20歳の時にデビュー作の『蛇にピアス』で芥川賞を受賞し、文学界に新風を巻き起こした金原ひとみ(かねはらひとみ)さん。
その後は結婚、出産を経験し、数年間の海外生活を経て今は日本で執筆活動を続けています。
耳や唇を飾るいくつものピアスに美しいロングヘアは、小説家というよりはまるでロックアーティスト。
どこか大黒摩季さんを思わせる顔立ちと、芯の強そうなまなざしが印象的な芥川賞作家です。
ピアスによる身体改造にハマる若い女性を描いた衝撃的なデビュー作『蛇にピアス』の発表から年月がたち、2023年は41歳を迎えます。
人間の暗く歪んだ内面を見つめた作品が多く、強烈な描写もあることから、好き嫌いが明確に分かれる作家だと思います。
そんな金原さんと若くして結婚した夫は、いったいどんな男性なのでしょうか。
気になる離婚の噂や育児についても掘り下げていきます。
金原ひとみのプロフィール
生年月日: 1983年8月8日
出身地: 東京都
最終学歴: 文化学院高等課程(中退)
金原ひとみが結婚した夫は編集者だった!
金原ひとみさんが結婚したのは芥川賞を受賞した翌年の2005年のことでした。
入籍日は不明ですが、1983年8月8日生まれですから21歳か22歳の時ですね。
お相手はデビュー当時から担当を務める集英社のイケメン編集者。
わかっている情報はこれだけです。
ある編集者の話では、関係者には箝口令が敷かれているようだとのこと。
夫が一般人ということもあってか、金原ひとみさんの私生活はあまり明らかになっておらず、プライバシーは公にしない方針なのかもしれません。
#金原ひとみ さんが話題の最新作「アンソーシャル ディスタンス」について@BuzzFeedJapan のインタビューを受けられました。
「不謹慎と思われるかもしれませんが、この苦しみは言葉にする意味のあるものだと思いました。」https://t.co/0hqHO0BapB#アンソーシャルディスタンス
— 新潮 ––今年116年目の文芸誌 (@Monthly_Shincho) May 26, 2020
19歳で蛇にピアスを書いた作家は、何歳になろうが作家なんだよな。
自分としては、1ページ読んだ瞬間に別なところに連れていってくれる文章が書ける人を作家だと思っています。#金原ひとみ#尾崎世界観#尾崎世界館 pic.twitter.com/bJc13hvpGB— 狼 (子連れ狼) (@s1987_c2009) June 22, 2019
結婚には特に何の変化も感じず、単に戸籍が変わっただけという感じだったと語る金原ひとみさん。
すでに同棲生活をしており、夫の両親に挨拶に行くこともなかったそうです。
結婚をことさらに一大イベントととらえるのではなく、日常生活の延長線上で籍を入れたという感じがしますね。
実は分かり合えないことも多い夫
金原さんと夫の生活は、険悪というわけではなくても、適度な距離があるかもしれません。
夫と分かり合えないことがあり、理解することを諦めたと発言しているからです。
このままでいいとはまったく思っていませんが、理解や歩み寄りを諦めた瞬間にずいぶん楽になりました。
そうした関係は、結婚当初からのものではないのだとか。
最初はお互いを尊重しようとしたそうですが、育児や移住など、さまざまなことが起こるうちにすれ違いが生じたようです。
イライラしたり、思いやりのない言葉が出てきたりする中で、少しずつ最初の関係が崩れていったみたいですね。
夫婦生活の中には、精神的なつながりがぷっつりと切れている部分も多くあるそうです。
しかし、あえて理解しないことで楽になっているなら、それは良いことかもしれません。
とことん理解し合うために意見をぶつけ合っていると、「なぜわからない」というイライラが大きくなっていくこともあるでしょう。
それが憎しみに変化してしまったら、取り返しつかない事態へ発展する危険もあります。
ある程度は諦めることで、そうした最悪の事態を回避したり、家庭の崩壊を防いだりできるのかもしれませんね。
理解の努力を放棄するとなると、「もっとがんばるべき」と感じる人もいるかもしれませんが、やり方は人それぞれ。
諦めによって離婚せずにいられるなら、間違った選択とはいえないでしょう。
過去のインタビューでは、すべてを理解できてしまうことのデメリットにも触れていました。
逆に私の憂鬱さが理解できる、深部まで共鳴できるような人だと共倒れになってしまう、とも思います。
夫婦に限らず、人間関係の悩みを抱えている人は、こうしたやり方を参考にしてみるのもいいかもしれませんね。
夫を否定しているわけではない
夫との理解を諦めているというエピソードは、「夫に対する愛情がない」という想像につながるかもしれません。
ですが、実際はそうでもないようです。
結婚後の変化について語ったインタビューからは、旦那さんを全否定できないことが伝わってきます。
子供に限った話ではないのですが、人に対して「何がどうあっても、自分はこの人を否定できないであろう」という諦めに近い感情を持つようになりました。
このときは、極端な例として、愛する存在が何か事件を起こすことを挙げた金原さん。
たとえそんな状況になっても、やはり根本的な否定はできないのだとか。
金原さんが愛情を注ぐ対象となると、夫や子供と思われます。
旦那さんが何か理解できない行動をしても、それで完全に突き放すことはなさそうです。
理解できない部分がたくさんあっても、深い愛情が断絶を否定するなら、それは素敵なことかもしれませんね。
金原ひとみに離婚の噂がある理由
ネット上には、金原ひとみさんは離婚したのではないかという噂もありますが、離婚を裏付ける情報はありません。
にもかかわらずこうした噂が浮上したのは、金原ひとみさんの発言によるところが大きいように思えます。
金原さんは子供の頃から生きづらさを感じており、これまで小説を読むことや書くことでなんとか息をしてきたと明かしています。
さらに、夫や子供のいる家庭を持つことで生きづらさがやわらいだり救われたりはせず、そのことで絶望も感じたと告白。
つまるところ、自分は自分のままで変わりはしないことに気づいたと話しているのですが、これらの言葉が結婚生活に対するネガティブな発言と受けとられたのかもしれません。
【新着】『#蛇にピアス 』で芥川賞を受賞した作家・ #金原ひとみ 。
小説を書き続けて15年が経って気づいた、彼女の小説を書く姿勢への変化とは? #アタラクシアhttps://t.co/yFns2KrKxs pic.twitter.com/wdd63C5Ahy— Pen Magazine (@Pen_magazine) December 23, 2019
また、先述したような「理解し合えない」というエピソードも影響した可能性がありますね。
次女は岡山で出産、育児から逃げたい時もある
結婚については、ただ戸籍が変わっただけで特に変化は感じなかったという金原ひとみさん。
しかし、やはり出産は一大事だったようです。
長女が誕生したのは2007年。
出産が明らかになったのは翌年のことで、この時も極秘出産といわれました。
2011年には東日本大震災後の放射能汚染を心配し、臨月の身で父親の郷里である岡山市に移り住み、4月に次女を出産。
「子供を被ばくさせたくない」という一心からでした。
当時は長女を保育園に預けながら次女の育児をしていたそうです。
母親になってわかったことは、育児の大変さ、ストレス、孤独感は同じ状況にいないと理解しにくいということ。
生活リズムが左右されることはもちろん、わが子が生きるも死ぬも自分次第と思い、たいへんなプレッシャーを感じたと述べています。
通常は夜から明け方にかけて執筆する金原さんですが、娘たちが小さい頃は保育園に預けている時間帯を仕事の時間にあて、夜はきちんと睡眠をとる生活を送っていたのだそう。
毎日育児をしていると自分が卑小な存在に思え、良くも悪くも自意識が希薄になると話す金原ひとみさん。
理想の生き方は、今が人生でいちばん幸せだと思えるような生き方なのだとか。
家事や育児から逃げだしたくなる時もあるけれど、将来のためにも仕事や家事や育児など日々のことをきちんとこなしていきたいそうです。
すばる文学賞と芥川賞をダブル受賞し、28か国語に翻訳された『蛇にピアス』。
デビュー時の衝撃にくらべると、近年はやや存在感が薄まっている感も否めませんが、その独自の世界観に魅了される読者は多く、生きづらさに共感を覚える人も少なくありません。
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