「政界のプリンス」と呼ばれその後の活躍が大いに期待された加藤紘一(かとうこういち)さん。
それでも首相になれない辺りが政治の難しいところと言えるでしょう。
加藤紘一に息子はいるの?
父である加藤精三さんの後を継ぎ、議員となった加藤紘一さん。
若くして要職に抜擢されるなど「政界のプリンス」として早くから注目を集めました。
世襲議員の中には親の地盤とコネだけで地位を築く人も少なくありません。
中には政治理念もなく親の地盤を引き継いだだけという人もいるでしょう。
ですが加藤紘一さんはそんな世襲議員とは一線を画す存在。
同期の小泉純一郎さん、山崎拓さんと「YKK」を結成し、政界に根強く残る旧態依然とした体制と真っ向から対立。
もしYKKが結成されていなければ古い政治体制は残り続けていたかもしれません。
そう考えるとYKKが今の政治の礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。
古い体制を壊し明るい未来を予見させる加藤紘一さんは国民の人気も獲得。
一時、首相候補として取り沙汰されたのも期待の現れと言えるでしょう。
その期待に応えるかのように官房長官や幹事長、防衛庁長官など要職を歴任。
順調に総理への階段を上り続けていました。
ところが「加藤の乱」と呼ばれる倒閣運動を起こした事で状況は一変。
求心力は急激に低下し、党内でも冷遇されるように。
YKKの盟友、小泉純一郎さんが絶大な人気となった事もあり存在感も薄くなってしまいました。
それでも13期に渡って議員を務めあげたのは立派の一言。
どんなに影が薄くなったとしても地道な活躍を見ている人はちゃんと見てくれていたようですね。
ただ、そんな名議員であっても寄る年波には勝てず。
健康を害していた事もあって2012年の衆議院議員選挙で落選し、議員の椅子を失ってしまいます。
父親の地盤を受け継いで議員となった加藤紘一さん。
きっと自身も現職議員のうちに近しい人に地盤を譲りたいという思いがあったはず。
実際、大物政治家の多くが子供や信頼できる秘書に地盤を譲っています。
そこで気になるのが子供達。
3人の子供がいるという加藤紘一さんには息子はいるのでしょうか。
もし、息子がいれば地盤を譲る第一候補として名前が挙がるはず。
ですが、3人の子供は全て娘で息子はいないようです。
とはいえ政治家の娘が親の地盤を引き継いで出馬する事も少なくありません。
そして加藤紘一さんも三女の加藤鮎子さんに地盤を継承。
現在では衆議院議員を2期務める立派な政治家となっています。
3人の娘達は現在どうしてる?
前述の通り3人の娘がいる加藤紘一さん。
大物政治家の子供という非常に恵まれた環境で生まれ育った娘達。
一体、現在どうしているのでしょうか。
長女:加藤亜里子
まず長女の名前は加藤亜里子さん。
東京女子大学在学中にフジテレビの番組でキャスターとして出演した事があるようです。
在学中からテレビに出演した事から、おそらくアナウンサー志望だったのでしょう。
実際に政治家の子供がテレビ局に入社するケースは多いそうです。
2014年には安倍晋三さんの甥がフジテレビに入社した事も話題となりました。
そして加藤亜里子さんは大学卒業後、フジテレビに入社したという噂も。
ただ、表舞台に出てくることがないため、真偽のほどは不明のようです。
次女:加藤亜生
続いて次女の加藤亜生さん。
東京女子大学を卒業後、TBSにアナウンサーではなく一般の社員として入社。
ディレクターになったという情報がありましたので番組制作に携わっているのでしょう。
そして、TBSの入社試験で知り合ったというフジテレビに勤務する男性と1998年に結婚。
現在もTBSに勤務しているかは分かりませんでした。
テレビ局は多忙な事で知られる事から結婚を機に退社して家庭に入った可能性もありそうですよね。
三女:加藤鮎子
最後は三女の加藤鮎子さん。
華々しい世界に憧れた姉とは事なり早くから政治家志望。
慶應義塾大学の法学部に進んだのも政治家を志していたから。
ですが、大学卒業後は一般企業へ就職。
一度、自分の目で社会を見てみたいという思いがあったのかもしれません。
その後、野田聖子さんの秘書となり自民党に強い追い風が吹いた郵政選挙を経験。
この熱狂を経験した事で、より政治への思いを強くしたことでしょう。
そして世界の政治を知るためにコロンビア大学大学院に留学し国際公共政策を学んだ加藤鮎子さん。
帰国後、日本国際交流センター等に勤務した後、父である加藤紘一さんの秘書に。
正式に後継者に指名されたのは2013年4月17日。
その翌年の衆議院議員総選挙で見事に初出馬にして初当選を果たしています。
この時、議席を争ったのは過去に父である加藤紘一さんを破った阿部寿一さん。
親の仇を見事に晴らす形となりました。
2017年の衆議院議員選挙でも阿部寿一さんを破って議席を確保。
今では山形県第三選挙区の支部長、環境大臣政務官、内閣府大臣政務官を務める加藤鮎子さん。
自民党の将来を担う若手議員として日に日に注目を集めています。
いずれ父、加藤紘一さんのように「首相候補」と呼ばれる日も来るかもしれません。
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加藤紘一の凄すぎる家系図
加藤紘一さんの父は政治家だった加藤精三さん。
東京帝国大学を経て内務省に勤務したエリート。
国会議員となる前には鶴岡市長を2期に渡って務めていました。
そして祖父の加藤幹雄さんは弁護士。
東京帝国大学の法科を首席で卒業する程の頭脳の持ち主だったそうです。
大学卒業後は弁護士となったようです。
このように凄すぎる祖父と父を持った加藤紘一さん。
ただ、その他の親族も素晴らし経歴を持つ方ばかり。
兄の加藤五郎さんは宇部興産の専務取締役や宇部マテリアルズの副会長などを歴任。
また、別の兄である加藤次郎さんは弁護士。
さらに母の実家は機織り工場を経営していたそうです。
かつては「政界のプリンス」と呼ばれた加藤紘一さん。
本当に王子様のような家系で生まれ育ったんですね。
こんな家庭に生まれた事を羨ましく思う人も多い事でしょう。
ただ、加藤紘一さんは日々、人一倍のプレッシャーも日々感じていたはず。
きっと「首相候補」とまで呼ばれるようになったのは凄い親族達に負けたくない、という思いの賜物だったのでしょう。
高校ではノーベル賞受賞者と同級生だった
祖父や父と同じく東京大学に進学した加藤紘一さん。
幼いころから優秀だったようで、出身高校は偏差値が70を超える日比谷高校。
その後、東京大学の文科一類に進学していますが、元々は理系。
現役で理科一類を受験するも不合格となり、一浪した後に文化一類に合格しているんです。
理系だった事もあってか親しくしていたのも理系の友人。
その中には後にノーベル生理学・医学賞を受賞する利根川進さんもいたそうです。
その事もあって加藤紘一さんは科学技術や先端研究に関する見識を持つ数少ない政治家の1人でした。
かつては科学立国と言われる等、世界を牽引する科学力を持っていた日本。
ところが近年は科学、研究力の低下が著しいと言われています。
そんな日本に見切りを付けて海外に拠点を移す研究者も少なくありません。
近年でもiPS細胞に関する研究の支援打ち切りが予定されていると報じられ大きな話題となりました。
本来ならばiPS細胞についての研究は国として支援すべき研究のはず。
今の時代に加藤紘一さんが議員として活躍していればこのような事にはならなかった事でしょう。
再び日本が科学立国と呼ばれる日が来るのでしょうか。
政治家の方々にはもっと広い視点で国益について考えて欲しいものです。
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