村田沙耶香は結婚してる?家族と夫について。経歴と生い立ち。信仰の評判

2003年、「授乳」で群像新人賞を受賞しデビューした作家・村田沙耶香(むらた さやか)さん。

芥川賞受賞作『コンビニ人間』は、就職をせず30代になってもコンビニでバイトをする主人公を通して、常識的な価値観にメスを入れた作品。

正社員になるべき、結婚をするべきという感覚に疑問を持つ人たちの胸を打ち、世界的にもベストセラーとなっています。

多忙で専業作家になったようですが、長年執筆とコンビニバイトを両立していたので自身の生き方も投影された作品と言えるでしょう。

今回は村田さんについて、結婚しているのか、家族と夫の情報、経歴と生い立ち、また最新作『信仰』の評判について見ていきます。

村田沙耶香のプロフィール

本名:村田沙耶香

生年月日: 1979年8月14日

身長:不明

出身地:千葉県印西市

最終学歴:玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース

村田沙耶香は結婚している?

村田さんの結婚について気になる方も多いと思いますが、独身である可能性が高いです。

『コンビニ人間』の主人公も独身で、そもそも結婚願望がないため、世間からは変わり者扱いをされてしまいます。

自身を投影したのが主人公だとすれば、コンビニでバイトをしながら独身を貫くことが「非常識」とされる息苦しさを、作品に込めた可能性が高いです。

西加奈子さんや中村文則さんといった作家仲間たちの中でも、「変わり者」として認定されているという村田さん。

変わり者で結婚できないという印象を抱かれても仕方ない人のようですが、作品を読む限り、ご自身に結婚願望がない可能性の方が高そうですね。

家族と夫

村田さんの家族についてですが、両親と6歳上の兄がいるようです。

父親は裁判官で、家庭でも冷静に物事を判断する人のようで、娘にもその生き方は大きな影響を及ぼしています。

村田作品の特徴は、不可思議な世界を淡々と描写する点にあり、常識にとらわれないと同時に感情より理性を重んじる作風です。

代表作『殺人出産』は、10人子供を産めば、1人だけ自分で選んだ誰かを殺せるという法律がある世界が舞台。

この不可思議な世界で行われる殺人の描写は、残酷であるにもかかわらず、冷静な筆致で描かれています。

父の常識に疑問を持つ姿勢と冷静な性格が、作品に影響しているのは間違いないでしょう。

さらに村田さんの兄はSF好きだそうです。

兄の影響で星新一作品を読んでいた時期もあると語っていますので、この読書体験も不可思議な作品世界に影響を与えているのでしょう。

夫については、先述の通り独身の可能性が高く情報はないのが現状。

その残酷な作風と作者自身の優しくも不思議な雰囲気のギャップに戸惑う人も多そうですが、それを受け止めてくれるパートナーと巡り合えれば籍を入れることもあるかもしれませんね。

村田沙耶香の経歴と生い立ち

村田さんの経歴と生い立ちを詳しく見ていきましょう。

千葉県に育ち、二松學舍大学附属沼南高等学校(現在の二松學舍大学附属柏高等学校)を卒業。

高校在学中に東京へ引っ越しているようです。

子供のころから小説を書いていた村田さん。

小説を書くためには芸術全般を広く学ぶべきと考え、玉川大学で芸術を専攻。

さらに横浜文学学校で、小説の創作を学び始めます。

文学学校の師匠だった宮原昭夫さんも芥川賞作家で、教え子の村田さんとは良好な師弟関係にあったようです。

村田さんは宮原さんを「大切な人」として尊敬し続け、芥川賞受賞後に対談も果たしています。

2003年に就職が決まらないまま大学を卒業し、在学中から続けているコンビニバイトをしながら文学学校にも通い続けました。

卒業から2ヶ月後に、『授乳』で群像新人文学賞優秀賞に選ばれ作家デビュー。


以降はコンビニバイトをしながら、『ギンイロノウタ』、『しろいろの街の、その骨の体温の』などを発表し、純文学の賞を次々受賞しました。

2016年に『コンビニ人間』で芥川賞を受賞して知名度が高まりますが、本人はコンビニのバイトが好きなようで、それ以降もしばらくはバイトと執筆を両立しています。

生い立ちについては、不明な点も多いですが、自身も覚えていないくらいの時に京都に住んでいたこともあるようです。

子供のころから読書が好きで、母が好きだったアガサ・クリスティー作品も読んでいました。

思春期には山田詠美さんなど女性作家の作品を始め、日本文学の作品が好きだったようです。

読書が好きで、常識にとらわれない感覚の持ち主ですから、作家になるべくしてなった人と言えるでしょう。

村田沙耶香の『信仰』の評判

『文學界』2019年2月号に掲載された短編『信仰』。

主人公は堅実で「現実主義」な女性で、周りの友人や妹が高額を出してきらびやかな商品を購入することに違和感を抱いています。

あるとき妹から、「お姉ちゃんの信じる“現実”はカルト」だと言われショックを受け、その後はこれまでと打って変わって高額なものに出費していくのです。

ついには騙されてお金を取られる側になってみたい、ということで、カルトセミナーを受講するという流れで話は進みます。

この作品は短編で、まとまりがないまま終わっている印象もありますが、自分が信じる価値観への「信仰」の危うさを描いた作品と言えます。

常識を超えていく手法は健在で、『信仰』の評判も高いです。

誰もが幸せを求めているのは確かですから、何かがきっかけでカルト信者になりかねないという危機感を持つ人も多いのでしょう。

村田作品の場合、現実への信仰というテーマは度々登場しています。

『コンビニ人間』もある意味では、「常識を信仰」することへの違和感を表明していると言って良いでしょう。

さらに『変半身(かわりみ)』という作品は、筆者は未読なのですが、土着信仰をテーマとして常識をひっくり返すような歴史がつづられている作品のようです。

今回は村田沙耶香さんについて見てきました。

村田さんは常識にとらわれないという一線をも超え、常識を拒絶し、新たな世界を創り上げてしまう逸材なのでしょう。


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