西加奈子が結婚した夫は編集者。家族で直木賞。高齢出産&子供の育て方

自ら出版社へ持ち込んだ原稿が編集者の目にとまってデビューを果たした直木賞作家の西加奈子(にしかなこ)さん。

2023年現在は育児に仕事に多忙な日々を送っています。

今回は西さんの私生活にフォーカスして、結婚した夫はどんな方なのか、また両親をはじめ家族のこと、子供の出産によって得た気づき、子育てで心がけていることなどをまとめます。

西加奈子が結婚した夫

1977年5月7日にイランのテヘランで生まれ、小学1年生から5年生まではエジプトのカイロ、その後は大阪府和泉市で育つという異色の経歴をもつ西加奈子さん。

2004年のデビュー作『あおい』以降、ロングセラーの『さくら』、直木賞受賞作『サラバ!』など、笑いあり涙ありの心温まる作品を発表してきました。

北村匠海さん、寺島しのぶさん、永瀬正敏さんらが出演する映画版『さくら』は2020年11月に公開されたばかり。


帰国子女なのですが、インタビューで自分を「わし」と言ったり、大阪弁全開で話したりする西加奈子さんはまるで生粋の大阪人のよう。

高校時代、言葉の力に衝撃を受けた小説はトニ・モリスンの『青い眼がほしい』。

トニ・モリスンは2019年に他界したアメリカの黒人女性作家で、ノーベル文学賞受賞者です。

初めてファンレターを書いた著名人は遠藤周作。

作中のキリスト教観に触れて、「頭ええ人って、いるんやなあ」と思ったそうです。

大学時代は谷崎潤一郎や太宰治などを読み、「こんな昔に、こんなかっこいいこと書いてはる」。

なぜかオカルト雑誌『ムー』の愛読者でもあったようですが、世界七不思議の本などと違い、文豪たちの本は「カバーせんで人前で読めるところもかっこよかった」と語っています。

西加奈子さんは2012年に結婚しており、お相手は編集者といわれています。

夫の名前など詳細はわかっていません。

メディアでは夫について「すこやかな人」「ただシンプルに、この人と一緒にいたいと思った」と発言していますね。

独身時代は周囲に気を遣って、結婚願望を必要以上に表に出していたという西加奈子さん。

もちろん結婚願望はあったのですが、それをはっきり示さないと周りが安心してくれなかったとのこと。

今は「結婚せえへんの?」と聞かれることがなくなり、ストレスはなくなったそう。

結婚生活は意外に日常の延長であり、結婚したからといって人は変わらず、良くも悪くも人間は孤独であることに気づいたと述べています。

家族のおかげで生まれた『サラバ!』

メーカーに勤務していた父の赴任地のテヘランで生まれ、のちにカイロ生活を経験した西加奈子さん。

帰国後、一家は大阪に居住しました。

以降は父が単身赴任となり、兄も東京の大学に進学したため母と二人暮らしに。

幼い頃から父親によく言われた、忘れられない言葉があるそうです。

それは、子供は自ら産んでほしいと頼んだのではなく両親が望んで産まれるのだから、自由に生きてほしいというもの。

大学卒業後に就職せず、フリーターを選んだ時も、父は娘を信じて見守っていてくれたそうです。

母から教えられたのは、小さなことにも喜び、感謝の気持ちを忘れないこと。

自身を「調子にのりやすい性格」と分析する西さんは、この言葉を思い出して襟を正すことも多いのだそう。

『サラバ!』の主人公・歩はテヘランで生まれ、カイロに渡り、大阪で暮らすという酷似した経歴を持つキャラクター。

自分がこの両親の子供だったからこそ『サラバ!』の物語が生まれ、直木賞を受賞することができたと述べています。

自分の考えを子供たちに強要せず、いつも絶対的な味方だった父と母は、わが子を一人の人間として尊重していたのでしょう。

西加奈子さんが両親とのほどよい距離感の中でおおらかに成長したことがうかがえますね。

40歳で出産、子供は過剰に愛さない

2017年7月には待望の第一子を出産した西加奈子さん。

40歳での高齢出産でした。

夫はいわば育児のチームメイト。

チームメイトの意識は結婚当初からあったものの、出産後はいっそう強くなったとのこと。

ですが、そのチームメイトも日中は不在。

実感したのは自由への欲求でした。

自由を奪われるのがいちばんつらいことも出産したからこそ気づいたこと。

外出もままならない新生児の時期を乗り越えて、今はベビーシッターのサポートを受けながら執筆との両立をはかっているそうです。

親子の大切な絆は感じているものの、一定の距離感をもち、過剰な愛情は注がないように心がけているという西加奈子さん。

子供を一人の人間として尊重し、自由に生きてほしいのだそう。

母が悲しむからという理由でやりたいことをあきらめたり、選択の幅を狭めたりしてほしくないと語っています。

この独特の家族観は両親との関係の中で育まれたものかもしれませんね。


ハッピーエンドで終わる人生ばかりではないけれど、それでも自分はハッピーエンドを願っていて、その思いを小説に託していると言う西加奈子さん。

母業はまだ始まったばかりですが、母となった彼女の作品がどう深みを増していくのかに注目です。

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