貧しい農家の出身ながら内閣総理大臣となり、「今太閤」と呼ばれた田中角栄(たなか かくえい)さん。
輝かしい実績を持ちながら、晩年は不遇だったともいわれています。
今回は角栄さんの死因が脳梗塞という情報と葬儀の詳細を見ていきましょう。
また吃音の克服エピソード、食事の好物についてもご紹介します。
田中角栄のプロフィール
本名:田中角栄
生年月日:1918年5月4日
死没:1993年12月16日
身長:不明
出身地:新潟県柏崎市
最終学歴:二田高等小学校(現在の柏崎市立二田小学校)
田中角栄の死因は脳梗塞?
まず角栄さんの死因が脳梗塞という情報を確認します。
1985年2月27日、脳梗塞で倒れ、緊急入院しました。
ロッキード事件での逮捕を経て、人気が低迷していた時期、ストレスにより酒に溺れていたそうです。
大量の飲酒によって、身体がむしばまれていたのでしょう。
医師団は、「大脳基底核」が壊死したと発表。
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さらに言語障害を患い、気力も体力も失った彼は、もはや政界復帰は絶望的でした。
立花隆さんは、「権力欲を失った角栄はキャリアを失う」と予測。
彼の言葉通り、角栄さんは娘の田中眞紀子さんによる管理の下、目白の私邸に引きこもったまま復帰することはありませんでした。
そして1993年12月16日、75年の生涯を終えます。
直接の死因は脳梗塞ではなく、甲状腺亢進症と肺炎でした。
かつて政界で華々しく活躍した彼は、ロッキード事件と脳梗塞発症以来、転落していったのです。
葬儀は自民党との合同葬
角栄さんは冠婚葬祭の中で、とくに「葬儀」を重視していました。
生前、「祝い事には遅れていいが、葬儀へは真っ先に到着しろ」と語っていたそうです。
葬儀では遺族の悲しみに寄り添い、葬儀から1週間後には遺族へ花を送るようにしていました。
1週間後という時期は、葬儀でもらった花が枯れる頃のため、新しい花を送って遺族の悲しみを癒そうとしたのです。
角栄さんの器の大きさがうかがえるエピソードですね。
そんな彼自身の葬儀は、自民党と田中家の合同葬として、青山葬儀所で営まれました。
長女の眞紀子さんが遺影を持ち、自民党本部をはじめ、ゆかりの地を巡回。
彼女は政治家としての父を尊敬していたものの、女性問題に対しては厳しい処置を取りました。
父の愛人とその子供を徹底的に排除し、死に目に会わせず、葬儀への参列も拒否したそうです。
女好きの父に振り回された娘としては、葬儀でけじめをつけ、愛人との関係を断ち切ろうと決意したのでしょう。
田中角栄の吃音克服エピソード
演説では独特な抑揚で人々を魅了した田中角栄さん。
しかし彼は幼少期、ジフテリアの後遺症で吃音症を患い、苦しんでいました。
意思に反してどもってしまうにもかかわらず、教師から誤解され、悔しさのあまり硯を床にたたきつけたこともあるそうです。
近年はアメリカのジョー・バイデン大統領も吃音で苦しんだ経験を公表し、少しずつ理解が進み始めています。
あと、この吃音障害と闘っている13歳の少年をプライムタイムにぶつけたのも大成功。実際、とても高く評価されている。
バイデン氏の吃音障害を認知症とあざ笑うトラムプ陣営の鼻っ面にパンチを打ち込んだ形になった。
写真の地方集会は今年2月のもの。 pic.twitter.com/enhCB1cdBl
— Hiroshi Makita Ph.D. (@BB45_Colorado) August 22, 2020
しかし角栄さんの時代には、なかなか理解されなかった症状といえそうです。
彼は吃音を克服するため、裏山で大声を張り上げながら漢詩を暗唱、さらに浪花節も練習したといいます。
NHK「生活の知恵」
田中角栄大蔵大臣(当時)が出演、吃音を克服したエピソードを語る(昭40・1・27) pic.twitter.com/UrC1sjgD4c— ねひつじ (@nehitsuji) October 20, 2019
学芸会の『勧進帳』では弁慶役を希望し、周囲から「どもりにはできない」と言われながらも猛練習。
見事に弁慶を演じ切り、以降はからかわれなくなったため、自信がついたそうです。
しかし大人になってからも、吃音への不安は抱え続けていたといいます。
家では娘の眞紀子さん以外には、ほとんど話しかけなかったそうです。
彼特有の「まあそのー」という前置きも、吃音への不安をごまかすためだったのかもしれませんね。
田中角栄の食事について。好物は?
角栄さんは生前、濃い味の食事を好んでいたそうです。
彼の出身地は雪国の新潟県でした。
豪雪地帯では味の濃い食事が主流のため、つくだ煮や漬け物など、濃い味のものを好んだのでしょう。
ただし豪快なイメージとは裏腹に、高級なステーキやキャビアには目もくれなかったそうです。
農家のDNAを継いでいるためか、塩辛い鮭の入ったおにぎりや、味の濃い味噌汁など庶民的なものが好物でした。
田中角栄生誕100周年
田中角栄記念館の隣にある
角さんの台所で食事
角栄の愛したふるさとの味
のっぺい汁定食 pic.twitter.com/wUo5sOQXoy— ゆみ (@yumirina0510) May 5, 2018
さらに、醤油も大好き。
何と鰻重やすき焼きにも大量の醤油をかけていたそうです。
#政治家小話伝
田中角栄と大平正芳の食事角栄「すき焼きたべようぜ!」
大平「いいね!」
すき焼き グツグツ
角栄「醤油入れると美味いんだよなぁ!」ショウユドバー
大平「砂糖入れると美味いんだよねぇ!」サトウドバー
秘書「…す、すき焼きがダークマターに…!!?」 pic.twitter.com/I9ruT9N4V5
— もののふ@元ハヤテ侍 (@hayatezamurai) November 11, 2019
「平民宰相」にふさわしいキャンペーンとして、田舎出身らしい食事の好みも堂々と公表していたのでしょう。
「田中角栄」という強烈な個性をアピールするため、自身の好物をも利用していたに違いありませんね。
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