名」でした。

ちなみに、通称名は在日韓国・朝鮮人の方だけでなく、英語表記の方もミドルネームを省略した形での通称名を使用することが多々あるそうです。

金田さんが帰化した理由については引退後に指導者をする際、障害になる可能性があるの手続きをしたという説がありますが、本当のところはよく分かっていません。

日本野球界には金田さん以外にもたくさんの在日韓国・朝鮮人の方が在籍しており、ルーツを公表している張本勲さんは2024年現在も通算最多安打のトップ記録の保持者として名を残しています。

仮に金田さんや張本さん、王さん(台湾)らがいない日本野球があったとしたら非常に寂しいものですし、現在のような発展をしていたかどうかは分かりません。

確かに、オリンピックや国際大会に代表として出場するには国籍が大事になってきますが、それ以外の場合であればルーツや出自を気にして幅を狭める必要はないでしょう。

様々な競技に様々なルーツを持つ人たちが携わり、多くの人を楽しませて一つにする、それこそがスポーツの強さであり、あるべき姿なのかもしれませんね。

金田正一の性格は好き嫌いが分かれる

この項目では好き嫌いが分かれる金田正一さんの性格について見ていきます。

金田さんは野球だけでなく喧嘩であっても負けず嫌いという反骨心の持ち主。

ピッチングだけでなく乱闘になれば真っ先に突っ込んで行くという激しい性格でした。

乱闘や暴行で注目すべき点は、利き腕ではない右手や足で蹴ることを心掛けていることです。

利き腕を痛めてしまうと自身の野球人生だけでなく、所属するチームに多大な迷惑をかけてしまうことが分かっているので、激高の中にもクールな一面をみせていました。


また、野球については自分にも他人にも妥協してない厳しい性格。

緩慢なプレーをしたら先輩を試合中に怒鳴りつけたこともあるそうです。

指導面においても「ワシが正しい」という姿勢は崩さず、周囲だけでなく自分自身でも「ワシは天皇や!」と言ってしまったことがあるほどでした。

解説でも歯に衣着せぬ発言をして賛否が分かれましたが、しっかりとした芯がある性格だからこそ強烈なファンとアンチを生んだと言えるでしょう。

こんな金田さんの豪快でワンマンな性格が許されているのは、アンチであっても認めざるを得ない抜群の成績を残していることが大きいのかもしれませんね。

食事の金田鍋で大きな怪我なく引退

最後に語り草となっている金田正一さんの食事「金田鍋」についてチェックしておきましょう。

豪快でやや乱暴な面がある性格なので食事も大雑把かと思いきや、現役時代は野球界では唯一と言っていいほど栄養に気を付けていた選手だったそうです。

当時の野球界は暴飲暴食が当たり前で二日酔いで試合に出る人も珍しくない中、金田さんはミネラルウォーターを飲んだり、登板前には消化の良い物を摂取していました。

食事の中でも有名なのは自分で作る鍋料理「金田鍋」で、タンパク質を摂って身体を作るレシピ、疲労回復や調子を整えるレシピなどがあったそうです。

鍋は肉や魚、野菜を多く摂れるだけでなく、身体を温める効果もある一石二鳥の料理というのも大事なポイントでしょう。

金田さんが試合とトレーニングに耐えられる身体作りには食事が大事だと考えており、アスリートは身体が資本ということに早くから気付いていたことになります。

この「金田鍋」がどれほどの効果があったのか断定はできませんが、金田さんは大きな怪我をすることなく5526イニングを投げ、前人未到の400勝を挙げて引退をしました。


また、金田さんから食事の指導を受けた長嶋茂雄さんや王貞治さんらも大きな怪我なく引退をしているので、鍋の効果は少なからずあったのではないでしょうか。

サプリや最新式のトレーニング器具も良いですが、やはりしっかりと食事を摂るという基本が一番大事なのかもしれませんね。

関連記事
金田正一の家系図まとめ。娘は元タレントで息子は俳優、妻は元宝塚&兄弟や甥もプロ野球選手

金田賢一の現在。妻・梓のぼると娘。母親は元宝塚、病気や介護の噂

王貞治の筋肉は努力の結晶。実家と誇りの母。早稲田実業高校では投手で活躍

王貞治の国籍は中国人?台湾での人気は高くない?死別した双子の姉、兄弟について

王貞治の娘・王理恵は3度結婚。息子や孫は?婚約破棄の理由はそばを食べる音だった

王貞治の現在。病気や癌の経過や再発について。東京の自宅を売却し福岡のマンションで生活

長嶋茂雄の若い頃の凄さ!擬音で指導。全盛期に2つの説&得点圏打率383