竹原慎二の強さと凄さ。カストロ戦が伝説の理由。シバターとの対戦はガチンコ?

竹原 慎二(たけはら しんじ)さんはボクシング界で一時代を築いたヒーローです。

ボクサーとしての凄さは経歴などにも表れており、大きな話題になっていました。

今回は竹原さんの強さや凄さ、カストロさんとの伝説の一戦を見ていきましょう。

竹原慎二のプロフィール

本名:竹原 慎二 (たけはら しんじ)

身長:186cm

出身地:広島県安芸郡府中町

生年月日:1972年1月25日

主なタイトル:元WBA世界ミドル級王者(日本人初)

竹原慎二の現在(2023)。膀胱がんの再発、独自の食事療法。診療した病院と医療過誤で裁判中

戦績から見る竹原慎二の強さや凄さ

まずは竹原慎二さんの強さや凄さを戦績などから振り返ってみます。

竹原さんは暴走族に入って喧嘩に明け暮れるなど「広島の粗大ゴミ」と呼ばれるほどの不良でしたが、16歳の夏に一念発起してプロボクサーになる決意を胸に上京しました。

沖ボクシングジムに入門してから約半年後の1989年5月15日にデビュー戦を迎え、但野正雄さんを相手に「4R KO」という見事な試合内容で初勝利を飾っています。


その後も連勝を続けて同年12月23日に東日本ミドル級新人王に輝き、翌1990年2月18日には徳田晴久さんを「2R KO」で倒して第36代の全日本ミドル級新人王を獲得。

1991年10月28日の日本ミドル級タイトルマッチで西條岳人さんを「7R KO」で撃破して第41代日本ミドル級王者に輝きましたが、この時はデビューから2年半というスピード出世でした。

日本ミドル級王者を3度防衛して返上し、1993年5月24日にはイ・ソンチュンさんを「12R KO」でリングに沈めて東洋太平洋ミドル級王座を獲得(後に6度目の防衛に成功)してます。

竹原さんはデビューから無敗の23連勝を飾り、ミドル級の頂点へ挑戦することになりました。

1995年12月19日にWBA世界ミドル級タイトルマッチに挑み、王者のホルヘ・カストロさんと激戦を繰り広げて「12R 判定勝ち」によって日本人初の世界ミドル級王者を獲得。

翌1996年6月24日に初の防衛戦に挑みましたが「9R TKO」と敗れてタイトルを失ってしまい、加えて自分自身の連勝記録も「24」で途絶えるという結果になりました。

リベンジをするべくトレーニングを再開したものの、網膜剥離を発症したことで現役を引退。

現役生活は約7年でしたがボクシング歴もほぼ同じ期間というところにも竹原さんの凄さが表れており、天性の才能と努力によって世界チャンピオンに昇りつめることができました。

選手としての戦法は基本に忠実で、パワーや技術が抜けていたことが強さのポイントと言えるでしょうが、不良時代に培ったセンスや根性も少なからず影響したことでしょう。

※竹原慎二の通算戦績:25戦24勝1敗(18KO)

伝説となった竹原慎二とカストロの対決

次は伝説と言われる竹原慎二さんとホルヘ・カストロさんの対決を見ていきましょう。

竹原さんは1995年12月19日に「WBA世界ミドル級」タイトルマッチに挑戦し、100戦を超えるキャリアの中で1度のKO負けもないカストロさんを破って勝利を収めました。

そもそも日本国内では経験豊富な王者に分があるとして期待されておらず、テレビも生中継ではなく深夜に録画を流す編成だったことからも注目の薄さが伺えます。


ボクシング経験も少ない若きチャレンジャーが王者を倒したことだけでも十分に伝説ですが、それ以上に獲得したタイトルが「ミドル級」だったことが真の伝説かもしれません。

このミドル級は日本人などアジア系には厳しい階級と言われて続けており、2023年現在に至るまでタイトルを獲得した日本人は竹原さんと村田諒太さんのみです。

フィジカルの差が目立つミドル級、しかも4度の防衛に成功しているカストロさんを相手に12ラウンドを戦い抜いて勝利を収めたことは日本、いやアジア拳闘界の偉業と言えるでしょう。

引退してからの竹原さんはバラエティーやスポーツ番組で多くの人に知られていますが、過去にとてつもない偉業を成し遂げた「伝説」だったことも忘れてはいけない点です。

竹原慎二とシバターの対戦はガチンコ?

最後に竹原慎二さんとYoutuberのシバターさんの対戦を見ておきます。

ふたりが拳を交えることになったのはシバターさんが竹原さんに対して”素人ボコるって企画をやってる”と批判し、さらに「強い奴と戦おうよ。例えば俺とか」と挑発したことでした。

竹原さんはシバターさんに対して「土下座させる」と喧嘩を買う姿勢を示したことから、元WBA世界ミドル級王者とYoutuberがリングで相まみえるという異例の事態に発展。

ただ、シバターさんも2010年2月に総合格闘技選手としてデビューしており、圧倒的な強さは無いですが「現役」というアドバンテージがあったからこそ喧嘩を売ったと考えられます。

2021年7月31日公開の動画で対戦の一部始終が配信され、シバターさんの右カウンターが竹原さんの右目に入ったことで闘争心に火が付き、鋭い右フックで王者の貫禄を見せ付けました。

いわゆるYoutuber相手なので閲覧数稼ぎや「ヤラセ説」が根強くありますが、少なくともリング上の竹原さんを見る限りガチンコ勝負だったことは疑いないでしょう。

ただ、動画以外のシバターさんは真面目で礼儀正しい人物と多くの人から言われており、事前に入念な打ち合わせをすることが「ヤラセ」と間違われた可能性はあります。


対戦に至る経緯や「死んでも責任は取りません」という誓約書は演出と言えなくもないですが、リング上の対戦自体は真剣勝負だったという声がSNS上でも多くを占めていました。

シバターさんの配信スタイルには賛否両論あるものの、事前に了解をとった節度ある番組であれば格闘技界への注目度も上がるので双方にとって有益な企画だったと言えるでしょう。

関連記事
竹原慎二の現在(2023)。膀胱がんの再発、独自の食事療法。診療した病院と医療過誤で裁判中

竹原慎二の娘や嫁、家族について。実家は焼肉屋&実は優しい性格

竹原慎二が自宅豪邸ぶりを公開。畑山隆則とボクシングジム開業。広島のPR大使で恩返し

畑山隆則の強さ、天才の理由。生い立ちは野球少年。井上尚弥への評価、坂本博之との名勝負

具志堅用高の伝説と強さの秘密。凄さは若い頃から桁違い、日本人最強の評価なぜ

村田諒太の性格は哲学的?3人兄弟で親は離婚。教師説はデマ。学歴に東洋大&伝説の一戦

寺地拳四朗、井上尚弥とどっちが強い?海外の反応好評。強さの秘訣&現在(2023)の目標

コメント