ザ・ドリフターズのメンバーであり、その容姿から愛嬌のあるキャラとして親しまれてきた高木ブー(たかぎぶー)さん。
同じドリフターズのメンバーであった志村けんさんやいかりや長介さんとの仲はどうだったのでしょうか。
また収録中によく居眠りをする高木さんのエピソードも。
高木ブーのプロフィール
愛称:ブータン、ロクちゃん、ロクさん
本名:高木友之助
生年月日:1933年3月8日
身長:160㎝
出身地:東京都
最終学歴:中央大学経済学部
所属事務所:イザワオフィス
高木ブーと志村けんの仲は?
高木さんといえば、2020年3月29日に新型コロナウイルスに感染し、肺炎で死亡した志村けんさんに向けて贈られた言葉が世間で話題となりました。
高木さんと志村さんは50年近くを共にし、年齢は高木さんが17歳年上、若い頃から「高木さん、高木さん」と志村さんが寄ってきていたようです。
親しげに近寄る志村さんを高木さんは、無下にはせず可愛がっていたそうです。
ここには高木さんの優しい性格が現れているようで、年齢差もあり若かった志村さんは高木さんの存在に助けられたことでしょう。
また高木さんは志村さんを可愛がっていただけではなく、男として、タレントとしてもしっかり認めていらっしゃったようです。
それは高木さんは志村さんが亡くなった後に、述べた言葉にも出てきています。
志村さんが亡くなり高木さんは日本中がこの訃報に悲しみをにじませていることを理解、ご自身の言葉で志村さんへの思いを述べられました。
その内容は、改めて凄いヤツだったんだよ志村けんって男は、日本中をまだまだ笑わせてくれたはずなのに、残念だと語っています。
志村さんのことは高木さん自身も人生の大半を共に過ごし身近で活躍を見てきただけに、胸の内はもっと一緒に日本を笑わせるようなことをしたかったのではないでしょうか。
高木ブーといかりや長介の関係
年長者としてドリフターズを支えた高木さんといかりやさん、2人は人生の苦楽をともにしてきた家族以上の関係だったようです。
1964年にドリフターズのメンバーは次々と脱退していき、いかりやさんと加藤さんだけが残っていました。
そこで他のバンドでギター担当で活動していた高木さんをいかりやさんが誘ったことから関係が始まったようです。
当時の高木さんはギターの腕が目にとまり誘われたと思っていたが、いかりやさんに何故誘ってくれたのか聞くと、デブは目立つと思って誘ったと聞かされています。
小さなきっかけですが、この出来事は2人にとって、ドリフターズにとっても運命の出会いと言えるでしょう。
いかりやさんは厳しくて怖いイメージがありますが、どうやら高木さんにだけは別の一面も見せてくれていたとのこと。
『8時だョ!全員集合』(TBS系)の頃は、放送が、終わった後に2人でよく飲みに行っていたとのこと。
リーダーとしてみんなの前で毅然とした態度を見せているいかりやさんですが、高木さんと2人だと年齢的にも近く話しやすかったのか、お互いの家族のことや、愚痴などもこぼしていたそうです。
高木さんには黙って全て聞いてくれる包容力もありますし、いかりやさんに限らず色んなかたがお世話になっていたことでしょう。
1人で気を張って生きているのと、誰かに話を聞いてもらって生きていくのとでは、辛さも全然違うのでまさに高木さんは縁の下の力持ちのような立場であったとも言えます。
また、いかりやさんが亡くなったときの逸話で、高木さんはいかりやさんのご遺体に向かって「バカヤロウ」と叫んでしまったとのこと。
家族以上の関係、お互いの弱さも知り尽くした間柄だっただけにいたたまれない気持ちがこみ上げてきたのでしょうか。
高木ブーの居眠りエピソード!
高木ブーさんといえば得意技とも言える収録放送中の居眠りが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
しかし高木さんの居眠りは、テレビの前で見せてくれていたネタだけではなく、コントの打ち合わせや番組の会議でも頻繁にあったようです。
ネタではなく本当に収録中に寝ているのも、多々あったとのこと。
1965年放送『歌え!一億』(フジテレビ系)ではスポンサーとの会議中に大イビキをかきながら居眠りをしてしまったことまで。
この事態によって番組が打ち切りになったそうです。
ドリフターズが知名度を上げてきた大切な時期だっただけにいかりやさん辺りからはこっぴどく叱られたのではないでしょうか。
ドリフターズが売れっ子となり、高木ブーさんの居眠りは、志村けんさんが眠気をこらえる様子をネタにしたり、居眠りしている高木さんを加藤さんが見つけ、報告するまでがセットになるネタなど、自身の特技になりました。
勢いがあるドリフターズのネタの中で高木さんが1人居眠りしてるだけでそこがオチとなり視聴者は笑わせてもらったのではないでしょうか。
しかし笑ってばかりいられないような事が、高木さんの居眠りにはあったようです。
この居眠りは実はれっきとした病気だと言われており、『ピックウィック症候群』という肥満による重度の睡眠時無呼吸症候群が原因とのこと。
この病は場合により睡眠する際には呼吸器をつけないと寝れなくなるような病気のようで、決して軽視してはいけない病気です。
多くのふくよかなタレントさんの間でも、度々この病気は出てきます。
キャラクターを維持する影ではこのような病とも付き合っていかなければならないのは、宿命なのでしょうか。
それでも高木さんは2023年現在もご自身のインスタグラムなどで元気な姿を見せてくれているので、今後もその活躍を期待したいところです。
関連記事
高木ブーと妻、喜代子の結婚秘話。愛妻家で再婚の意思なし?離婚歴ない唯一のメンバー
コメント