姜尚中、息子・尚大が統合失調症の噂に証拠なし。遺書の有無は語らず&家庭崩壊の報道

東京大学名誉教授であり、政治学者としてメディアにも登場する姜尚中(カン サンジュン)さん。

この記事では、長い間公表できなかった息子の死を取り上げます。

彼が統合失調症だったという噂は本当で、遺書は残していたのでしょうか。

「家庭崩壊」と報じた週刊誌もあったようです。

姜尚中のプロフィール

本名:姜尚中(日本人名:永野鉄男)

生年月日:1950年8月12日

身長:不明

出身地:熊本県熊本市春日町

最終学歴:早稲田大学政治経済学部、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程

姜尚中の息子・尚大が統合失調症だった噂に証拠はない

姜尚中さんには1984年に長男が誕生していますが、長男の尚大さんは2009年6月に20代半ばでこの世を去りました。

長年の引きこもりの末の死だったそうです。

姜尚中さんがこのことを数年間公表できなかったことからも、いかに息子の死が受け入れがたく、自責の念にさいなまれたかがうかがえます。


存命中に発表した『悩む力』では「おおいに悩んでほしい」と若い読者に呼びかけましたが、息子へ贈る言葉ともとれる文章が多く記されていました。

同著を執筆したのは「すべての人に生きていてほしい」という願いからだったそうです。

統合失調症の噂はあるが詳しくは公表せず

ネット上には尚大さんは統合失調症や神経症だったという情報がありますが、はっきりした病名はわかりませんでした。

姜尚中さんによると、誕生した時から神経のインパルスが欠落していたのではないかとのこと。

尚大さんは逆子で生まれ、肺に羊水が入ったために長期間保育器で成長を見守ったそうです。

こうしたケースでは神経系の接続が悪くなる病気があると説明しているのですが、抽象的でよくわかりません。

病名を述べればすむところをあえて言葉を濁したのは、心の整理がついていないことの表れのように思えます。

親がわが子の死の核心を伏せることは責めるべきではないでしょう。

ですが、姜尚中さんがテレビ番組や週刊誌で語った話から判断するかぎり、尚大さんは何らかの心の病に苦しんでいたと考えられますね。

噂の原因は不明

SNSでは、息子さんの統合失調症について事実かのような話を見かけることがあります。

ですが、前述のとおり統合失調症は確かな情報ではありません。

姜さんが噂を認めたことはありませんし、統合失調症の証拠となる情報も出ていないのです。


情報ソースのない怪しい情報が、なぜ広まっているのでしょうか。

これは、やはり息子さんの精神疾患を想像する人が多いからなのかもしれません。

詳しいことがわからないとはいえ、自ら命を絶った話から、心の病を思い浮かべる人は多いでしょう。

そこから統合失調症が話題に出てくるようになり、噂が広まったとも考えられます。

最初は、「統合失調症なのかも」という言い方だったかもしれません。

しかし、噂が拡散される過程で話が変わってしまうのは、よくあること。

あやふやだったはずの噂話が、いつの間にか事実として語られるようになり、それを信じてしまう人も出てきたのではないでしょうか。

まるで確定情報のような話から、思わず信じてしまいそうになる気持ちはわかります。

とはいえ、簡単に受け入れるのは早計です。

事実としてインプットする前に、統合失調症と判明した理由が何なのか、よく考えてみた方がよいでしょう。

そうすれば、本当に信用できる話かどうか、判断できるはずです。

今後も噂は消えないのかもしれませんが、見かけても鵜呑みにしないよう、気をつけたいものですね。

息子の遺書は不明だが言葉は残っている

息子の死を初告白した際は、「一生背負わなければならない」と語った姜尚中さん。


尚大さんには生まれてきた意味を問われることもあったといいます。

忘れられないのは尚大さんが遺した「生きとし生けるもの、末永く元気で」という言葉であり、今もこのフレーズに支えられているそうです。

この言葉についてもPCに残されていたという話やメールの言葉だったという話があり、どのような形で残されていたのかははっきりしません。

あるテレビ番組でこのことを訊ねられた姜尚中さんは、「言葉として残した」と答えていますが、これはさまざまに解釈できますね。

ですが、字か言葉か聞かれて「言葉」と回答しているわけですから、少なくとも文字ではなさそうです。

尚大さんが遺書を残していたのかどうかは不明ですが、これが最期の言葉だとすれば、ある意味で遺書といえるのではないでしょうか。

ちなみに、息子さんの言葉は、家族以外の人の心にも響いているようです。

確かに、ぐっとくる表現ですよね。

姜さんが支えられているというこの言葉を知り、勇気や元気をもらった人も多いのではないでしょうか。

この言葉からは、息子さんの優しさも伝わってきます。

命を絶つほどつらい経験をしても、みんなが元気で長生きすることを望んでいたというのは、本当にすごいことです。


その気持ちを思うと、とても胸を打つ言葉ですね。

息子さんの優しい考え方は、これからも多くの人に伝わり、長く残っていくことになるのかもしれません。

週刊誌が「家庭崩壊」と報じた悲劇

尚大さんの死を公表した当初、死因については「最終的には呼吸困難だったと思う」と述べ、やはり明確には明かさなかった姜尚中
さん。

このことがさまざまな憶測を呼んだようですが、2019年のインタビュー記事では「自死」と発言しています。

一般論として、精神状態がきわめて悪い状態で自ら命を絶った場合、その人を死に至らしめたのは病気という認識をもつのは不思議ではないでしょう。

週刊誌に「家庭崩壊」と報じられるほど複雑な経緯を経ての息子の自死であったため、姜さんは明言を避けたのかもしれません。

尚大さんが小学生の頃からメディアへの露出がはじまった姜尚中さん。

まもなく政治学の論客として多くのテレビ番組に出演するようになりました。

意見を述べれば賛成する人や反対する人が現れます。

そのうちに自宅に脅迫状まで届くようになり、尚大さんは体調不良になったり精神不安定になったりしていたそうです。

中学生になると家で暴れるようになり、高校生では引きこもりになってしまったという尚大さん。

母親の万里子さんと激しいケンカをして姜尚中さんがテレビ番組出演中に帰宅したこともありました。

万里子さんは心労のためか新興宗教に入信。


信仰する宗教の違いから一時期は夫婦間に距離も生まれたようです。

息子に今いちばんかけたい言葉は「ありがとう」だと話す姜尚中さん。

おそらく今も尚大さんの死と向き合っていることと思います。

メディアで華々しく活躍する陰で、深刻な家庭問題を抱えていたことに驚いた人は多かったのではないでしょうか。

姜尚中の経歴まとめ

政治学・政治思想史を専門とする政治学者としてテレビ・新聞・雑誌等で幅広く活躍中の姜尚中さん。

静かで知的な語り口や理路整然とした解説が好評です。

自らの生い立ちに関わる在日問題をはじめ、日本と韓国の関係に言及する姿がまず頭に浮かびますね。

著述家としてはミリオンセラーの『悩む力』のほか、ベストセラーの『母 オモニ』『心』といった小説が有名です。

2020年11月には新刊『生きるコツ』を出版。

同年8月に70歳を迎えた姜尚中さんが、長寿国日本における「老い」の意味をポジティブにとらえた1冊です。


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コメント

  1. 姜さんの論説はとても分かり安く、安定しているように思います。とても苦労されているように感じます。これまで大変なご苦労がある中よく頑張って来られたと頭の下がる思いがしています。これからの若い方の教育にご尽力してください。

  2. 私もまもなく5年が経とうとしてます。離れた所で自死をしたので、皆んなには言ってません!
    悲しみ苦しみはまだまだ消えません。私が亡くなった時に忘れるでしょう~国家公務員を14年してました過労から、自死しましたが人事院は公務災害を認めてくれません。関西と北と離れてましたので息子の身体の悪いのも知りませんでした。一言言って欲しかった。出勤退社を静脈認証でしてましたが、一番働いた3月末から7月迄消えたと言われました!私達はストレスで身体が悪いです。11日が祥月命日なのでお墓参りをさせてもらいます。辛いです…