直木賞作家であり、愛猫家としても知られる人気小説家の村山由佳(むらやま ゆか)さん。
父親と母親は一体どんな人たちで、村山さんにとってどのような存在だったのでしょう。
また東京都出身にもかかわらず、なぜ関西弁で話をするのかも気になりますね。
さらに度々メディアで取り上げられる、軽井沢の家について詳しい情報を見ていきましょう。
村山由佳のプロフィール
本名:村山由佳
生年月日:1964年7月10日
身長:不明
出身地:東京都
最終学歴:立教大学文学部日本文学科
村山由佳の父親と母親は?
まずは村山さんの両親について見ていきましょう。
父親は一般の方で正確な情報はわかりませんが、村山さんとは非常に仲良しでした。
実家をサプライズで訪れたとき、トイレで倒れている父親を発見したそうです。
脳幹出血により既に亡くなっており、もう少したくさん訪問していればと後悔したと言います。
大正時代に生まれ、シベリアから帰還した父親の享年は91歳。
大往生と言えますが、村山さんとしては大好きな父に話ができぬままの別れを、心残りに思っているのでしょう。
一方で母親とは長年確執があったそうです。
小説『放蕩記』では、自身の体験を基に、母親への複雑な感情を描いています。
「放蕩記」再読了。厳格な母親と夏帆の話。女親子では実際にあり得ることなのだろう。
夏帆の現在と過去の交差する描かれた方、表現は上手くて引き込まれる。過去の回想から人が母親という最も近しい存在を客観的に捉えることで一人の人間になっていくのではないかなと感じる一冊。#読了 #村山由佳 pic.twitter.com/wGcIpYqDVw— syo inoue@株式会社Mare (@syo_s_m13) January 25, 2020
本作を書いたきっかけは、母親が認知症になり、娘の本を読めなくなったこと。
娘が文学賞を受賞しても、「授賞式に行く交通費がかかるだけ」と不快そうだったという母親。
また中学時代の村山さんはよく父親と手をつないでいたのですが、その様子を母親は「気持ち悪い」と言ったそうです。
これらのエピソードからうかがえる通り、母親は非常に厳格で、娘に対して絶対的存在感を誇示していたのでしょう。
母親への恐怖や嫌悪を抱えていた村山さんは、父親とは同志としてつながることで、母親から身を守っていたようです。
そんな母親も、認知症になってからは、嘘のようにかわいい存在になりました。
娘を娘として認識していないからこそ、「大好き」と言って抱きついてくることもあったそうです。
母親は認知症を患い介護が必要になったことで、むしろ村山さんにとっては、ようやく心許せる存在になったということでしょう。
また父親は非常に優しい性格だったようで、自身が亡くなるまで、妻の面倒をみられるよう散歩に励んでいたそうです。
生前の父は、自分が弱ったら母の面倒を見られなくなるからとまめに歩いていた。認知症の母にもわかるよう、そのつど壁に張り紙をして。
今日、掃除の時に出てきた一枚。
「散歩してきます」
背の君に見せ、お父ちゃん、今も長い散歩したはんねんや、と笑い泣き。
父からの小さなエイプリルフール。 pic.twitter.com/XshnAw6xZr
— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) April 1, 2018
かつてはお互いが緊張状態にあった家庭なのでしょうが、病気が家族関係を良好にしてくれた好例と言えますね。
村山由佳はなぜ関西弁?
次に村山さんが関西弁を使う理由を見ていきましょう。
自伝小説『放蕩記』では、主人公の母親が関西育ちで、関東に40年以上住みながら関西弁を使っているという設定です。
この設定は、村山さん自身の事情とまったく同じなのでしょう。
関東に住んでいても、自分は関西人なのだという誇りと自覚を頑固に持ち続けていた母親。
その影響もあって、村山さんは東京都出身にもかかわらず、完璧な関西弁を話します。
SNSでは関西弁クイズを受け、生粋の大阪人だと認定されていました。
こんなんして遊んどる場合ちゃうねんけど…。
9問中、9問正解です!生粋の大阪生まれ、大阪育ちです! | 【難問】#大阪好きにしか分からない! 関西弁クイズ https://t.co/3Py2NyOnzF @yoshidaxkunより
— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) July 4, 2018
村山さんの関西弁はファンにとっても親しみやすく、あたたかい人柄を感じさせるトレードマークと言えるでしょう。
村山由佳の軽井沢の家について
最後に村山さんの軽井沢の家についてご紹介していきます。
2009年、物をもっとたくさん置ける広い家を求めて、軽井沢へ移住した村山さん。
そこでは愛猫のもみじと、ゆったりと流れる時間を共有しながら、長年暮らしていました。
暇なので読書 村山由佳「猫がいなけりゃ息もできない」集英社
NHK ネコメンタリー 特別編「村山由佳ともみじ 軽井沢の日々よ 永遠に」
で、映像で描かれなかった行間の全て、もみじの最期の日々が、詳細に、克明に、赤裸々に描かれたノンフィクション。
良かったねもみじ・・・としみじみ思う pic.twitter.com/G08k3BM7ni
— ユキタロウ (@yukitarowww) January 6, 2019
途中で離婚、もみじとの死別、新たなパートナーとの再婚を挟んでいますが、2023年現在も変わらず軽井沢の家に住み続けています。
政治学者の姜尚中さんも近くに住んでいるようで、2人は軽井沢駅で顔を合わせることもあったそうです。
猫好きという共通点もあるので、2019年には軽井沢と猫をテーマに対談も実現しています。
【スペシャル「猫」対談】姜尚中×村山由佳、軽井沢暮らしと猫の魅力を語りつくす。産まれたばかりの子猫たちを含む、『青春と読書』本誌未公開写真もたっぷり掲載! 猫好き必見。https://t.co/E4yINExCTU #村山由佳 #姜尚中 #猫 pic.twitter.com/uWNgLbKIUc
— ホーム社文芸図書編集部 (@homeshabungei) September 13, 2019
自然の中でゆったりと流れる時間に身を任せ、マイペースな猫にも癒されると性格が丸くなりそうですね。
実際に姜さんは対談の中で、犬派から猫派になってから、自身の性格が穏やかになったという趣旨の発言をしています。
多くの文化人に愛された軽井沢という土地と、猫という動物に、現代の物書きたちも魅了されているということでしょう。
今回は村山由佳さんについてご紹介しました。
母親との軋轢や愛する者との死別も乗り越え、今は理想の結婚相手と軽井沢での幸福な日々を楽しんでいるのでしょう。
関連記事
村山由佳が再婚した夫はいとこ。子供はいない。離婚理由の噂&結婚歴まとめ
小池真理子の現在。若い頃から美人!直木賞受賞の過去&生まれや生い立ちまとめ
絲山秋子は早稲田大学&結婚は?訴訟と裁判の行方。双極性障害から芥川賞受賞まで
桜木紫乃の実家はラブホテル。大学進学せず、夫が公務員。ホテルローヤルで直木賞
井上荒野は父も著名な作家、母は謎の存在。瀬戸内寂聴との関係&結婚した夫について
コメント