筒井康隆は天才?てんかん騒動と村上春樹への影響。書斎、家は原宿の豪邸

『時をかける少女』の作者として知られ、SF作家、俳優などマルチに活躍してきた筒井康隆(つつい やすたか)さん。

今回は康隆さんが天才という情報、てんかん騒動に加え、筒井作品が村上春樹さんへ与えた影響に迫ります。

また書斎と家が原宿という情報も確認します。

筒井康隆のプロフィール

本名:筒井康隆

生年月日:1934年9月24日

身長:166cm

出身地:大阪府

最終学歴:同志社大学文学部美学芸術学科

所属事務所:ホリプロ

筒井康隆は天才?

まず康隆さんは天才か考えてみます。

康隆さんは小松左京さん、星新一さんと共にSF御三家と称される一流作家です。

SF同人誌の「NULL」を設立以来、ナンセンスなものから実験的なものまで、多くのSF小説を発表してきました。


パロディやユーモアのセンスが抜群で、『日本沈没』のパロディである『日本以外全部沈没』も根強い人気を誇っています。

凡人では思いつかない発想を、見事に作品化する手腕は確かに天才的ですね。

さらに小学生の頃は、知能指数がIQ187もありました。

大阪市内トップの知能を誇る子供として、市が設置する特別教室に籍を置いていたそうです。

生まれつき高い知能指数に恵まれていた点でも、天才だったのでしょう。

しかし決して優等生ではありませんでした。

学校の授業をさぼり、文学や映画に没頭する不良少年だったのです。

それでも天才の多くは枠に収まりません。

学校の授業に専念できる人なら、単なる優等生である可能性が高いです。

康隆さんは天才だからこそ、不良の道を選び、反骨精神を養ったのでしょう。

幼少期から枠に収まるタイプだったら、後の傑作小説は生まれなかったかもしれませんね。

てんかん騒動について

次に康隆さんのてんかん騒動に迫ります。

1993年、高校国語の教科書へ掲載が決まっていた小説『無人警察』に、てんかんに対する差別的表現があると指摘されます。

日本てんかん協会が康隆さんに抗議し、何度も交渉を重ね、その度に決裂しました。

『無人警察』は65年発表の作品で、管理社会を風刺したSF小説です。

舞台は、アルコール摂取量を探知するロボットが、人間を取り締まる世界。

問題になったのは、ロボットがアルコールのみならず、てんかんも探知する点です。

ロボットは人間の脳波を測定し、異常を察知した場合は取り締まります。

康隆さんは、てんかんが異常だと捉えられかねない、差別的表現を指摘されたのです。

「差別的な意図はない」と主張したものの、交渉は長期化。

結果的に、本作はいじめの原因になりかねないため、教科書から削除されることになります。

康隆さんは削除要請に応じ、ようやく合意に至りました。

作者自身をうんざりさせたのは、交渉以上に、文壇からの批判でしょう。

騒ぎに便乗し、自分が目立ちたい意図で康隆さんをバッシングする文壇の人々がいたそうです。

文壇そのものに嫌気がさした康隆さんは、93年9月に断筆を宣言。

断筆宣言そのものに対しても、吉本隆明さん、島田雅彦さんら有名な作家から非難を浴びました。

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一方94年には山下洋輔さんも参加した、ジャズ演奏会「筒井康隆断筆祭」を自ら開催、出演しています。

どんなにバッシングされてもめげないところが、大物らしいですね。

岡山県で開催された部落解放西日本夏期講座では、差別を訴えられたにもかかわらず、堂々と被差別団体の集まりに参加。

「差別者の筒井です」と自己紹介したところ、2,000人の出席者に拍手で迎えられました。

下手に言い訳せず、開き直った姿はむしろかっこよく見えたのでしょう。


その後94年11月に、合意によって騒動は収束。

97年には断筆を解除し、『邪眼鳥』で復帰を果たしました。

今でも議論の対象となる、てんかん騒動。

差別表現について、また安易なバッシングについて考えさせられる事例ですね。

村上春樹への影響

次に筒井作品が、村上春樹さんへ与えた影響に迫ります。

他に類を見ない、独創的な世界観で知られる筒井作品。

しかし村上作品は、確実に筒井作品から影響を受けているでしょう。

村上さんの代表作『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』は、時空の異なる世界が交互に描かれます。

2つの世界は一見まったく違う時間軸にあるようでいながら、最後は1つに集約されるのです。

似た手法は『1Q84』でも使われています。

康隆さんも異なる時間軸を見事にまとめ上げる手法で知られています。

難しい手法ですが、村上さんはおそらく筒井作品を参考に、時間軸の交錯と集約を描いてきたのではないでしょうか。

実際『村上さんのところ』では読者に対して、『隠悩録』という筒井作品をおすすめしています。

康隆さんから影響を受けたことで、不可思議な世界観を描くスキルが磨かれたのでしょう。

書斎と家は原宿の豪邸

最後に康隆さんの書斎と家が原宿なのか確認します。

康隆さんの書斎は何度かメディアで取り上げられてきました。

巨大な木製の本棚に、自身の作品と、文学系の難しい書籍がずらりと並んでいました。

書斎付きの邸宅は原宿にあり、表札にはフルネームが記載されています。

1坪500万円以上とされる、かなりの豪邸です。

高級旅館のような佇まいが魅力的で、羨ましい限りですね。

大物作家にふさわしい、典型的な豪邸といえるでしょう。


ただ、住まいは神戸にあるようですから、原宿の家はあくまで別荘という扱いなのかもしれません。

マルチな才能を持ちながら、毒舌で時にトラブルを起こしてきた康隆さん。

若い世代が魅力に気づくことで、今後もファンが増えていくことでしょう。

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