膨大な資料にあたり、当時の皮膚感覚で歴史の中に分け入っていくことで、「日本人」や「戦後」の意味を読み解いてきた歴史社会学者の小熊英二(おぐまえいじ)さん。
プライベートで活動しているバンド・キキオンが活動休止中ということもあり、2023年現在は病気の噂も浮上しているようです。
真相はどうなのでしょう。
また結婚した妻をはじめ、ミュージシャンのようだと評判の髪型や経歴についてまとめます。
小熊英二が結婚した妻は誰?
『単一民族神話の起源』『〈民主〉と〈愛国〉』などの著作で数々の賞に輝いてきた小熊英二さん。
社会が無意識に定義する「戦後日本」「民主」「日本人」といった言葉の意味を見つめ続け、日本社会の意識の変遷を浮き彫りにしてきました。
東日本大震災による原発事故のあとは積極的に脱原発活動にも取り組んでおり、メディアでの発言も多いですね。
分厚い著書が多いために敬遠する人もいると思いますが、ご本人いわく、読者が初めて手にする小熊本は薄くて読みやすい『日本という国』が多いそうです。
明治以降、近代日本がどのように形づくられ、現代の私たちがどういう位置に立っているのかをわかりやすく俯瞰できる1冊です。
この本についてのアマゾンのレビューを見ていて面白いことに気づいたと語る小熊さん。
それは、批判的な感想を書いている読者は第二次世界大戦のことにしか注目していないということでした。
太平洋戦争におけるアジアへの戦争被害に関する記述は全体の十分の一にも満たないのに、なぜかそこにだけ過剰反応する傾向がみられたとのことです。
2023年は62歳を迎える小熊英二さん。
結婚した妻がおり、2020年7月の時点で14歳の娘がいることがわかりました。
芸能人ではないこともあって家族の情報はないに等しく、ご本人の発言から手がかりをつかむしかありません。
これまで小熊さんは世界中のトラッドを演奏するバンド・キキオンの活動もしてきました。
キキオンは1992年にギターの小熊英二さん、アコーディオンの佐々木絵実さん、歌とコンサーティナの十時由紀子さんで結成されたグループで、CDやDVDもリリースしています。
「奥さんはキキオンのメンバーではないか」という声もありますが、二人の女性のどちらかが妻である確証はありませんでした。
小熊英二は現在は病気?
2020年10月15に樋口直人さんとの共編『日本は「右傾化」したのか』を出版した小熊英二さん。
執筆者には二人のほか、各分野のトップランナーたちが名を連ねています。
慶應義塾大学の教授でもある小熊さんは、コロナ禍以前は湘南藤沢キャンパスで講義をしていました。
当初はオンライン講義になったほか、講演や会議などもすべて中止となり、2023年はもっぱら自宅にこもって研究や家族と過ごす時間が増えたとのことです。
一部で病気の噂がささやかれているのは、こうした現状のせいもあるのでしょう。
音楽活動については、キキオンは2014年より活動休止。
その後はキキオンの曲をカバーするキオンというグループを結成しましたが、2019年以降は佐々木絵実さんとのミニマムデュオでの活動が中心になっているようです。
次回演奏は4月18日土曜午後8時、高円寺「円盤」にて。ドリンク付き2ステージ1500円。https://t.co/OpCFECnGXw pic.twitter.com/mhlb9qVfjM
— 小熊英二 (@quikion) February 23, 2020
小熊英二の髪型がミュージシャンのようだと話題に
ネット上で話題を呼んでいるのが、まったく大学教授らしからぬ小熊さんの髪型ですね。
真ん中から分けたストレートの髪型は、かつて流行した「ロンゲ」とはいかないまでも、どこかひと昔前のミュージシャンを思わせます。
才能にあふれ、さらりとスタジオワークをこなすアーティストのような雰囲気が漂います。
「自己演出?」「自意識過剰」という辛口コメントもみられますが、ご本人はミュージシャンでもあるのですから、なんちゃってアーティストというわけでもないでしょう。
検察庁法案についてインタビューに応じた。https://t.co/97a9IwLaA5
— 小熊英二 (@quikion) May 19, 2020
小熊英二の経歴まとめ
小熊英二さんは1962年9月6日、東京都昭島市に誕生しました。
都立立川高校卒業後は名古屋大学理学部物理学科に進学しますが、のちに中退。
1987年に東京大学農学部を卒業して岩波書店に入社します。
その後、休職して東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻に入学。
1996年、『単一民族神話の起源』でサントリー学芸賞社会・風俗部門を受賞し、同年に岩波書店を退職。
1998年、『「日本人」の境界』で学術博士号を取得。
2000年に慶應義塾大学助教授に着任。
『〈民主〉と〈愛国〉』は、2003年に日本社会学会奨励賞著書の部と毎日出版文化賞第2部門を受賞し、翌年に大佛次郎論壇賞。
2007年に慶應義塾大学教授に着任しました。
2010年に 『1968』で角川財団学芸賞受賞、2013年に『社会を変えるには』で新書大賞、2015年『生きて帰ってきた男 ある日本兵の戦争と戦後』で小林秀雄賞をそれぞれ受賞しています。
社会のいちばん大切なものを探りだす研究は、自分にとっては修行のようなものと語る小熊英二さん。
いちばん肝心な核となるものをしっかりとつかむことで、自分の軸がぶれたり動揺したりしないように努めているそうです。
これは学術的な研究だけではなく、すべてのフィールドに当てはまることかもしれません。
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