野口みずきの経歴。オリンピック金メダルも国民栄誉賞なしの理由。高校&原点は駅伝

野口(のぐち)みずきさんはアテネオリンピックのマラソン金メダリストとして有名ですよね。

高橋尚子さんに続いてのマラソンで金メダルでしたが、今も国民栄誉賞はもらえていません。

今回は野口みずきさんの経歴(高校・駅伝)や国民栄誉賞をもらえてない疑問を見て行きます。

野口みずきのプロフィール

本名:野口みずき

生年月日:1978年7月3日

身長:150cm

血液型:O

出身地:三重県伊勢市

野口みずきのマラソン経歴


まずは野口みずきさんのマラソンに関する経歴を簡単に見て行きましょう。

マラソンに初挑戦したのは2002年3月(23歳)の時なので少し遅めに思われますが、日本の学生長距離界では高校生や大学生がフルマラソンを走ることはほとんどありません。

社会人(実業団)に入ってからフルマラソンに転向する例がほとんどで、最近でも箱根駅伝を終えた大学4年生が東京マラソンなどに参加して注目を集めていました。

名古屋国際女子マラソン(2002年3月)で初マラソン&初優勝を飾り、翌年1月の大阪国際女子マラソンも優勝(当時の日本歴代2位となる2時間21分18秒)をしています。

連勝の勢いで同年8月の世界陸上パリ大会に挑みましたが、大会新を叩き出したヌデレバ選手にわずか19秒差及ばなかったものの、国際大会で銀メダル獲得で自信を深めました。

そして、2004年8月のアテネオリンピックではヌデレバ選手を逆転(12秒差)して優勝しました!

また、2005年9月に開催されたベルリンマラソンでは「2時間19分12秒」という大会新記録を達成しましたが、このタイムは今でも日本記録&アジア記録として輝いています。

北京オリンピックの女子マラソン代表選考レースとなった2007年11月の東京国際女子マラソンを圧勝し、北京オリンピックの内定と国内三大女子マラソン制覇を成し遂げました。

しかし、北京オリンピック直前に左足太股の肉離れを発症して本番を欠場してしまいました。

その後も足の故障や体調不良に襲われて結果を出すことが出来ず、2013年5月の仙台国際ハーフマラソンを優勝したもののフルマラソンを勝つこと無く2016年4月に引退しました。

フルマラソンは10戦5勝(2着1回)で怪我をしていない時の強さは相当なものでした。

高校時代の野口みずきは将来性が無かった?

次は高校時代の野口みずきさんや将来性について見て行きます。

通っていた高校は1994年4月に入学した「三重県立・宇治山田商業高校」で、当時は3000mをメインに活動してインターハイや高校駅伝にも出場して活躍しました。

入社予定だったワコールの練習に参加した際、コーチの広瀬永和(ひさかず)さんは身長が150cmと小さくフォームも良くなかったので「将来性が無さそう」と思ったそうです。

高校生相手には通用してもプロでは難しいレベルだったそうですが、広瀬永和さんは”一定のスピードを持続できる才能”を見抜いてハーフマラソンへの転身を勧めました。

1999年2月の犬山ハーフマラソンで初出場&優勝を果たし、国内だけでなく海外大会でも表彰台に上がる好走をしており、生涯成績は37戦21勝(2着6回)と抜群の強さを見せました。

しかし、海外の大会で優勝できなかった事はスピード不足の表れだったのかも知れません。

広瀬永和さんの指導で中距離からマラソンへ転向して金メダルを獲るに至りましたが、改めてアスリートは良い指導者に巡り合うことが大事だと痛感しました。

野口みずきがオリンピック金メダルでも国民栄誉賞をもらえない理由

次は不思議に思う人も多い野口みずきさんが”国民栄誉賞をもらえない理由”を見て行きます。

マラソンでの国民栄誉賞と言えばシドニーオリンピック金メダルの高橋尚子さんが頭に浮かびますが、アテネオリンピック金メダルの野口みずきさんには声が掛かっていません。

また、陸上選手としての実績は野口みずきさんの方が上だとの声も根強くあります。

1977年に作られた国民栄誉賞には規定があり、そこには「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著(けんちょ:めざましい)な業績があったもの」とあります。


これだけでは分かりにくいですが、国民栄誉賞の盾には受賞した理由が記されていました。

・高橋尚子さん (日本女子選手初の金メダルを獲得し国民に深い感動と勇気を与えた)

・羽生結弦さん (冬季オリンピック個人種目で日本人初の連覇)

・吉田沙保里さん (世界大会13連覇というレスリング競技史上前人未到の偉業)

他の受賞者でも多く見られたのは「初」というキーワードで、金メダルの数や各種競技での成績が国民栄誉賞の受賞に繋がると言えないことが分かりました。

野口みずきさん以外にも水泳で金メダル4つを獲得した北島康介さん、柔道で金メダル3つを獲得した野村忠宏さんも国民栄誉賞を受賞していませんでした。

もし、高橋尚子さんと野口みずきさんのメダル獲得順が逆だったら結果も逆だったでしょうね。

高橋尚子の腹筋&フォームに強さの秘密。過酷な練習ができた理由、野口みずきとの違い

野口みずきが語る駅伝の魅力

最後に野口みずきさんの原点である駅伝について語った件について見て行きます。

出身地の三重県・伊勢市は学生駅伝日本一決定戦「全日本大学駅伝対校選手権大会」のゴール地点があり、中学の頃から大会の補助員をして選手の走りを見ていたそうです。

そこで見た一流選手の走りを刺激にして夢に向かって進んで行ったとコメントしていました。

野口みずきさん自身も駅伝選手に選ばれて何度か出場していますが、その中でも2001年の「全国都道府県対抗女子駅伝」は特に印象深いと振り返っていました。

その時は足底筋膜炎で軽く走ることすら辛かったそうですが、襷(たすき)を受け取ると不思議と走れるようになって区間3位(8人抜き)の記録を出せたそうです!

これは独りで走るマラソンと駅伝の責任感が大きく違うと感じさせるエピソードですよね。


また、学生の時にトップ選手を間近に見たり感じることはとても意義深いことだと触れ、先輩たち背中を追うことで選手として成長できたのかも知れませんね。

そう考えると、世代間の襷渡しという意味も含まれる駅伝は日本長距離界の原点と言えます。

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