小池真理子、夫・藤田宜永とのエピソード。子供はいない?自宅が燃えた軽井沢での火事

人気作家として知られる小池真理子(こいけ まりこ)さん。

かつて悪女作家として扱われながらも、近年では病気や死といった普遍的なテーマで大御所作家としての地位を確立しつつあります。

1978年にエッセイ『知的悪女のすすめ』で注目を浴びて以来、エッセイ、小説などを発表。

1995年には、『恋』で直木賞を受賞しています。

2020年1月に亡くなった夫の藤田宜永(ふじた よしなが)さんも、『愛の領分』で直木賞を受賞した作家でした。

夫婦のこと、子供について、また軽井沢の自宅の火事の詳細も見ていきます。

小池真理子のプロフィール

本名:藤田真理子

生年月日: 1952年10月28日

身長:不明

出身地:東京都中野区

最終学歴: 成蹊大学文学部英米文学科

小池真理子の夫・藤田宜永とのエピソード

2人の馴れ初めは、作家の笠井潔さんの仲立ちで一緒に食事をしたことでした。

藤田さんは早稲田大学を中退後、パリにわたって現地の航空会社に勤め、そこで現地人女性と結婚していたそうです。

しかし破局後、日本に戻ったタイミングで、笠井さんの紹介で小池さんと出会いました。


最初のお互いの印象は決して良いものではなかったそうです。

夫婦で対談した際に、お互いの第一印象について語っていました。

それによると小池さんは藤田さんのことを「キザ」な人だと感じましたが、逆に藤田さんからは気取っている女性という印象を持たれたそうです。

しかし出版社のパーティで再会したとき、チークダンスを踊ったことが契機となり、藤田さんは翌日から電話で猛アタックを開始。

第一印象は最悪でありながら、再会して以来徐々に惹かれていくという流れは、まるでロマンチックなフィクションのようです。

後に唯一の直木賞作家夫婦となる2人というだけあって、ドラマチックな流れでの結婚だったのでしょうね。

2018年、藤田さんは肺に腫瘍が見つかりました。

ヘビースモーカーだったということもあり、闘病もむなしく右下葉肺腺がんで、2020年に69歳で亡くなりました。

小池さんは朝日新聞に寄稿した夫への追悼文で、ただひたすらさびしいという、悲痛な胸の内を明かしています。

風変わりな者同士、おしどり夫婦とされた噂は本当だったことがうかがえますね。

夫との別れを書く

藤田さんが亡くなってから約2か月が経過した頃、小池さんはエッセイの連載を依頼されたそうです。

それは、亡き夫を回想するという内容でした。


大切な人を亡くしたばかりの小池さんには、なんとも酷な仕事のように思えますね。

実際、とても仕事ができるような状態ではなく、返事をいったん保留にしたそうです。

ですが、すぐ書いたものと何年も経ってから書いたものでは、かなり違いが出ると考えたのだとか。

確かに、時間が流れることで気持ちは落ち着いていくはず。

少し冷静に考えて書けるようにもなるでしょう。

そうすると、悲しみが強い時期とは違ったものが出来上がりそうです。

少しずつ心境が変化していった小池さんは、自分のためにも仕事を受けることにしました。

今しか書けないことがあるし、理屈では語りきれないものを言葉にすることで、自分を救えるかもしれない、という気持ちが強かったです。

連載を始めた小池さんは、原稿を書き溜めることなく、自分の思いや夫婦の思い出をリアルタイムで執筆していきました。

こうしたエッセイを書くことには癒しの効果もあり、執筆中はとても気持ちが落ち着いたそうです。

夫との思い出が多くの人に感動を与える

タイトルを『月夜の森の梟』としたエッセイは、連載4回目を過ぎたあたりから、読者の反響が多く届くようになります。

メールや手紙などのメッセージは1000以上にもなったのだとか。


それだけ多くの人が読んで、心を動かされたんですね。

やがて『月夜の森の梟』は本にまとめられ、書店に並びました。

書店員の中には、「ファン以外にも響く」と感じた人もいたようです。

愛する人を思う気持ちが伝わってきて切ないです。今まで小池先生ファンでなくても、共感できる方が多くいらっしゃると思います。

愛する誰かを亡くした人なら、著者のファンかどうかは関係なく、その気持ちに共感したことでしょう。

まだ別れを経験していない人でも、胸を打たれるものがあるのではないでしょうか。

そう考えると、かなり多くの人に読んでもらえるテーマですよね。

このエッセイで初めて小池さんの文章に触れた人も、たくさんいたかもしれません。

藤田さんは亡くなってしまいましたが、エッセイを読んだ多くの人の心に、その存在は長く残ることになりそうです。

小池真理子に子供はいない?

小池さんと藤田さんは、結ばれた当初に子供を作らないという選択をし、入籍はせず事実婚を続けていたと言います。

そのため夫婦の間に子供はいない可能性が高いです。

藤田さんはフランス人女性との離婚手続きに手間取った経験があるので、次は煩雑な手続きが必要ない事実婚を選んだのかもしれません。


小池さんも一風変わった男性に惹かれるタイプのようですから、常識にとらわれない関係を好んだのでしょう。

子供を作らず、2人だけで仲良く暮らすという選択肢自体は、近年こそ珍しくありませんが当時はやはり変わり者扱いされたかもしれませんね。

小池真理子の自宅・軽井沢での火事

2008年1月に小池さんは、夫婦で暮らしていた軽井沢の自宅が、火事で全焼するという不幸に見舞われます。

火事の原因は、煙突の構造に不備があったことだそうで、屋根裏にまであっという間に燃え移ってしまったようです。

夫婦は1990年から、1万冊近くある蔵書の保管と、飼い猫のゴブのために軽井沢へ移住していました。

ただ、その後同じ土地に無事、新居を構えていますから立ち直るのも早かったのではないでしょうか。

幸い死傷者も出なかったので、火事だけであればまだ小池さんにとってそこまでの打撃ではなかったかもしれません。

それ以上の不幸があったとすれば、翌年新居の落成前に父親が他界したこと、その4年後には母親が他界と相次いで両親を失ったことでしょう。

2013年に発表した『沈黙のひと』は、パーキンソン病の父親の看護から生まれた作品です。

病気や死といったテーマの作品を書くようになったのは、相次いで見舞われた不幸によるものでしょう。

小池さんは不幸を作品に昇華させることで、前に進んでいこうとしているという印象を受けます。

藤田さんの死から立ち直るには、まだ早いのかもしれません。


しかし小池さんは、その不幸をも作品に投影させて乗り越える、バイタリティある作家です。

彼女はこれからも力強く、人生を前進してくことでしょう。

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