湊かなえが結婚した夫、家族について。母親との関係。性格は腹黒い?

細やかなキャラクターづくりと読者を翻弄するストーリーが話題を呼び、屈指の人気作家としての地位を不動にした湊かなえ(みなとかなえ)さん。

家族と淡路島に暮らし、主婦業と並行して執筆活動を行っていることはよく知られていますが、結婚した夫はどんな方なのでしょう。

毒親が登場したり、母性と向き合ったりする作品の影響なのか、湊さん自身の母親や性格にも関心が寄せられていますね。

湊かなえが結婚した夫や家族構成は?

小説家デビューのきっかけは小説推理新人賞受賞作『聖職者』でした。

空前の大ベストセラーとなった『告白』は、この『聖職者』を第一章として加筆された長編小説です。


『告白』は2009年、全国の書店員が選ぶ本屋大賞を受賞。

本屋大賞は出版業界を店頭から盛り上げようという趣旨で設けられたもので、過去の受賞作は『博士の愛した数式』『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『ゴールデンスランバー』など名作ばかり。

『告白』は翌年に松たか子さん主演で映画化され、日本アカデミー賞で4冠を達成。

興行的にも成功しました。

2000年、27歳の時に一般男性と結婚した湊かなえさん。

お相手は国語を担当する高校教師とのことです。

出会いは淡路島の高校で家庭科の非常勤講師をしていた頃。

これに先立って、湊さんは青年海外協力隊員としてトンガ王国に滞在し、現地の人々に栄養指導をしていました。

その際に教材の相談に乗ってくれた大学時代の恩師が淡路島での教職を紹介してくれたと話していますから、トンガに行かなければ夫と出会うこともなかったわけです。

結婚の翌年には女児を出産、淡路島で家族三人で暮らしています。

外には仕事場を設けず、自宅で仕事をしているという湊かなえさん。

主婦業と執筆活動で多忙をきわめていると思いますが、ご本人には優先順位が明確にあるようで、いちばんが家庭、つぎが小説なのだそう。

小説を書くことで家族にしわ寄せがいくのなら、潔く筆を折る覚悟で取り組んでいるそうです。

2016年には憧れや目標となる母親に贈られるベストマザー賞を受賞しています。

湊かなえと母親の関係

湊作品に歪んだ母親像がたびたび登場するのはよく知られるところです。

ですが、湊かなえさんの母親はエキセントリックな女性ではなく、子供の頃から読書のよき指南役だったようです。

因島はみかん農業が盛んで、実家も柑橘類の農家でした。

学校が夏休みの間は朝の涼しいうちに作業をするため、母は早い時間に家を出ます。

湊さんが起きてくると、1冊の本が机の上に。

読書好きの母親は、いつもおすすめの本を出しておいてくれました。

それらは娘の年齢を考慮した読みやすいものばかり。

感性の豊かな子供に育ってほしいという思いから読書をすすめていたのだろうと振り返っています。

母に感想を聞かれるのもお決まりでした。

口癖は、たとえ途中で犯人がわかっても最後まできちんと読みなさい。

他の登場人物や結末がどうなったのか、なぜそういう感想をもったのかなどを訊ねられたそうです。

少女時代の豊富な読書体験も、今の湊かなえさんのベースになっていることは間違いないでしょう。

イヤミスの女王は性格が悪い?

読むと嫌な気分になるミステリー、通称「イヤミス」の女王と呼ばれている湊かなえさん。

『告白』を例にとっても、全編に漂う雰囲気はダークで毒がありますね。

どうしてこういうストーリーが思いつくのかという質問に対しては、「意地悪なんでしょうね」とユーモアたっぷりに返答。

続けて、相手がダメージを受けそうな言葉を考えたり、逆に喜ぶことを考えたりするのが楽しいと述べています。

こうした空想が創作のアイデアになることは容易に想像できますね。

人間の心の不思議さへの探求心は、やはり作家ならではのものという感じです。

ご本人いわく、実際の性格は冷酷だとか腹黒いというわけではないとのこと。

また海外青年協力隊員として海外に滞在したり、登山に熱中したりと、やりたいことは躊躇せず行動に移す姿も印象的です。

いったん目標を定めたら、それに向かって突き進むパワーと行動力があるのでしょう。


人並み外れた観察力と妄想力を駆使してストーリーを紡いでいく湊かなえさん。

「将来はケーキ屋さんになりたい」と発言していますが、当分はまだ小説家でいたいということなので、このさきも読者を楽しませてくれそうです。

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