現代アメリカ文学の人気翻訳家であり、エッセイストとしても多くのファンをもつ岸本佐知子(きしもとさちこ)さん。
その一方で私生活がほとんど知られていないため、結婚しているのか、独身なのかが気になります。
今回は夫や家族構成を調べるとともに、サントリーの会社員時代や経歴を振り返ります。
岸本佐知子に結婚した夫はいる?それとも独身?家族は?
「岸本さんが訳しているなら」「岸本さんイチ押しの作家なら」と、海外文学好きから絶大な信頼を寄せられている岸本佐知子さん。
海の向こうの作品を届けてくれる訳者がきっかけで新しい作家と出会った方も多いでしょう。
岸本さんが手がけてきた作品は奇妙な世界観の物語が多く、一筋縄でいかない作家がずらり。
個性の強いキャラクターが織りなすストーリーは、岸本さんだからこそぴったりマッチすると評判です。
妄想好きな素顔が垣間見えるエッセイ『気になる部分』や、講談社エッセイ賞を受賞した『ねにもつタイプ』などの作品群に触れて、シュールな岸本ワールドにはまる読者も多いよう。
エッセイを出版するたびに「私も同じことを考えていました」という感想をたくさんもらうという岸本佐知子さん。
訳したい作家は自分の変な思考回路の上をいく人なのだとか。
社会的に成功している一方で、くだらないことをちまちまと考えている人間に親近感を覚えるそうです。
【放送後記】11/12
アフター6ジャンクション翻訳家・ #岸本佐知子 が選んだ今読むべき2冊https://t.co/hw7vxnSI9J#utamaru #秋の推薦図書#tbsradio #radiko
— TBSラジオ公式タイムフリー (@tbsr_timefree) November 14, 2019
岸本佐知子さんのエッセイ📓
妄想が面白くて、日常の話のはずが気づいたら訳の分からない話になってるところが好き💫
にやにやしてしまうような文章です😂岸本さん翻訳の本も、不気味で変な話が多くておすすめです🪐#岸本佐知子#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/Ffz4bABozy
— 🐰a_i🐁🪐 (@0_millo) February 22, 2020
不思議なことを考えてばかりいる岸本佐知子さんとはいったいどんな人なのか、多くの関心が集まるのも無理はありません。
結婚した夫はいるのか、独身なのか、子供はいるのかが気になりますが、どれもはっきりしていません。
ご本人のインタビュー記事からもプライベートについての手がかりは得られませんでした。
夫や家族構成などの情報を非公開にしている可能性もありますが、職業柄、ここまで徹底して非公開にするのも不自然なように思えます。
家族に関してわかったことは、父親は会社員で、東京都世田谷区の社宅で育ったということだけでした。
サントリーのOL時代はダメ社員だった!
大学卒業後はサントリーに入社し、宣伝部に所属した岸本佐知子さん。
広告やテレビCMを制作する部署でしたが、とにかく仕事ができない社員だったと明かしています。
信じられないようなミスを連発するうちに、いつしか部署内で誰かのミスの度合いを「あれは200岸本だな」などと判定されるようになったのだそう。
人間のDNAには社会への適応性が少しは刷り込まれているはずなのに、自分にはそれが欠落している、と岸本さん。
毎朝同じ時間に出勤することにさえ疑問を感じていたといいますから、会社員には向かない性分なのでしょう。
『RADIO SWITCH』明日、29日㈯23時からの放送は、翻訳家 #岸本佐知子 のロング・インタビュー。
「会社以外に居場所をつくろう」
普通の会社員だった岸本佐知子を、翻訳家の道へ動かしたものとは…#radioswitch813 #jwave pic.twitter.com/FnWvHVCaA1
— J-WAVE 『RADIO SWITCH』 (@RADIOSWITCH_813) February 28, 2020
まるで給料泥棒のような自分がつらくなり、会社以外に生きがいがほしくなって通いはじめたのが翻訳学校でした。
6年半の勤務を経てサントリーを退社したあと、岸本さんは翻訳家として独立。
翻訳の仕事をするようになってからは、多少社会不適合でも周囲が大目にみてくれるようになり、居心地は格段によくなったと述べています。
それでもまだ、人とのつきあいで失敗してしまうこともあるそうです。
岸本佐知子の経歴
岸本佐知子さんは1960年2月25日生まれの神奈川県横浜市出身です。
女子学院中学校・高等学校を経て、1978年に上智大学文学部英文科に入学。
1981年、サントリーに入社。
退社後に翻訳家となり、これまでに『中二階』『エドウィン・マルハウス』『灯台守の話』『掃除婦のための手引き書』などの翻訳書
を出版しました。
また『翻訳の世界』に連載された文章を含む1作目のエッセイ集『気になる部分』を2000年9月に刊行。
2作目『ねにもつタイプ』で2007年の講談社エッセイ賞を受賞。
続いて2012年に『なんらかの事情』、2019年に『ひみつのしつもん』を刊行しています。
2013年の野間文芸翻訳賞をはじめ、講談社エッセイ賞、日本翻訳大賞選考委員、すばる文学賞などの選考委員も歴任してきました。
自分は推理小説には向いていないと分析する岸本佐知子さん。
その理由を、謎解きにはあまり興味をそそられず、最初の謎の段階がいちばんおもしろいからと述べています。
日常の些細な出来事や言葉遣いなど、気になることにこだわり続ける岸本さんは、「わからないこと」にいちばん魅力を感じるタイプなのかもしれません。
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