吉本ばなな、息子出産後の苦労。子育ては自由!結婚した夫&元彼がベストセラーメーカー

若くしてベストセラー小説を連発し、80年代にブームと呼ばれる時代をつくった吉本ばなな(よしもとばなな)さん。

2003年に高齢で息子を出産していますが、独自の子育てをはじめ、彼女が選択した結婚の形、夫について詳しくみていきます。

かつて山田詠美さんのエッセイにも登場した編集者の元彼は、今やベストセラーメーカーになっているようです。

吉本ばななのプロフィール

本名: 吉本真秀子(よしもと まほこ)

旧筆名: よしもと ばなな(2003年~2015年)

生年月日: 1964年7月24日

出身地: 東京都文京区千駄木

最終学歴: 日本大学芸術学部 文芸学科

吉本ばななが息子を出産、子育ては自由を尊重

吉本さんは2003年、39歳の時に第一子となる長男を出産しました。

通常より時間のかかる難産だったようで、出産と死は似ているように思え、まさに命がけであることを実感したのだそう。

息子は2023年は21歳を迎えますが、義務教育は受けていません。


私立の小学校を1年でやめたあと、本人の自由を尊重し、好きなことを徹底的にやらせるサドベリー教育を行う学校に入り、卒業しました。

義務教育を受けさせないことについては、さすがに躊躇したという吉本ばななさん。

しかし息子は卒業後、自らの意思で中卒認定を取得。

日本の小・中学校の勉強は本気になれば1年で学べることや、放っておけば子供は自分で考え、決断することがわかったそうです。

出産後の子育ては夜が大変

吉本さんは、大平一枝さんとの対談の中で、息子さんが小さい頃のエピソードを語っています。

子供のために作品数を制限し、育児をがんばっていたという吉本さん。

ですが、息子さんは夜になると大騒ぎすることが多く、苦労したのだとか。

出産前は、私も赤ちゃんは夜9時には寝るもの、そのあと書こうって思っていたらぜんぜん様子が違って。毎晩9時過ぎにテンションマックスになっちゃうの

吉本さんも夜型ということなので、当初は子供が寝てから仕事をがんばるつもりだったようですね。

夜に息子のテンションが上がるとわかったときは、驚いたことでしょう。

当時の吉本さんは事務所の仕事に時間を取られることも多かったそうなので、執筆を進めるのはなかなか難しかったと思われます。

作品数を絞っているとはいえ、育児と仕事をどちらもこなすのは、かなり苦しかったのではないでしょうか。

そんな時期を協力して乗り越えた旦那さんとは、強い絆で結ばれているのでしょうね。

自由に育つ息子を見て思うこと

前述のとおり、子育てでは自由を尊重している吉本さん。


それは、子供に持たせるガジェットの考え方からも伝わってきます。

考えとしては「とりあえず制限をさせないで様子をみつづけ、これは問題だと思ったことは注意する」という感じです。

吉本さんが息子さんに与えたのは、Wifiルーターの代わりになるケータイとiPadのみ。

スマホは持たせなかったそうですが、ケータイとiPadは本当に自由に使わせていたようです。

ゲームにハマり、24時間続ける勢いだったときでも、何も言わずに待ったのだとか。

その結果、息子さんは飽きて自分からゲームとの距離を取り始めたそうです。

なんとも自由な子育てですね。

のびのびと成長する息子さんを見てきた吉本さんは、義務教育の悪影響についても語っていました。

自分自身にも悪影響があったと感じ、息子さんと同じく受けない選択をしたかったとも考えたそうです。

才能を阻害したというか。考え方に組み込まれてしまっていて、いつまで経ってもそこから抜けられないんだなと。

こうした発言からは、「自由に育ててきてよかった」という思いが伝わってきますね。

制限をかけない自由な育児は素敵ですが、実際にやってみると「これでよかったのか」といった不安を感じる人もいそうです。

吉本さんの場合は、義務教育のデメリットを受けない息子さんの姿を見て、自分なりの育児が間違っていなかったことを確信できたのかもしれませんね。

吉本ばななが選択した結婚の形と夫

吉本ばななさんは選択的夫婦別姓制度に賛同しており、自身も事実婚という形でパートナーの田畑浩良さんと暮らしています。


出産後も二人の関係は事実婚のままです。

夫を好きになっただけで、夫の実家と結婚したわけではないという考えから、このような結婚の形をとっているのだそう。

エッセイの中で、ばななさんが「ヒロチンコ」と呼ぶ浩良さんはロルファーという、ちょっと耳慣れない仕事をしています。

ロルファーとは、ロルフィングという整体法をする身体調整師のこと。

ロルフィングとは、身体の結合組織に働きかけて、姿勢と動きの両面から身体のバランスを整えるアメリカ生まれの施術なのだそう。

田畑さんは、トップアスリートや伝統芸能のパフォーマーにもセッションを提供しているゴットハンドの持ち主でした。

吉本ばななの元彼はベストセラーメーカーになっていた!

吉本ばななさんの「元彼」で検索されている人物は、おそらく90年代に刊行された山田詠美さんのエッセイに「ばなりん」の恋人とし登場した「石原ちん」のことではないかと思います。

もちろん「ばなりん」は吉本ばななさんのことです。

この方は石原正康さんといい、これまで山田詠美さんはもちろん、吉本ばななさん、村上龍さん、五木寛之さんらの担当を務めてきた編集者。

もともと作家志望であり、法政大学在学中から角川書店でアルバイトとして編集に関わっていました。

その後は社員となり、1993年には社内の有志6人で幻冬舎を設立。

『13歳のハローワーク』や『大河の一滴』といったミリオンセラーやベストセラーを送り出してきたヒットメーカーとして、出版業界では有名な人物です。

一時期は吉本ばななさんと事実婚の関係にありましたが、のちに解消しています。


事実婚を選択し、一般人のパートナーと良好な関係を築いている吉本ばななさん。

夫婦の形の多様性を示してくれていることに共感を抱く女性たちも多いようです。

吉本ばななの経歴まとめ

1987年、『キッチン』により海燕新人文学賞を受賞してデビューした吉本ばななさん。

作家生活はすでに30年を超えますが、なんと5歳の頃から将来は小説家になることを決めていたそうです。

その理由は、毎朝早起きして同じ時間に会社に行くのは無理と幼心に感じており、「絵では姉にかなわない」とも思っていたから。

あれこれと余計なことを考えないうちに決めてしまったのがよかったのかもと振り返っています。

吉本ばななさんは1964年7月24日、評論家で詩人の吉本隆明さんの次女として東京都文京区に生まれました。

本名を吉本真秀子さんといい、漫画家のハルノ宵子さんは姉です。

日本大学の卒業制作で書いた『ムーンライト・シャドウ』が芸術学部長賞に輝き、一応は読者に伝えられるんだなと手応えを感じた吉本ばななさん。

卒業後はアルバイトと並行して小説を投稿するつもりでいたところ、最初に投稿した『キッチン』が絶賛をあびることになりました。

トントン拍子にデビューが決まったわけですが、内心は「これはまずいことになった」と思っていたのだとか。

なぜなら、社会経験が未熟なうえに小説のストックもなかったからだそうです。

そこから努力してずっと作家をやっているわけですから、すごいことですね。


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