高橋尚子の腹筋&フォームに強さの秘密。過酷な練習ができた理由、野口みずきとの違い

今でもマラソンと言えば高橋尚子(たかはし なおこ)さんを思い浮かべる人は多いでしょう。
それほどまでに現役当時の高橋尚子さんの強さと存在感は圧倒的でした。

高橋尚子の強さの秘密は腹筋にあった

競技の第一線から退いた今も「Qちゃん」の愛称で親しまれる高橋尚子さん。
かつて所属していたリクルートの新入部員歓迎会でオバケのQ太郎の歌を歌った事から「Qちゃん」と呼ばれるようになったそうです。


2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得し一躍、国民的ヒロインとなった高橋尚子さん。

日本人の陸上選手が金メダルを獲得したのは戦後初のこと。
しかも女子選手では史上初という快挙でした。

これらの活躍が讃えられる同年の10月30日には国民栄誉賞を授与。
名実ともに日本を代表するスポーツ選手となりました。

輝かしい功績ばかりに注目が集まる高橋尚子さんですが実は努力の人なんです。

高橋尚子さんが陸上を始めたのは中学生から。
高校生の頃は800mで岐阜県1位になるもインターハイでは予選敗退。
そして高校2年生の時に岐阜県代表として全国都道府県対抗女子駅伝に出場するも区間の順位は47人中45位。
高橋尚子さんが最初から陸上エリートでは無かった事が分かりますよね。

それでも陸上を辞める事が無かった高橋尚子さん。
大学生の時に出場した日本学生種目別選手権の1500mで念願の初優勝。
その後も2年連続で日本インカレの舞台で表彰台に上がるなど、それまでの努力が実を結び全国規模の選手に成長します。

全国大会で輝かしい結果を残した高橋尚子さんの元には複数企業からの勧誘が。
ですが高橋尚子さんは大学卒業後も陸上を続けるか教師になるか悩んでいたんだとか。

そんな時に高校時代の恩師にリクルートへの入社を勧められた高橋尚子さん。
そして大学の監督の計らいにより出会ったのがリクルートで監督を務めていた小出義雄さんでした。

ただ、当時のリクルート陸上部は会社の方針として大卒を採用しておらず。
そのため1度は断られたものの高橋尚子さんの熱意に押されて小出義雄さんは合宿への参加を許可。


こうして参加した合宿で小出義雄さんに走りの素質を見出された高橋尚子さん。
1995年に契約社員という条件ながらリクルートに入社することになりました。

当時のリクルート陸上部は有森裕子さんや鈴木博美さんなど日本を代表する選手ばかり。
そんな中でも高橋尚子さんは入社1年目から駅伝メンバーに選出。
これは間違いなく小出義雄さんの期待の表れと言えるでしょう。

高橋尚子さんはそれから2年後の1997年1月26日に開催された大阪国際女子マラソンでマラソン初挑戦。
「有森二世」と大きな期待を寄せられましたが、結果は振るわず7位に終わっています。

それから約1年後の1998年3月8日の名古屋国際女子マラソンでは当時の日本最高記録となる2時間25分48秒で初優勝。
マラソンランナーとしての才能が開花した高橋尚子さんはその後も世界最高記録の樹立やマラソン6連覇など異次元の活躍を見せました。

日本陸上史上最強のマラソンランナーと言っても過言ではない高橋尚子さん。
その強さの根源となっていたのが鍛え抜かれた腹筋。

高橋尚子さんは現役の頃は毎日、朝と昼に1000回ずつ、計2000回もの腹筋を行っていたそうです。
腹筋を鍛え上げる事で後半になっても体幹がブレる事なく最後まで自分の走りが出来るようになったんだとか。

マラソンランナーであればトレーニングの一環として筋トレをしている人は多いはず。
ですが、市民ランナーの中にはランニングはしていても筋トレをしているという人は決して多くないでしょう。

大切と分かっていても筋トレを続ける事は難しいですよね。
そのため高橋尚子さんは「朝起きて顔を洗って歯を磨くいた後に腹筋をする」など生活の一部にしてしまう事を推奨しています。

とある行動を習慣にするためには平均で66日必要、という実験結果があります。
マラソンが早くなりたいという方はまずは2ヵ月間、腹筋を続ける努力をしてみてはいかがでしょうか。

高橋尚子は理想的なフォーム

「ピッチ走法」と「ストライド走法」に分かれるマラソンの走法。
どちらにもメリット・デメリットがあり、人それぞれの適正も異なるため一概にどちらが良いとは言えません。

現役時代の高橋尚子さんが選択していたのはピッチ走法。
頭がブレずに足もリズミカルに出る高橋尚子さんのフォームはピッチ走法の理想と言えるフォームでした。

ただ、高橋尚子さんの理想的なフォームは間違いなく毎日2000回もの腹筋で鍛え上げられた体幹の賜物。
いくら理想的なフォームとは言え一朝一夕で真似出来るものではありません。

そんな高橋尚子さんがフォームの基本と語るのが「目線」、「腕の振り」、「腰の位置」。

体の構造上、腕を振る事で自然と足が出ますよね。
目線と腰の位置を一定に保つ事で体のブレが少なくなるのでしょう。

高橋尚子さんは「正しい走り方を覚える事で持久走はもっと楽しくなる」とも語っています。

ただ、これは超一流のアスリートだから辿り着いた境地かもしれません。
ですが、本当に走り方を変えるだけで持久走が楽しくなるなら試してみたくなりますよね。

学生の中には好き嫌いに関わらず部活やマラソン大会等、持久走をやらなければならない人もいるでしょう。
また、健康維持のために持久走をしている人も多いのではないでしょうか。

そんな人達は高橋尚子さんが語る基本を意識して持久走をしてみると良いかもしれません。
もしかすると走る事にハマって持久走が趣味になってしまうかも。

高橋尚子の厳しい練習の裏には信頼関係が

間違いなく陸上界を代表する名伯楽の1人である小出義雄さん。
高橋尚子さんを始め有森裕子さんや千葉真子さんなど過去に指導した選手の多くが日本を代表する選手となっています。

また、小出義雄さんは育成手腕だけでなく人柄も高く評価され慕う選手は数知れず。
高橋尚子さんも小出義雄さんを敬愛する1人。

小出義雄さんがリクルートから積水化学に移籍した時には高橋尚子さんも移籍しています。
二人が「監督と選手」ではなく「人と人」として互いに信頼しあっていた事が分かりますよね。

そんな小出義雄さんの信条は「世界一の練習をしなければ世界一になれない」。
なかでも最も有名なのが標高3500m地点での超高地トレーニング。

標高1600m前後でのトレーニングが最適とされていた当時のマラソン界。
高すぎる標高でのトレーニングは逆に危険、とさえ言われていました。
実際に高橋尚子さんは超高地トレーニングで呼吸困難となってしまった事があるんだとか

また、高橋尚子さんは普段のトレーニングとしても毎日、最低でも40km、多い時は80kmも走っていました。
更に週に1度は朝食前に50km走っていたそうで、月間走行距離は1200〜1300km。
オリンピックでの金メダル獲得はこれらの厳しいトレーニングに耐えた日々が報われた瞬間でした。

ただ、いくら世界一になれる可能性があっても世界一の練習を行う事は簡単ではありません。
高橋尚子さんと小出義雄さんが確固たる信頼関係を築いていたから乗り越えられた事は間違いないでしょう。

ですが高橋尚子さんも当初は小出義雄さんを信頼しきっていたわけではないそうです。
それまでの常識とは異なる練習メニューを組む小出義雄さんに反発する事も少なくなかったんだとか。

選手が反発する事を良く思わない監督も多いでしょう。
ところが小出義雄さんは反発する高橋尚子さんの意思を尊重し、練習の仕方を任せてくれたそうです。

ただ、高橋尚子さんが自分で考えて行った練習では結果が出ず。
そのため「一度言う事をちゃんと聞こう」と小出義雄さんの練習メニューに従うと瞬く間に結果が。
これが全幅の信頼を置くようになったきっかけとなったようです。


高橋尚子さんと小出義雄さんの出会いはきっと偶然ではなく必然。
もしも二人が出会っていなければマラソンがこれほど盛り上がる事はなかったかもしれません。

高橋尚子とライバル、野口みずき違い

欠場した大会を除くと11戦中7戦で優勝という驚異的な強さを見せた高橋尚子さん。
「国内外に敵なし」といった状態でした。

そんな高橋尚子さんのライバルと言われたのが野口みずきさんでした。

長らくハーフマラソンで活躍し「ハーフの女王」と呼ばれた野口みずきさん。
高橋尚子さんがオリンピックで金メダルを獲得した事に刺激を受けフルマラソンに転向。

すると初マラソンとなった2002年3月の名古屋国際女子マラソンで初優勝。
2度目のマラソンである2003年1月の大阪国際女子マラソンでは当時の日本歴代2位となる高タイムで優勝。

同年8月に開催された世界大会で日本人トップとなる銀メダルを獲得した事でアテネオリンピックに内定。
そして出場したアテネオリンピックでは日本女子マラソン界に2大会連続となる金メダルをもたらしました。

共にマラソンで輝かしい経歴を残しオリンピックで金メダルを獲得した高橋尚子さんと野口みずきさん。
年齢や身長など異なる所は多いですが最も大きな違いは走法の違い。

高橋尚子さんが「ピッチ走法」なのに対して野口みずきさんは「ストライド走法」。
13cm身長が低い野口みずきさんの方がストライド走法というのは少し意外な事実でしょう。

また、高橋尚子さんはオリンピックの金メダル獲得により国民栄誉賞を受賞。
ところが同じくオリンピックで金メダルを獲得した野口みずきさんは国民栄誉賞を受賞していません。

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それだけ高橋尚子さんのインパクトが強かった、という事なのでしょう。

何かと比較され世間ではライバル関係にあると言われた高橋尚子さんと野口みずきさん。
当人たちも互いに意識する部分があったようで、お互いに相手の走りをマネしようとした事もあったそうです。

自分のスタイルに固執せずに良さそうなものは挑戦してみる。
そんな姿勢は高橋尚子さんも野口みずきさんも同じようですね。


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