小澤征爾、病気回復し体調良好だった頃。食道がんの過去。腰痛で手術&死因は心不全

指揮者として国内外で活躍し続けてきた小澤征爾(おざわ せいじ)さん。

世界中で高く評価されている有名人だけに、訃報が流れた際は多くの人がショックを受けたことでしょう。

今回は、小澤さんの過去の病気を振り返ってみます。

また、死因についても見ていきましょう。

小澤征爾のプロフィール

本名:小澤征爾

生年月日:1935年9月1日

没年月日:2024年2月6日(88歳没)

出身地:満洲国奉天市(現在の中国瀋陽市)、東京都立川市

最終学歴:桐朋学園短期大学

所属事務所:ヒラサ・オフィス

小澤征爾、病気は小康状態で体調良好だった頃

2023年に88歳を迎え、総監督を務めてきた国際音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル(通称:OMF)」も話題になった小澤さん。

コンサートのAプログラムでは、初参加の鈴木雅明さんが指揮を担当しました。

鈴木さんは、小澤さんを慕う演奏家たちとの協演を楽しんでいたようです。


この頃の小澤さんは、ご高齢ながら健康な状態だったようですね。

ただ、病気は小康状態だったのだとか。

悪化する可能性もゼロではなかったため、体調を気遣いながら仕事をしていたのでしょう。

2018年3月には大動脈弁狭窄症を患い入院しています。

大動脈弁狭窄症は、心臓の弁に不具合が生じ、血流が悪くなる病気です。

息苦しくなり、最悪の場合は死に至ります。

小澤さんはオペラ公演や演奏会への出演を断念し、治療に専念。

4月上旬には手術を受けて無事に退院し、演奏活動に復帰を果たしました。

ところが約1年後の2019年3月には、急性気管支炎で入院。

21日に予定されていた「ビゼー:歌劇『カルメン』横須賀公演」を、当日に降板せざるを得なくなりました。

小澤さんは「悔しいです。とにかく体調を戻すために頑張っています」とコメントしました。

大好きな演奏ができなくなる度に、もどかしい思いを抱えながらも、治療に専念してきたのでしょう。

その後は急性気管支炎からも回復し、演奏活動を再開しました。

なるべく健康な状態が続き、まだまだ多くの公演に出演してほしかったですね。

小澤征爾は過去に食道がんも発症

かつて小澤さんは、いわゆる大病を患いました。

2009年末に受けた定期健診で、食道がんが見つかったのです。

当時音楽監督を務めていたウィーン国立歌劇場の公演をはじめ、全30公演をキャンセル。


苦渋の決断だったはずですが、がん治療に専念することになりました。

小澤さんは数々の演奏会をキャンセルしたことは残念に思いながらも、「がんは怖くない」とコメント。

「兄もがんになったが、今でもピンピンしている」と語り、ファンの心配を和らげようとしてくれました。

闘病に入ってから7か月後の2010年8月1日、小澤さんは復帰を果たします。

無事に食道がんを完治させ、「若い人のための室内楽勉強会」に参加したのです。

音楽学生25名を相手に、弦楽合奏のリハーサルを開始。

この日は復帰初日ということで、気合を入れて演奏会用の服を着ていました。

森英恵さんがデザインした黒いジャケットは、闘病で15キロも痩せた彼のために、奥さんが用意したものです。

闘病生活から解放され、学生たちと共に『ディベルティメントK 136』を演奏した時間は、至福のひと時だったことでしょう。

食道がんの発症から10年以上たっても再発しはなかったので、できればもっと活動を続けてほしかったものです。

腰痛の病状は油断できないものだった

小澤さんは2011年1月、腰痛の手術を受けるため、やはり演奏会をキャンセルのうえ入院したことがあります。

「腰痛があるまま活動を続けることは、かなり難しい」と語り、主治医の指示通り手術を決断したのです。

食道がんの手術を乗り越え、復帰した直後だったため、悔しかったに違いありません。

腰痛の手術も何とか成功しましたが、どうやら最近も病状は良くないようです。

2018年にも腰痛が悪化し、精密検査を受けています。


しかもこのときの検査では、胸椎圧迫骨折も発見され、再び活動停止に追い込まれました。

腰痛は持病で、継続的に治療せざるを得ない状況のようですね。

さらにさまざまな病気をくり返していることもあり、常に油断できない状況だったようです。

小澤征爾の死因は心不全

小澤さんの訃報は、2024年2月に流れました。

2月6日に亡くなっていたことを、9日に所属事務所が公表しています。

この急な訃報は、多くのファンに衝撃を与えました。

SNSでも追悼メッセージが多く投稿されていましたね。

世界的に有名な小澤さんですから、追悼の言葉は海外からも多く寄せられています。

長く音楽監督を務めていたボストン交響楽団もメッセージを公開。

気持ちのこもった追悼文に涙した人も多かったことでしょう。

こうした反応からも、世界で愛されていたことはよくわかります。


亡くなってしまったのは、本当に寂しいことです。

がん再発はなかった

事務所の発表によると、小澤さんの死因は心不全。

心臓がうまく機能せず、血液が全身に巡らなくなってしまうものですね。

自宅でそのような不調が起こり、回復することなく亡くなってしまったのでしょう。

心不全になった詳しい原因などは、公表されていません。

ですが、訃報を知って食道がんを思い浮かべた人も多かったのではないでしょうか。

前述のとおり、過去にがんの治療を行っている小澤さん。

闘病生活の末に回復し、その後は再発もありませんでしたが、がんといえば転移する病気です。

またいつか発症してしまうことを想像し、心配していたファンもいることでしょう。

そんな人たちは、訃報で心不全と聞き、がんの影響を考えたかもしれません。

ですが、再びがんを発症していた情報は出てきません。

自宅で亡くなっているので、治療のために入院していたわけでもないことがわかりますね。

心不全の原因は不明のままですが、がん再発の可能性は低いと考えてよさそうです。

がん以外の病気の情報もない

これまで紹介してきたように、小澤さんは食道がん以外にも複数の病気を経験しています。

その過去を知っている人は、また何かの病気になったことが死因と考えたかもしれません。

ですが、がん以外の何かで治療していた様子もありませんね。


高齢ということもあり、何かしら不調を抱えていた可能性はありますが、病気は公表されていません。

死因について心不全ではない噂も出てくるかもしれませんが、証拠のない話には注意した方がいいでしょう。

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