湊かなえが結婚した夫は教師、家族3人の生活。母親との関係&性格は腹黒い?

細やかなキャラクターづくりと読者を翻弄するストーリーが話題を呼び、屈指の人気作家としての地位を不動にした湊かなえ(みなとかなえ)さん。

家族と淡路島に暮らし、主婦業と並行して執筆活動を行っていることはよく知られていますが、結婚した夫はどんな方なのでしょう。

毒親が登場したり、母性と向き合ったりする作品の影響なのか、湊さん自身の母親や性格にも関心が寄せられていますね。

湊かなえのプロフィール

別名義: 金戸美苗(かなと みなえ)

生年月日: 1973年1月

出身地:広島県因島市(現: 尾道市)

最終学歴: 武庫川女子大学家政学部 被服学科

デビュー作: 『聖職者』(2007年)

湊かなえが結婚した夫は教師。子供あり家族3人の暮らし

2000年、27歳の時に一般男性と結婚した湊かなえさん。

お相手は国語を担当する高校教師とのことです。

出会いは淡路島の高校で家庭科の非常勤講師をしていた頃。


これに先立って、湊さんは青年海外協力隊員としてトンガ王国に滞在し、現地の人々に栄養指導をしていました。

その際に教材の相談に乗ってくれた大学時代の恩師が淡路島での教職を紹介してくれたと話していますから、トンガに行かなければ夫と出会うこともなかったわけです。

結婚の翌年には女児を出産、淡路島で家族三人で暮らしています。

外には仕事場を設けず、自宅で仕事をしているという湊かなえさん。

主婦業と執筆活動で多忙をきわめていると思いますが、ご本人には優先順位が明確にあるようで、いちばんが家庭、つぎが小説なのだそう。

小説を書くことで家族にしわ寄せがいくのなら、潔く筆を折る覚悟で取り組んでいるそうです。

2016年には憧れや目標となる母親に贈られるベストマザー賞を受賞しています。

夫への文句を我慢して小説に活かす

湊さんの作品には、人間の悪意を描いたものが多くあります。

「よく名前を聞くから」と軽い気持ちで読んでみて、どす黒い悪意に衝撃を受けた人も多いかもしれませんね。

作品に出てくる負の感情は、湊さんの心の中にあるものを膨らませて書くのだとか。

そのために、日常の中で感じた怒りはため込んでおくそうです。


吐き出してしまうと、そこで満足してしまうため、悪意の描写で使えなくなってしまうようですね。

そんなやり方なので、旦那さんに何か文句があっても、すぐには言わないという湊さん。

旦那さんの言動に腹が立っても、その場ではぐっと我慢しておいて、作品に反映させているそうです。

この方法なら、同じ既婚者の女性が読んだとき、「わかるわかる」と共感を得られるようなものが書けるのでしょうね。

ちなみに、怒りをため込んで書いていると、夫の魅力を再確認することもあるようです。

あるとき、非常に強い怒りを感じてしまい、心の中で夫が事故で亡くなる想像をしたという湊さん。

そんな想像を膨らませていくと、夫の素晴らしいところも見えてきて、無事に帰宅したときほっとしたのだとか。

喪主になったつもりで弔辞を考えていたら、多くの人に慕われていて、私が作家になっても温かく見守ってくれて、ああ、いい人なんじゃんと思って涙が出てきた(笑)。

怒りをためこんだとしても、とことん想像してみると、いったん放出したような感じになるのかもしれませんね。

家事は家族が協力してやる

締め切りが近いとき、湊さんの自宅はぐちゃぐちゃになってしまうことが多いそうです。

仕事にかかりきりになるため、掃除や片付けをする暇がないのでしょう。

普段は1日のスケジュールがだいたい決まっているそうですが、ギリギリに追い詰められると崩れてしまうものと思われます。

しかし、そんなときは家族が動いてくれるのだとか。


何もできていない状況になると、旦那さんや子供が気づいてやってくれるようですね。

気になる人が片付けたらいいじゃん、っていう感じです。ほこりが気になるなら自分で掃除すればいいし、洗濯物はたまっているなと思った人がやればいい。

家族とはいえ、それぞれ異なる感覚を持っているため、こうしたやり方だとうまくいくそうです。

湊さんの仕事を家族もよく理解していて、忙しそうにしているときは自分でやる癖がついているのかもしれませんね。

湊かなえと母親の関係

湊作品に歪んだ母親像がたびたび登場するのはよく知られるところです。

ですが、湊かなえさんの母親はエキセントリックな女性ではなく、子供の頃から読書のよき指南役だったようです。

因島はみかん農業が盛んで、実家も柑橘類の農家でした。

学校が夏休みの間は朝の涼しいうちに作業をするため、母は早い時間に家を出ます。

湊さんが起きてくると、1冊の本が机の上に。

読書好きの母親は、いつもおすすめの本を出しておいてくれました。

それらは娘の年齢を考慮した読みやすいものばかり。

感性の豊かな子供に育ってほしいという思いから読書をすすめていたのだろうと振り返っています。

母に感想を聞かれるのもお決まりでした。


口癖は、たとえ途中で犯人がわかっても最後まできちんと読みなさい。

他の登場人物や結末がどうなったのか、なぜそういう感想をもったのかなどを訊ねられたそうです。

少女時代の豊富な読書体験も、今の湊かなえさんのベースになっていることは間違いないでしょう。

イヤミスの女王は性格が悪い?

読むと嫌な気分になるミステリー、通称「イヤミス」の女王と呼ばれている湊かなえさん。

『告白』を例にとっても、全編に漂う雰囲気はダークで毒がありますね。

どうしてこういうストーリーが思いつくのかという質問に対しては、「意地悪なんでしょうね」とユーモアたっぷりに返答。

続けて、相手がダメージを受けそうな言葉を考えたり、逆に喜ぶことを考えたりするのが楽しいと述べています。

こうした空想が創作のアイデアになることは容易に想像できますね。

人間の心の不思議さへの探求心は、やはり作家ならではのものという感じです。

ご本人いわく、実際の性格は冷酷だとか腹黒いというわけではないとのこと。

また海外青年協力隊員として海外に滞在したり、登山に熱中したりと、やりたいことは躊躇せず行動に移す姿も印象的です。

いったん目標を定めたら、それに向かって突き進むパワーと行動力があるのでしょう。


人並み外れた観察力と妄想力を駆使してストーリーを紡いでいく湊かなえさん。

「将来はケーキ屋さんになりたい」と発言していますが、当分はまだ小説家でいたいということなので、このさきも読者を楽しませてくれそうです。

湊かなえの人気作品

小説家デビューのきっかけは小説推理新人賞受賞作『聖職者』でした。

空前の大ベストセラーとなった『告白』は、この『聖職者』を第一章として加筆された長編小説です。

『告白』は2009年、全国の書店員が選ぶ本屋大賞を受賞。

本屋大賞は出版業界を店頭から盛り上げようという趣旨で設けられたもの。

過去の受賞作は『博士の愛した数式』『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『ゴールデンスランバー』など名作ばかり。

『告白』は翌年に松たか子さん主演で映画化され、日本アカデミー賞で4冠を達成。

興行的にも成功しました。

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