さまざまな映画やドラマに出演し、映画監督としても知られた津川雅彦(つがわ まさひこ)さん。
2018年、妻の朝丘雪路さんを亡くした4か月後に、後を追うように息を引き取りました。
2人の合同葬儀で喪主を務めたのは、娘の真由子さん。
今回は真由子さんについて、旦那さんと子供の情報、現在に迫ります。
併せて、世間を騒がせた誘拐事件の詳細をまとめます。
津川雅彦のプロフィール
本名:加藤雅彦
生年月日:1940年1月2日
死没:2018年8月4日
身長:171cm
出身地:京都府京都市中京区
最終学歴:文化学院
津川雅彦の娘、真由子。旦那と子供は?
真由子さんは本名を加藤真由子といい、早稲田大学卒業後、女優として活動してきました。
大河ドラマ『功名が辻』や『大岡越前』など、時代劇に多く出演しています。
2019年にはジャズシンガーとしてデビューしました。
本日も赤坂でオープニングパーティーでの演奏でした♡
津川雅彦さんの娘さんであり、素敵なシンガーの真由子さんとコラボさせて頂きました✨
5月にデビューコンサートを控えているそうで!!そちらも楽しみです😍 pic.twitter.com/6LAUsrrc8u— 🍁abekana🍁 (@abekana_cla) March 16, 2019
所属事務所は、かつて両親も在籍したグランパパプロダクションです。
1974年に生まれ、父に溺愛されて育ちました。
成人後も父子で入浴していたといいます。
また津川さんは長年、娘が結婚することを拒否していました。
しかし真由子さんは2018年、俳優の友山裕之助さんと結婚しています。
友山裕之助さん(^-^)
癒される人柄! pic.twitter.com/fOHpXBFJHa— 茜澤 茜 (@akanezawa) June 11, 2014
10年以上前から交際していましたが、父に紹介できずにいたそうです。
2008年、津川さんが経営するおもちゃ店『グランパパ』が、6億円を超える負債を抱えてしまいます。
世田谷の家も手放すことになり、娘が父に恋人を紹介できる状況ではなかったのです。
この時期、友山さんは所属事務所アクターズプロモーションが破産していました。
そこで真由子さんは、恋人のために演劇ユニットN.A.Sを旗揚げし、一緒に舞台を踏みます。
しかし津川さんは、売れない役者を娘の結婚相手として認めませんでした。
14年、時代劇ミュージカル『花や…蝶や…』をきっかけに、転機が訪れます。
この舞台は認知症の母に、「もう1度だけ演じてもらいたい」と考えた真由子さんが、自らプロデュースした作品でした。
同舞台では津川さんと友山さんも共演しています。
認知症の朝丘さんが最後まで舞台をやり切れるよう、友山さんは尽力してくれたそうです。
その後も介護に追われる真由子さんをサポートしています。
朝丘さんの死後、ついに津川さんは、自分が死んでも娘が1人にならないよう結婚を認めました。
入籍は、母の四十九日が明けてから行うことにしたそうです。
しかし津川さんは、娘の花嫁姿を見ることなく、2018年8月に心不全で亡くなりました。
悲しみに暮れながらも、2人の合同葬儀で喪主を務めた真由子さん。
花嫁姿を父に見せたいという夢は叶いませんでした。
その分、深い悲しみを受け止めてくれる夫の存在は、さぞありがたかったでしょう。
また死の直前に、娘の結婚を認めてあげられた津川さんも、悔いなく天国へ旅立ったのかもしれません。
真由子さんに子供はいないようですが、愛する夫と共に幸福に暮らしているのでしょう。
真由子の現在について
真由子さんは2019年、歌手デビューを果たしました。
バンド「東京エキゾチカ」と共に初コンサートで歌っています。
低音の渋い歌声で、ジャズを披露しました。
両親の死を乗り越え、新たな活動を始めたことがうかがえます。
さらに2020年、「IMDrive」というYouTubeチャンネルを開設。
母が考案した日本舞踊「深水流」の練習動画をアップしました。
コロナ流行により自粛生活を送る人たちが、運動不足を解消できるよう、チャンネルを作ったそうです。
2021年以降は、どんな活動をしてくれるのか楽しみですね。
真由子誘拐事件の経緯
最後に真由子さんの、誘拐事件の経緯に迫ります。
1974年8月15日、生後5か月だった真由子さんは、自宅の2階で寝ていたそうです。
そこへ23歳の男が侵入し、真由子さんを誘拐しました。
住み込みで子守をしていた看護師が、誘拐の瞬間を目撃したものの、津川さんが娘を連れて行ったと思い込んでしまいます。
30分後、胸騒ぎがした看護師が確認したところ、家の中に真由子さんの姿はありませんでした。
津川さんは、玄関ドアの鍵が開いていると気づき、交番に事態を伝えます。
交番に駆け込んだ瞬間は無我夢中だったため、上半身が裸だったそうです。
こうして警視庁と世田谷署が合同で捜査を開始。
犯人は電話越しに身代金500万円を要求し、津川さんになりすました警察が応対。
津川さんは警察の指示通り、150万円を振り込みます。
口座は現在のみずほ銀行にあたる、第一勧業銀行の偽名口座。
同銀行のシステムエンジニアたちの努力で、犯人がどこで現金を下ろしたかわかるシステムが開発されました。
結果、8月16日正午に、東京駅南口のCD機から現金が引き出されたことを探知し、犯人確保に成功したのです。
真由子さんは千葉県我孫子市にある犯人の自宅で見つかり、41時間ぶりに保護されました。
津川雅彦長女誘拐事件として知られる同事件。
事件直前、夫婦はテレビ番組で一家の暮らしを公開しており、これが事件につながったとしてマスコミに批判されました。
津川さんは事件以降、娘を大切に育て、溺愛します。
真由子さん自身は、中学校時代、教師によって事件を教えられたそうです。
また津川さんは2013年より、北朝鮮による拉致問題を啓発するポスターのモデルを務めました。
拉致問題に関する仕事を、積極的にノーギャラで引き受けていたそうです。
愛する娘を拉致された身として、当事者意識を持って取り組んでいたのでしょう。
誘拐事件で予期せず有名になり、今では歌手やYouTuberとして活動する真由子さん。
両親と警察、銀行のエンジニアたちへの感謝を胸に生き続けているのかもしれませんね。
関連記事
津川雅彦、兄・長門裕之との確執。妻は朝丘雪路との仲。父と華麗な家系図
コメント