朝の連続テレビ小説『エール』(2020年)で話題となった、作曲家の古関裕而(こせき ゆうじ)さん。
彼がモデルとなった主人公「古山裕一」には、一人娘がいるという設定でした。
しかし実際の古関さんには、息子がいたのです。
今回は古関さんの息子について、職業はバンド活動という情報を確認しましょう。
また家族と兄弟についても見ていきます。
古関裕而のプロフィール
本名:古關勇治
生年月日:1909年8月11日
死没:1989年8月18日
身長:不明
出身地:福島県福島市
最終学歴:福島商業学校(現在の福島商業高等学校)
古関裕而の息子について
古関さんの息子は、1946年生まれの古関正裕さんです。
おはようございます!
先日、古関裕而さんのご長男である古関正裕さんが当館にご宿泊されました。
「父とは一緒に何度も飯坂温泉に来た」と懐かしんでおられました。
当館の古関裕而コーナーにも大変感動してくださいました!#朝ドラ #エール#古関裕而 #古関正裕 #モスラの歌 pic.twitter.com/3ZH6O71myr— 吉川屋七代目@奥飯坂 穴原温泉(非公式) (@machaki7th) November 26, 2020
父の古関さんは有名作曲家、母の金子(きんこ)さんは音楽学校で声楽を学んだ女性でした。
そのため正裕さんは、幼い頃から音楽に満ちた環境で育ちました。
両親は息子に音楽のエリート教育を受けさせようとします。
こうして小学生の頃は、有名なピアニストが教える音楽教室へ、無理やり通わされたそうです。
無理やり習わされた上に、課題曲がハイレベルだったため、ピアノレッスンはつまらなかったといいます。
しかし高校生の時、仲間と組んだカントリーバンドでピアノ演奏したことで、音楽の楽しさに目覚めました。
そして正裕さんは、早稲田大学へ進学後、本格的にバンド活動を始めるのです。
古関裕而の息子、職業はバンド?
早稲田大学で数学を学ぶ傍ら、グループサウンズのバンド「ヴィレッジ・シンガーズ」にキーボードとして参加。
しかしバンドがプロデビューする際、正裕さんは脱退してしまいます。
実は音楽家の道へ進むことを、高校生の時点で父から反対されていたのです。
「お前は考えて作曲しているから、プロにはなれない」と言われた正裕さん。
父の古関さんは、天才的な感性の持ち主で、思いつくがままに作曲していました。
だからこそ必死にメロディーを考えて曲作りする息子には、プロとしての才能がないと考えていたのです。
正裕さんも、「偉大な父を超えられない」と考え、プロの道を断念。
1966年に「ヴィレッジ・シンガーズ」が、ファースト・シングル『暗い砂浜』を発売する前に脱退しました。
こうして正裕さんは、大学卒業後に日本経済新聞へ入社し、コンピュータ関連部署で勤めます。
しかし一筋縄ではいかないのが、彼の人生でした。
1998年に退職後、ブティック経営を開始。
父方の実家が「喜多三」という呉服店だったため、やはり血は争えなかったのでしょう。
ちなみに父の古関さんは、呉服店の息子らしく着物好きで、おしゃれだったといいます。
正裕さんの開業後、学生時代のバンド仲間が退職する年代に入り、みんなで「親父バンド」を作ろうと考えました。
「父の曲をバンドで演奏するのも悪くない」と思い立ち、ピアノを再び習い始めます。
そして歌手の鈴木聖子さんと共に、父の実家の屋号にちなんだユニット「喜多三」を結成。
コンビニ本屋に、NHK朝の連続TVドラマ小説 #エール のモデルの偉大なる作曲家・ #古関裕而 先生の特別雑誌が。即買い。
字が大きく写真も多く、内容もとても面白い。かつ代表曲CD付。
監修は古関先生の御子息で、ユニット #喜多三 で古関メロディを継承される、 #古関正裕 さん。インタビューも掲載。 pic.twitter.com/8TR31H6YBm— ゾマホン(昭和リスペクト) (@natumeroinochi) April 17, 2020
「喜多三特別ライブin豊橋」チケット発売は10/28より500円。2020年春~放送予定の連続テレビ小説「エール」のモデル作曲家:古関裕而さん(福島市出身)と妻の古関金子さん(豊橋市出身)。二人のご長男、古関正裕さんの音楽ユニット「喜多三」豊橋特別ライブを開催。シティプロモーション課TEL51-2179 pic.twitter.com/Bsv1dguDxo
— 穂の国とよはし芸術劇場 PLAT (@Plat_Toyohashi) October 24, 2019
2013年からライブ活動を開始し、正裕さんはシンセサイザーを演奏しています。
かつて音楽の道を諦めたものの、今では大好きな音楽活動を再開し、悠々自適に暮らしているのでしょう。
古関裕而の息子の家族、兄弟
正裕さんは、両親と姉2人の5人家族でした。
姉は1932年生まれの雅子さんと、1934年生まれの紀子(みちこ)さん。
雅子さんは医師の染谷一彦さんと結婚しました。
紀子さんは会社員の男性と、見合い結婚しています。
『エール』では、主人公の子供は「華」という娘だけでした。
1人の娘の心情を深ぼりするため、雅子さんと紀子さんを合体させた人物を作り出したのでしょう。
ドラマには、華が恋に落ちるロカビリー歌手・霧島アキラが登場。
おそらくバンド活動していた正裕さんが、霧島というキャラクターに投影されているのでしょう。
2023年現在、古関家の子供たちはいずれもご健在のようです。
正裕さんは2020年、両親の往復書簡を参考に、小説『君はるか 古関裕而と金子の恋』を執筆しました。
15:00からはcafe@さくら通り。木曜日は #安來茉美 さんの担当です。
16:00台は「本棚に音楽を」。今週は古関正裕著「君はるか-古関裕而と金子の恋」をご紹介します。17:00からはリゾ鳴尾浜提供「リゾ鳴尾浜サンセットステーション」(リモート収録)。17:30頃からは「シティ・ポップ・アラカルト」。 pic.twitter.com/BsZDA08X9h— さくらFM (@fm787) April 30, 2020
両親の恋愛模様を描き、小説家デビューを果たしたのです。
偉大なる作曲家の息子は、さまざまな分野で表現活動を行う、マルチな才能の持ち主だったといえるでしょう。
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