結成30周年の節目を迎えた「大人計画」。
息の長い人気劇団であり、宮藤官九郎さんや阿部サダヲさん、星野源さんなどビッグネームを輩出しています。
主宰者の松尾スズキ(まつおすずき)さんは芥川賞に何度もノミネートされたことのある作家でもありますね。
今回は小説家としての松尾スズキさんを紹介するとともに、舞台や映画での活躍、星野源さんとの関係についてお送りします。
松尾スズキの小説と芥川賞
1997年、『ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~』で、演劇界の芥川賞といわれる第41回岸田國士(きしだくにお)戯曲賞を受賞した松尾スズキさん。
小説やコラムなどの著書も多数あります。
本家の芥川賞のほうはというと、2006年に小説『クワイエットルームにようこそ』で第134回芥川賞候補。
2010年には『老人賭博』で第142回芥川賞候補。
2018年には『もう「はい」としか言えない』で第159回芥川賞候補。
いずれも受賞は逃しているので、松尾チルドレンといわれる本谷有希子さんが『異類婚姻譚』で第154回芥川賞に輝いた際はうれしかったのではないでしょうか。
『クワイエットルームにようこそ』は、松尾スズキさん自身の脚本・監督で2007年に映画化されています。
不眠症のフリーライターである女性主人公が、ストレスから睡眠薬を大量摂取。
「クワイエットルーム」と呼ばれる女性専用の閉鎖病棟に強制入院させられる14日間を描いています。
主人公・佐倉明日香役に内田有紀さん、他の出演者に宮藤官九郎さん、蒼井優さんなど。
正常と異常の境界線はどこか、それを誰が決めるのか、そもそもそんなものが存在するのか、といった問いを読み手に突きつける小説です。
松尾スズキの舞台、映画
松尾スズキさんの代表作のひとつに、『ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~』があります。
先ほども紹介したように、松尾スズキさんは同作品で岸田國士戯曲賞を受賞。
岸田國士戯曲賞は劇作家・岸田國士の業績を顕彰するとともに、若手劇作家の育成を目的に白水社が主催する戯曲賞です。
1988年に舞台『絶妙な関係』で旗揚げした「大人計画」も気がつけば創立30年。
劇団や所属メンバーのこれまでを振り返ったり、劇団を取り巻く変化について語る機会が増えたという松尾スズキさん。
「大人計画」の舞台作品は、世間的にタブーとされている題材をコミカルに演出し、笑いを誘う作風が多いようです。
やはり阿部サダヲさんと宮藤官九郎さんの影響は大きいようですね。
自分は喜劇人であり、演じ手が作るタイプの芝居を今後もやり続けたいと語る松尾スズキさん。
そんな松尾さんの考え方や作品に共感して演劇人が集まるのでしょう。
映画では、2004年に『恋の門』で初監督。
ベネチア国際映画祭に出品され注目を集めました。
他に監督・脚本を手がけた映画に『クワイエットルームにようこそ』『female 夜の舌先』などがあります。
脚本を担当した『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』では日本アカデミー賞・最優秀脚本賞に輝きました。
また、俳優としては『悪人』『カイジ2 人生奪回ゲーム』『シン・ゴジラ』などに出演しています。
松尾スズキと星野源
俳優であり、ミュージシャンであり、映像制作や執筆活動も行うなど幅広いジャンルで活躍中の星野源さん。
高校時代に観た「大人計画」の舞台に衝撃を受けたようです。
高校卒業後はいくつもの劇団のオーディションを受けては舞台に出ていたそうです。
そんな折、楽器の弾ける役者を探していた「大人計画」と縁があり、『ニンゲン御破算』に出演することに。
音楽活動と並行しても問題はないかと社長に訊ねた星野源さん。
返ってきた言葉は、むしろいろいろな活動をしているほうがおもしろいというものでした。
そんなふうに言ってくれる人は初めてだったそうです。
コメディの世界に生きる者のひとつの到達点として、監督・主演映画を撮りたかったという松尾スズキさん。
脚本・監督・主演を務める新作『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は2019年秋に公開です。
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