久世光彦の妻は野口ともこ。前妻は一般人?向田邦子との名コンビ&息子と娘がいる

『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』など、子供から大人までを夢中にさせる高視聴率ドラマを送り出した演出家・久世光彦(くぜてるひこ)さん。

ここでは不倫スキャンダルの末に再婚した妻・野口ともこ(のぐちともこ)さんと前妻に迫ります。

また、ドラマ制作の盟友だった脚本家の向田邦子さんや、息子と娘についても取り上げます。

久世光彦のプロフィール

本名: 久世光彦

別名義: 小谷夏、林紫乃、市川睦月

生年月日: 1935年4月19日

没年月日: 2006年3月2日(70歳没)

出身地: 東京都杉並区

最終学歴: 東京大学文学部 美学美術史学科

久世光彦の妻は『ムー一族』の野口ともこ(のぐちともこ)

久世光彦さんは1935年4月19日、東京都杉並区に生まれました。

東京大学文学部卒業後に現在のTBSに入社し、演出家・プロデューサーとしてドラマ史に残る数々の名作を手がけます。

TBS退社後は映像制作会社カノックスを設立。


演出家としての活動のかたわら小説・エッセイなどの執筆活動にも取り組み、高い評価を得ていましたが、2006年3月2日に虚血性心不全のため70歳で死去しました。

女優の妻との出会い

妻・久世朋子さんは1957年3月、新潟県糸魚川市生まれ。

『ムー一族』に出演していた女優で、由利徹さんが演じた近松屋の主人・平さんの娘役だった野口ともこ(のぐちともこ)さんです。

2010年12月には、夫との出会いから別れまでを綴ったエッセイ『テコちゃんの時間―久世光彦との日々』を発表しました。

高校時代に劇団に入るため上京し、人気演出家の久世光彦さんと出会ったそうです。

女優デビューは映画『青春の殺人者』。

やがて妻子ある久世光彦さんが部屋を訪れるようになり、密やかな恋がスタートしました。

不倫が発覚し大騒ぎに

1979年1月25日、『ムー一族』の打ち上げパーティーで二人の関係を暴露される騒ぎが起こります。

暴露したのは樹木希林さん。

希林さんはスピーチで、二人が男女の関係にあることや、「近松屋の娘」がすでに妊娠8か月であることを明かし、パーティーの空気を凍りつかせます。


「そんな話やめろ!」と怒って会場を後にする沢田研二さん。

「あの野郎、離婚だ!」と気色ばむ内田裕也さん。

泣き崩れるともこさんを周囲の人間が抱える状況のなか、久世光彦さんは希林さんの言葉を受けて自身の不徳を認めるとともに、これが人間なのだと胸のうちを吐露しました。

当時の妻である前妻は、子供の認知は認めないと強硬姿勢をみせていたようです。

結局、久世光彦さんは正式に離婚し、ともこさんと再婚。

TBSを辞職して独立することになりました。

夫の死後は銀座にバー・茉莉花を開店。

2010年の時点では確認がとれていますが、その後の経営状況は不明です。

ちなみに、久世さんと樹木さんはのちに和解。

浅田美代子さんによれば約10年後ということなので、1989年頃のことかもしれません。

林:でも、最後は和解したんでしょう?

浅田:うん。10年ぐらいたってからかな。和解したら、またベッタリになっちゃったの。

久世光彦の前妻は一般人?

朋子さんが2人目の奥さんとなると、気になるのは最初の奥さんですよね。

ですが、前妻についての情報はほとんど出ていません。


久世さんは公表していないようで、名前や年齢、職業などは一切不明です。

これだけ何もわからないとなると、芸能人ではない可能性があります。

ごく普通の一般人だからこそ、プロフィールが明かされないのではないでしょうか。

芸能界とは関係のない奥さんや子供が安全に暮らせるよう、詳しい情報の公開は控えたのかもしれませんね。

馴れ初めや結婚した時期も不明

久世さんは前妻とのエピソードをほとんど話さなかったようで、出会いや結婚の時期についてもよくわかっていません。

樹木さんによる暴露が1979年なら、それより前であることは確かですが、正確には不明です。

馴れ初めについても詳しい情報はありませんが、前妻が一般人なら、仕事での共演がきっかけということはなさそうです。

もしかすると、プライベートで知り合った女性なのかもしれません。

離婚後の交流はない?

前妻の離婚後についても、情報は特に出ていないようです。

すでに前妻との子供もあったそうなので、実の父親として交流を続けている可能性もありますが、実際のところはわかりませんね。

ただ、不倫が発覚した際の強硬姿勢からしても、前妻が激怒していたことは間違いないでしょう。

こっそり不倫をして子供まで作っていたわけですから、それは誰でも怒るでしょうね。


前妻としては、「もう二度と顔を見たくない」と思ったかもしれません。

そう考えると、すっかり交流が途絶えていても不思議はないでしょう。

ちなみに、子供のその後についてはいろいろと噂があるようですが、やはり確かな情報はありません。

詳しくはわかりませんが、一般人として幸せに暮らしているのではないでしょうか。

久世光彦と向田邦子の名コンビで人気ドラマ連発

久世光彦さんのキャリアを語るうえで、脚本家・向田邦子さんとの強力なタッグを無視することはできません。

二人はドラマ制作現場での同志であり、友人でもありました。

代表作『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』はいずれもコンビ作品。

1981年、向田邦子さんが飛行機事故で急逝したあとも、その作品世界を忠実に再現できる演出家として『向田邦子新春シリーズ』をはじめとする多くのドラマを手がけています。

50代以降、久世光彦さんはまるで向田邦子さんに挑むかのように作家活動に重心をおくようになりました。


『触れもせで  向田邦子との二十年』『夢あたたかき 向田邦子との二十年』には20年におよぶ二人の思い出が綴られています。

久世光彦さんが小説執筆に打ち込んだ背景には、6歳年上の向田邦子さんの影響はもちろん、憧れやライバル意識もあったのではないかと思います。

久世光彦の息子や娘は?

久世光彦さんの子供については情報がほとんどありませんが、少なくとも息子と娘がそれぞれ一人いるようです。

ペンネームの「林紫乃」の「紫乃」は長女の名前をもじったもの。

また、妻の朋子さんは1979年3月25日に長男を出産しています。

不倫交際をしていた頃、久世光彦さんにはすでに子供がいました。

この前妻との子供が長女でしょうか。

長男は、おそらく音楽プロデューサーの久世烈さんかと思われます。

烈さんは『恋はつづくよどこまでも』『病室で念仏を唱えないでください』などのドラマで音楽コーディネーターを務めた人物。

映画では、又吉直樹さん原作による『凜 りん』で音楽プロデュースを担当しています。


挿入歌をスマッシュヒットさせたり、生ドラマに挑戦したりと、ユニークで実験的な演出が人気を呼んだ久世光彦さん。

ドラマはもとより、小説やエッセイでも古き良き昭和を再現する名手でした。

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