話題性ばかりが先行しているイメージが強い二代目 林家三平(はやしや さんぺい)さん。
かつては「名前負け」という言葉も聞こえていましたが現在はどうなのでしょうか。
二代目 林家三平のプロフィール
本名: 海老名泰助(えびな たいすけ)
生年月日: 1970年12月11日
身長: 166cm
血液型: A型
出身地: 東京都台東区根岸
最終学歴: 中央大学 経済学部国際経済学科(中退)
所属事務所: ねぎし事務所
林家三平は先代の父とは別の道を
「爆笑王」の異名を持つ初代 林家三平を父に持つ二代目 林家三平さん。
中央大学在学中に落語家を志して林家こん平さんに弟子入り。
まだ未成年だったため、姉の泰葉さんの夫である春風亭小朝さんが後見人となりました。
落語家にはなったものの父の威光もあってタレントとしての活動が多かった二代目三平さん。
そのため落語家としての実力には常に疑問符が付きまとっていました。
ですが2002年には真打に昇進すると共に浅草芸能大賞の新人賞を受賞。
意外にも語学が堪能な事から英語や中国語での落語に挑戦するなど、落語の普及にも貢献しています。
二代目三平さんにしか出来ない方法で、落語会に多大な貢献をしている事が分かりますよね。
ですが偉大な父と同じ道を選んだため事あるごとに先代と比較をされてしまっています。
「林家三平」を襲名してからはそれがより顕著になっているように感じられます。
喜劇人として天才的な資質を持っていた先代の三平さん。
生まれ持った才能は真似しようと思っても真似できる物ではありません。
そのためか二代目三平さんは本格派の落語家を目指しています。
自身と同じく落語家を父にもつ三遊亭王楽さん、三代目 桂春蝶さん、二代目 林家木久蔵さん、月亭八光さんと噺家ユニット「坊ちゃん5」を結成。
ユニットで頻繁に落語会を開催するなど精力的に活動しています。
二代目三平さんが2016年5月に笑点の大喜利メンバーに選出されたのも、きっと落語家としての地道な活躍が認められたから。
他のメンバーに比べると見劣りする所があるのは否めませんが、徐々に自分の立ち位置を確立。
大先輩達から厳しくも温かい指導を受ける二代目三平さん。
かつての『笑点』では、日に日に成長する姿が名物となっていましたね。
笑点降板理由に「先代よりつまらない」の声
二代目三平さんと初代三平さんの違いといえば、落語の面白さを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
SNSでは、「初代よりつまらないよね」という声が多数あります。
笑点での二代目林家三平をつまらないと叩くのをよく見るが、最近の三平は割と頑張っているように思う
なんとなく個人的に、そろそろたい平を抜けそうな気がする
いい意味で— 獺フェス (@fes_da) November 26, 2021
林家三平がつまらないと思っていたのは私だけではなかったのか。
— 𝕤𝕚𝕥𝕒 (@Sita_Vayu) May 21, 2019
先代は「爆笑王」と評判になるほど面白かったわけですから、「じゃあ今の林家三平は?」と比べたくなる気持ちはわかります。
ですが、つまらないと言われる二代目三平さんからすると、比較されるのはやはり辛いでしょう。
先述のとおり、先代と同じ爆笑王レベルの落語が簡単にできるわけもありません。
そうなると、どうしても「先代の方が良かった」と感じる人が出てきてしまうでしょう。
必死にがんばって腕を上げたとしても、「悪くはないけどやっぱり先代だよね」と言われてしまいそうです。
こうした不利な状況も影響しているのか、2021年の『笑点』降板については、「つまらなすぎて辞めさせられたのでは?」という噂もあるのだとか。
本人がレベルアップのために休むと語っていたことも、そんな噂を拡大させてしまったかもしれませんね。
「勉強し直す。体を鍛え、心を鍛え、芸の幅を広げて、いろんな経験をして戻ってくる」
とはいえ、擁護する声もちらほらとあります。
林家三平がつまらないのは林家三平がつまらないからではなく、林家三平はつまらないという先入観があるからだと思う。かの上岡龍太郎師匠も「芸人が笑ってもらうには、まず視聴者に認知されることから」と仰っていた。つまりはこれからが勝負。現時点の評価は正直要らない。
— 吉本るみね (@yoshimotolumine) May 29, 2016
#笑点 見ていて思うのは林家三平師匠が「つまらない」わけではなく、「つまらない」答えも「面白い」ネタも許されない立ち位置みたいにされてしまってたこと。大御所たちはもっと「つまらない」回答もしてるし、振り切った「面白い」ネタはたい平師匠が担当してる。人選、難しそう。
— ルイ (@tundratiger) December 19, 2021
辛辣な意見もありますが、あまり気にしすぎず、先代とは違った自分なりの落語をがんばってほしいものです。
国策落語の復活も影響している?
落語ファンからの笑えないという声には、誤解もあるかもしれません。
二代目三平さんは、祖父がやっていた国策落語を積極的に披露しているからです。
国策落語とは、戦時中に戦意高揚を目的として作られた落語。
そもそも目的が違うためか、「2本」と「日本」をかけた単純なダジャレなど、つまらなく感じるものが多いのだとか。
二代目三平さんは、戦争の恐怖を語り継ぐため、国策落語を現代に復活させました。
当時にタイムスリップすることで戦争の恐ろしさを感じてほしいんです。
国策落語を披露する際は、「おもしろくなくてすみません」と前置きすることもあるそうです。
こうした活動が誤解を生み、「二代目は本当につまらない落語をやるらしい」という噂が広まった可能性もあります。
ですが、これは爆笑王の落語とはまったく方向性が違うもの。
いつかは、二代目にしかない魅力が再評価される日も来るのではないでしょうか。
林家三平の兄弟はこぶ平
落語界を代表する芸能一家として知られる二代目 林家三平さん。
父は初代三平で母はエッセイスト、作家の海老名香葉子さん。
姉は元女優の海老名美どりさんとシンガーソングライターでタレントの泰葉さん。
兄は九代目 林家正蔵さんです。
長い間「林家こぶ平」として活動していましたのでそちらの名跡の方がなじみ深い人も多いかもしれませんね。
ちなみに正蔵さんは入門時に「林家小三平」という名を名乗る予定でした。
ところが二代目三平さんが「小太りだからこぶ平がいいんじゃないか」と言ったことで「林家こぶ平」という名になったそうです。
正蔵さんも三平さんと同じように落語家としての地位を確立する前にタレントとして大人気でした。
特に正蔵さんはいじられキャラだったため、落語家としての実力を否定される事も少なくありません。
その為、林家家の留名である「林家正蔵」を襲名する時には反対意見も多く聞かれました。
ですが、批判しているのは正蔵さんの落語を観た事も聞いた事もない人ばかりのようです。
古今亭志ん朝さん依頼となる史上最年少で真打に昇進するなど、正蔵さんの落語家としての実力は本物。
実際に見聞きした人の多くは落語家としての腕前を高く評価しています。
2014年から落語協会副会長を務めている事からも落語家として評価されている事が良く分かります。
こぶ平さんが2005年に「九代目 林家正蔵」を襲名したため現在「林家こぶ平」を名乗る落語家はいません。
正蔵さんは子供に「林家こぶ平」を名乗らせたいと思っていたようですが、2013年に落語家となった長男は「林家たま平」を名乗っています。
いつかは、「林家こぶ平」になる日が来るのでしょうか。
ただ、たま平さんは人気ドラマ『ノーサイド・ゲーム』に出演した事で人気も知名度も急上昇。
「林家たま平」という名前で広く認知されているため改名は考えにくい気がします。
今後も「林家こぶ平」を名乗る落語家は現れないかもしれませんね。
林家三平の襲名で海老名一家が和解
林家三平さんが「二代目 林家三平」を襲名したのは2009年3月21日。
その数日前には襲名パーティーが催され約800人もの関係者が参加し「二代目 林家三平」の襲名を祝いました。
ただ、このパーティーで二代目三平さん以上に注目を集めたのが姉の泰葉さん。
泰葉さんは2007年に春風亭小朝さんと離婚して以降、突飛な行動や発言を連発するなどすっかり「お騒がせキャラ」に。
母である海老名香葉子さん、姉の海老名美どりさんとの確執や不仲が話題になる事も少なくありませんでした。
ところが泰葉さんは襲名パーティーではお騒がせキャラを封印。
弟である二代目三平さんにエールを送り、母と姉も泰葉さんとの和解も強調。
バラバラだった家族が、襲名をきっかけにまた一つに。
襲名を祝ってもらった二代目三平さんはもちろん、海老名一家にとっても特別な一日となりました。
父であり先代の三平さんが家族の仲直りに力を貸してくれたのかもしれませんね。
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