古関裕而の娘は雅子と紀子、夫の職業まとめ。看護師ではない&現在の活動

2020年のNHK連続テレビ小説『エール』で主人公のモデルだった、作曲家の古関裕而(こせき ゆうじ)さん。

平和への願いを込めた『長崎の鐘』や、高校野球大会の主題歌『栄冠は君に輝く』は、今なお歌い継がれています。

朝ドラには主人公の娘も登場しましたが、実際の娘について気になる人は多いでしょう。

今回は古関さんの娘、雅子さんと紀子(みちこ)さん、その夫について見ていきます。

またドラマで描かれたように娘は看護師だったのか、2024年現在はどうしているのか確認しましょう。

古関裕而のプロフィール

本名:古關勇治

生年月日:1909年8月11日

死没:1989年8月18日

身長:不明

出身地:福島県福島市

最終学歴:福島商業学校(現在の福島商業高等学校)

古関裕而の娘、雅子と紀子

『エール』には、古関さんがモデルである主人公「古山裕一」の娘、「華」が登場します。

実際の古関さんの子供は、長女の雅子さん、次女の紀子さん、長男の正裕さんという一男二女でした。

雅子さんは1932年生まれ、紀子さんは1934年、正裕さんは戦後の1946年生まれです。


『エール』では、2人の娘をまとめて、「華」という1人の女性を作り上げたのでしょう。

2人の娘をそれぞれ描き分けるのは、時間的に余裕がなかったのかもしれません。

1945年、古関さんは福島県の実家へ娘たちを疎開させています。

彼女たちの母である金子(きんこ)さんは、音楽を専門に勉強し、声楽家として活動した女性です。

明るく歌を歌う母の影響で、娘たちも幼い頃から音楽に触れて育ちました。

古関さんは疎開先にある飯坂小学校の校歌を作曲しています。

校歌の発表会では、雅子さんがピアノ演奏、金子さんが歌唱を担当しました。

古関一家は音楽をよりどころに、暗い時代も明るく乗り越えたのでしょう。

娘の性格をドラマに反映?

現実とは違い、子供が1人しかいないドラマ版。

しかし、そのキャラクター作りでは、実際の娘さんを参考にした部分もあるかもしれません。

例えば、ドラマの華は真面目な性格でした。

その点は、次女の紀子さんと同じだという意見もあるようです。

大学時代の紀子さんは、積極的にBBS運動を行っていたのだとか。


BBS運動は、非行少年の立ち直り支援や非行防止を行うボランティア活動。

紀子さんは、結婚するまで熱心に取り組んでいたそうです。

そんなエピソードからは、とても真面目な印象を受けますよね。

不良少年たちと真剣に向き合うとなれば、大変なことも多かったのではないでしょうか。

それでも諦めずに活動を続けたのは、誰かを助けたい気持ちが強かったのかもしれません。

ドラマの華には、そんな紀子さんの性格が反映された可能性もありそうです。

ちなみに古関さんは、BBSの曲作りにも参加しています。

古関さんとBBS運動は、何かと縁があるようですね。

娘たちに優しく接する父

古関さんといえば、「優しそう」「穏やか」といった声をよく見かけます。

SNSでも、その柔らかい雰囲気が話題になっていますね。

こうした優しさは、娘さんたちも感じていたと思われます。


正裕さんのインタビューによれば、自宅で作曲中に子供が騒いでも、特に怒らなかったそうです。

ミシンの音や皿洗いなど、家事の音も気にする様子はなかったという古関さん。

不機嫌になるのは、調子外れの音が続くようなときだけ。

例えば、下手な楽器演奏などは嫌がったそうです。

作曲はメロディーをつむぐ作業。

そのため、「メロディーがあるけど外れている」という音は、無視できないノイズなのかもしれません。

正裕さんも、水が入ったコップを打ち鳴らして音階を奏でたとき、頭を叩かれたそうです。

しかし、叩かれた記憶はその1回だけということなので、普段は本当に穏やかだったのでしょう。

雅子さんや紀子さんも、叱られた記憶はとても少ないのではないでしょうか。

外れたメロディーさえ出さなければ、父親の前では、いつも伸び伸びと遊べたのかもしれませんね。

娘の夫たち

『エール』では、華は結婚相手としてロカビリー歌手を連れてきます。

しかし実際の娘たちは、もっと堅実でした。

雅子さんの夫は、染谷一彦さんという男性です。

医者で、聖マリアンナ医科大学の教授でもありました。

そのため古関さんは、同大学の校歌を作曲しています。

さらに亡くなったのも、同大学の病院でした。

一方、紀子さんは見合い結婚で、会社員男性の妻となります。


古関さんは彼女の結婚に、「幸せになってくれて、嬉しい気持ちでいっぱい」と語りました。

ではなぜ『エール』で華は、ロカビリー歌手を結婚相手に選んだのでしょうか。

おそらく長男の正裕さんが、早稲田大学在学中にグループサウンズ「ヴィレッジ・シンガーズ」で歌手活動していたためでしょう。

父は息子に音楽の才能がないと考え、プロ歌手にならず、安定した仕事に就くことを望みました。

そのため正裕さんは、大学卒業後、日本経済新聞社へ就職しています。

ドラマでは正裕さんの存在を描かなかった分、娘が連れてくるロカビリー歌手に、彼を投影させたのかもしれません。

娘は看護師ではない

『エール』の華は、看護師という設定でした。

しかし実際の古関さんの娘たちは、看護師ではありません。

雅子さんは早くに結婚して主婦になったようです。

ただ紀子さんは、当時としては晩婚だったとのこと。

また前述のとおり、結婚するまではBBS運動に励んでいました。

社会貢献への意識が高い女性だったのでしょう。

華を看護師と設定したのは、他者のために尽くした紀子さんの人柄を投影させたためかもしれません。

娘たちの現在

古関さんの娘たちは、今どのように過ごしているのでしょうか。

いずれ一般の方で、詳細な情報はありませんが、2024年現在もお元気のようでした。

2020年8月には、雅子さんがNHKの取材に応えています。

また息子の正裕さんは、退職後に音楽活動を再開。

歌手である鈴木聖子さんと共にユニット「喜多三」を結成し、2013年よりライブ活動しています。

かつて音楽の道を諦めたものの、ようやく念願の音楽活動を始められたのでしょう。


朝ドラ放送以来、再注目されている作曲家の古関さん。

思いがけない形で、父が日本中の注目を浴びたことで、子供たちも鼻高々に違いありません。

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