高橋尚子の引退までの経歴&すごさ。メダルの獲得数は?国民栄誉賞の理由とは

高橋 尚子(たかはし なおこ)さんはオリンピックの女子マラソン金メダリストとして有名です。

メダルだけでなく女子マラソンの元・世界記録保持者として抜群のスピードを持っていました。

今回は高橋尚子さんの引退までの経歴やメダル、国民栄誉賞の受賞などを見て行きましょう。

高橋尚子のプロフィール

愛称: Qちゃん

生年月日: 1972年5月6日

身長: 163cm

出身地: 岐阜県岐阜市

最終学歴: 大阪学院大学商学部

高橋尚子の引退までの経歴

まずは高橋尚子さんの選手生活について振り返って行きましょう。


本格的に陸上を始めたのは岐阜商業高校時代で、当時は長距離ではなく800mの選手でした。

県大会で岐阜県1位になったこともあったらしく、高校2年の時に実績が評価されて岐阜県代表として全国都道府県対抗女子駅伝に出場(区間順位は47人中45位)していました。

大阪学院大学に進学後は学生種目別選手権の800m、1500m、3000mを何度も優勝しますが、日本インカレでは表彰台止まりで優勝することは出来ませんでした。

教員の道と陸上のどちらを選ぶか悩んでいた時に小出義雄さんの面接を受けることができ、合宿参加を経て契約社員という条件でリクルートに入社しています。

1997年1月26日の大阪国際女子マラソンでマラソンデビューを果たしましたが、経験やスタミナ不足などでペースダウンして7位(2時間31分32秒)に終わっています。

小出義雄さんの積水化学に移籍について行く形でリクルートを去り、1998年3月8日の名古屋国際女子マラソンを当時の日本最高記録(2時間25分48秒)で優勝しました。

その後も勢いそのままに、同じ年の12月6日にバンコクで開かれたアジア大会女子マラソンをアジア最高記録で優勝(2時間21分47秒)してオリンピックのメダル候補に浮上しました。

しかし、1999年シーズンは左膝の怪我や左腕の骨折で結果を残すことが出来ませんでした。

2000年3月12日に行われたシドニーオリンピック最終選考会となる名古屋国際女子マラソンと、調整目的の札幌国際ハーフマラソン(7月2日)を優勝して本番に挑みました。

そして9月24日のシドニーオリンピック女子マラソンで見事に優勝(2時間23分14秒)しています。

このマラソン金メダルは日本女子陸上界初の快挙としてこれからも語り継がれていきます。

オリンピック後も2001年~02年のベルリンマラソンを連覇しますが、2001年の優勝は女子マラソン初となる2時間20分を切って世界最高記録を打ち立てたことで知られています。

一方、2005年5月9日(33歳の時)には小出義雄さんの元を離れる決断もしていました。

その後は怪我やライバルの台頭でアテネオリンピックの出場を逃してしまい、2004年から引退する2008年10月28日までの間で優勝したのは東京国際女子マラソン(2005)のみです。

現役の最後に出場した2008年3月9日の名古屋国際女子マラソンは27位(2時間44分台)でした。

現役時代の晩年は怪我との闘いから満足なコンディションでレースに出たことはほとんど無く、周囲の期待の大きさを常に背負って走り続けた選手と言えるかも知れません。

高橋尚子の国民栄誉賞やメダルの獲得数

次は高橋尚子さんの国民栄誉賞受賞や獲得したメダルの数を見て行きます。

国民栄誉賞の受賞が決まった経緯はシドニーオリンピックでの金メダル獲得と、日本陸上界64年ぶり(日本女子陸上界初)という歴史的な快挙から決定されたそうです。

それだけでなく、優勝タイムが当時のオリンピック記録という文句なしの成績でした。

2000年10月30日に歴代15番目の国民栄誉賞受賞者に決定しましたが、女性としては美空ひばりさんと長谷川町子さんに次ぐ3番目、女性アスリートとしては史上初の受賞。

獲得したメダルはシドニーオリンピックとアジア大会(バンコク)での金メダル2つでした。

世間からの評価や知名度からすると少なく感じるかも知れませんが、日本女子マラソン界で金メダル2つ獲得した選手は今までおらず、恐らく今後も出る可能性は低いと思います。

近年はアフリカ勢の台頭が凄まじく、アフリカ系以外の金メダル獲得は困難になっています。

また、アテネオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずきさんは金と銀1つずつですが、この銀メダルは世界陸上なのでアジア大会よりも格上との声もあります。

しかしながら、日本人のメダル狂が選手に余計なプレッシャーを掛けているのも事実です。

高橋尚子のすごさ

最後に高橋尚子さんのすごさについて見て行こうと思います。

やはりオリンピックの金メダルがすごいと思われがちですが、1998年12月6日に行われたバンコクアジア大会でのマラソン優勝が一番すごいとも言われています。

この大会はゴール時の気象コンディションが気温32度(湿度90%)という過酷なレースでした。

2019年夏のドーハ世界陸上も高温多湿でマラソンが深夜に開催されましたが、それに負けず劣らずの厳しいコンディションで完走すら難しいと言われるレースでした。

そんな環境でありながら2位に13分以上の差を付ける断トツの優勝を果たしただけでなく、当時の世界記録まであと1分に迫るという驚くべき好記録を残しています。

過酷な環境でありながら”最後まで手を抜かない”という精神的なタフさもすごいですよね。

また、競技成績以上にすごいのは「Qちゃん」の愛称で知られる人間性でしょう。


多くのマラソン選手が高橋尚子さんへ憧れて強くなっただけでなく、一般の子供から大人までがマラソンや市民ランナーを始めたきっかけになった人物でもあります。

いわゆる「陸上界のインフルエンサー」としての功績もすごいと言って良いでしょうね。

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