中村扇雀の妻は?息子(虎之介)の経歴と家系図。母(扇千景)&父との関係

歌舞伎俳優で、日本舞踊の家元でもある三代目中村扇雀(なかむら せんじゃく)さん。

1969年のNHK大河ドラマ『天と地と』で上杉謙信を演じるなど、歌舞伎以外にも幅広く活躍しています。

今回は扇雀さんについて、妻、息子の情報を見ていきます。 

さらに家系図を見ていき、母の扇千景さんの情報、また父についてもご紹介します。

中村扇雀のプロフィール

本名:林浩太郎

生年月日:1960年12月19日

身長:不明

出身地:東京都

最終学歴:慶應義塾大学法学部政治学科

所属事務所:アオイコーポレーション

中村扇雀の妻と息子

まずは扇雀さんの妻と息子を見ていきます。


妻については情報がなく、一般の方なのかもしれません。

息子は1998年生まれの歌舞伎俳優・中村虎之介さんです。

2001年の歌舞伎座公演にて、『良弁杉由来』の光丸を演じ、林虎之介としてお目見得します。

3年後には大阪松竹座公演『壽靭猿』の小猿を演じ、大阪でお目見得。

2006年に、歌舞伎座公演『伽羅先代萩』の千松で、中村虎之介の名前で初舞台を踏みました。

歌舞伎活動の傍ら、読売新聞などのCMに出演し、テレビでも活動。

NHK教育の「英執着獅子」では女形の舞踊を披露しました。

しかし2015年には、右裂孔原性網膜剥離を患い、『八月納涼歌舞伎』の休演を余儀なくされます。

2016年1月1日に新年のあいさつをTwitterに投稿した辺りから、少しずつ活動を再開したのでしょう。

その後は順調に回復し、歌舞伎を中心とした芸能活動に励んでいるようです。

父や頼もしい先輩に囲まれて、充実した活動ができているのでしょう。

中村扇雀の家系図。母は扇千景

次に扇雀さんの家系図を見ていき、母の扇千景さんについてまとめます。

曽祖父は初代中村鴈治郎、祖父は映画でも活躍した二代目中村鴈治郎。

二代目は1950年代から映画出演が目立ち、一時的に歌舞伎界から遠ざかるものの、67年に人間国宝になりました。

屋号は成駒屋で知られる名門一族です。

扇雀さんの母は、数多くのテレビドラマや舞台に出演した女優の扇千景さん。

宝塚の元娘役スターであり、政治家としても参議院議員や国土交通大臣を務めて活躍。

仕事の傍ら、長男の四代目中村鴈治郎さんと、次男の扇雀さんを育てました。

父親似の兄と比べて、扇雀さんは顔が母に似ているからこそ、女形に扮すると非常に艶っぽく見えます。

歌舞伎の一族に、宝塚出身の美人女優が、さらに華を添えたことになりますね。

中村扇雀の父は?

最後に扇雀さんの父について見てみます。

父は上方歌舞伎の第一人者である故・四代目坂田藤十郎さんです。

三代目中村鴈治郎を経て、2005年に上方歌舞伎の大名跡である坂田藤十郎を襲名しました。

1931年に生まれた藤十郎さんは、9歳で道頓堀角座の『山姥』で、二代目中村扇雀として初舞台を踏みます。

その名を知らしめたのが、1953年に演じた『曾根崎心中』のお初。

『曾根崎心中』は250年ぶりの復活上演だったのですが、お初の演技が高く評価され、「扇雀ブーム」が巻き起こります。

一気にスターとなった後は宝塚映画製作所の専属俳優を経て、1957年に東宝専属俳優となりました。

宝塚在団中の娘役スターだった扇さんと出会ったのもこの時です。

共演するうちに惹かれていった藤十郎さんは、毎夜電話をかけるというやり方で猛アタックを開始。

扇さんは神戸の実家で、厳格な父と同居していました。

父は電話が来ると、「誰からだ」と怒っていたといいます。

正直に「扇雀さんです」と答えると、「あの男はダメだ。女がいくらでもいるんだ」と交際に反対したそうです。

しかし何とか時間を作り、2人でデートを重ねました。

藤十郎さんから、結婚したら仕事を辞めるよう言われた扇さんは、せっかく俳優としての地位を築いた矢先の引退を渋ります。

そんな中で妊娠が発覚しますが、やはり仕事は続けたいのでシングルマザーになろうと考えたそうです。

すると2人の面倒をよく見てくれていた作家の川口松太郎が、「子供にとって父親は大切な存在」と発言。

扇さんの父親への説得も引き受けた川口の勧めで、1958年にようやく2人は結婚しました。

藤十郎さんが2020年に老衰で亡くなるまで、扇さんは面倒を見続けています。

扇雀さんは母に、「コロナの状況が落ち着いたらハワイへ行こう」と語りかけているそうです。

父のお骨を入れた容器を抱いて、家族そろってハワイの別荘に行く計画を立てつつ、悲しい日々も乗り越えているのでしょう。

2021年以降、コロナによって観客の屋号の掛け声が禁止になるなど、変革を余儀なくされた歌舞伎界。


しかし扇雀さんは、偉大な祖先の意志を継いで、息子と共に前向きに精進を重ねていくのでしょう。

名門一族の実力派女形として、精力的な活動が期待されます。

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