モーニング娘。在籍日数通算4329日という歴代ナンバーワンの数字を誇る道重さゆみ(みちしげ さゆみ)さん。
これだけでも十分、伝説と思われるのですが、もちろん彼女の日々のなかでもたくさんの伝説があります。
久住小春さん、鞘師里保さん、同期との間で生まれたのは一体どんなものだったのでしょうか?
道重さゆみ、久住小春の影でトーク力を磨く日々!同期の間でも目立たず?
今でこそ、ナルシスト、そして毒舌というキャラクターが際立っている道重さゆみさん。
実は彼女、モーニング娘。加入当時から目立っていたわけではないようです。
同期の田中れいなさんは、デビューとなった19thシングル『シャボン玉』でセンターを務め、ソロですでに活躍していた藤本美貴さん、そして亀井絵里さんもいたなかでファンには『音痴で顔しか取り柄がない』なんてことも言われていたそうですね。
歌唱力重視だった当時のモーニング娘。においてこの音痴というのはかなり痛かったようで、曲のポジションにおいても最後列の端ということも多かったようです。
当時を振り返ってかなり焦っていたという道重さゆみさんにとって、追い討ちをかけるかのようにある人物が加入します。
それが、久住小春さんでした。
つんく♂さんが『プラチナ級』と称し、事務所をあげて新潟県長岡市までお迎えに上がったというウワサまである彼女の加入で、道重さゆみさんの存在はさらに埋もれることとなってしまうのです。
そんな久住小春の教育係を受け持つことになった道重さゆみさん。
久住小春さんは、当時とにかく言うことを聞かなかったそうですが、とにかく事務所は久住小春さんを猛烈プッシュという状況下でした。
2006年4月いきなりテレビ東京系アニメ『きらりん☆レボリューション』の主人公“月島きらり”役で声優デビュー、7月には“月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)”としてソロシングル「恋☆カナ」を発売と異例のスピード出世を果たす久住小春さん。
しかし、道重さゆみさんにもチャンスは回ってきます。
それが、CBCラジオ『モーニング娘。道重さゆみの今夜も♡うさちゃんピース』でした。
東海地方の30分枠ローカル番組ということで山口県出身の道重さゆみさんには所縁は特になかったようです。
華やかな久住小春さんの活躍とは対照的に地味な印象は拭えない道重さゆみさんですが、ここで磨いたトーク力が後々彼女の代名詞となる『ナルシストキャラ』や『毒舌キャラ』の覚醒につながっていくのです。
バラエティ番組への進出当時を振り返って道重さゆみさんはこのように述べています。
「最初は『自分のグループでの立ち位置を見つけたい! 私のことを知ってもらいたい!』という思いでした。歌もダンスも全然できないし、ソロパートもない。そういう状況下でバラエティのお仕事をいただいた時に、『ここで頑張らないと私は本当に置いていかれる』という覚悟で頑張ろうと決めました」
ある意味、道重さゆみさんがモーニング娘。としてのプライドを捨てた瞬間ですね!
実は、キャラクターについても、彼女が無理やり作り込んだものではなく、きっかけは自然にやってきたそうです。
自信がないからこそ自分を励ますつもりで言っていた言葉が、結果として他の人からすればナルシストな発言になっていたということですね。
そこを一過性のものとして流すのではなく、『ナルシストキャラがウケる』とキャッチした道重さゆみさんの判断力が素晴らしいですよね。
「毒舌も『周囲や世間の皆さんが思っているだろうこと、自分で感じたこと、そのまま口に出して言ってみよう』とやってみたら面白がってもらえた。
こちらは、毒舌キャラ誕生秘話ですが、こちらには道重さゆみさんの視野の広さが際立っていますね。
毒舌キャラとして必要になってくるであろう『結果として、視聴者の共感を呼ぶ』というポイントにしっかりと考えが及んでいます。
キャラ定着の段階で作りこむようにはなったそうですが、キャラとの出会いというか、その気づきはあくまで自然のもの、天性のものということですね。
これは一方で、もがいている期間があったからこそ、そこから一度距離を置いたときに現れたナルシストや毒舌という自身の個性の片鱗を逃さなかったのかもしれません。
こうした長く陽の当たらない場所でも腐らずもがき続けた結果、2009年のテレビ朝日『ロンドンハーツ』内の『ロンドンハーツ格付けしあう女たち~』への出演を果たすのでした。
そして、道重さゆみさんは世間にも知れ渡る存在となるわけですね。
プライドを捨てること、発想の転換、アンテナを張り巡らせることなど、人として生きていく上で大切なことを彼女から学ばせてもらえるまさに『伝説』の名にふさわしいエピソードですね。
なお、この生き様すべてが『伝説』と言われているようですが、個別にはあの大物に鉛筆を投げたということを指す場合もあるようです。
その大物が、お笑い怪獣・明石家さんまさんです。
2007年からMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』に高橋愛さんに変わって明石家さんまさんのアシスタントを務めることになった道重さゆみさん。
テレビでは素人にさえ容赦ないお笑い指導を行う明石家さんまさんですが、ビジュアルを使えないラジオという空間では、その牙(出っ歯!?)もさらに鋭さを増すようですね。
道重さんが鉛筆投げつけた回とか今でもどこかで聴けるんだろうか。そんなことされてもさんまさん全然怒ったりせず冷静に諭してた
— ヒツジ (@nerusheep) 2018年11月13日
ちなみに、アンジュルムの和田彩香さんはかつて唐揚げを投げつけたことが伝説となっています。
ハロプロは何かを投げつけると伝説と呼ばれるというシステムが知らぬ間に構築されているのかもしれませんね…?
道重さゆみ、モーニング娘。復活へ見つけた鞘師里保という希望!
バラエティ番組への出演を続けるなかで、初めてモーニング娘。の現状というものを肌で感じた道重さゆみさん。
『今、何人組?』など基本的な質問が飛んでくることがショックだったといいます。
道重さゆみさん自身、小さい頃からモーニング娘。の大ファンだったということですから、そのショックの大きさは想像以上のものでしょう。
しかし、そこからモーニング娘。の名を再度轟かせるにあたって頼りになる後輩との出会いもあったようです。
それが9期生、なかでも鞘師里保さんでした。
アクターズスクール広島出身の彼女の加入もあって、パフォーマンスに力を入れるようになったモーニング娘。のなかで、道重さゆみさんが高橋愛さんに変わってリーダーに就任します。
そんな中リーダーの私が迷惑をかけるわけにはいかなかったので、先輩も同期もみんな卒業してからは、鞘師にダンスを教えてもらうこともよくありました。鞘師もこころよく教えてくれたので、よく2人で練習していました。本当に頼もしい後輩でしたね」
ここでも、バラエティ進出時のプライドを捨てるという経験が生きているようにも見えますね。
道重さゆみさんは、今なお受け継がれるモーニング娘。の魅力であるキレのあるフォーメーション・ダンスの礎をみごとに築き上げたのでした。
道重さゆみ、卒業!ファンに向かって変な人!?
個人でバラエティ進出、リーダーとしてフォーメーション・ダンスの確立とモーニング娘。に革命をもたらした道重さゆみさんは2014年11月26日をもってグループ及び、ハロープロジェクトを卒業します。
彼女の功績を讃えて『モーニング娘。’14 コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~』と銘打たれたツアーは、ファイナルにて4年ぶりとなる横浜アリーナでの公演が設けられました。
これだけでもすでにドラマになりそうなのですが、当日にもさらなるハプニングというかアクシデントが襲います。
なんと、パフォーマンス中に足を負傷してしまうのです。
それでも、休むことなく出演し続けた彼女の姿には多くのファンが胸を打たれたことでしょう。
足を痛めた道重さんを気遣い階段を下りる道重さんに手を差し伸べる譜久村さん
(道重卒コンDVDより) pic.twitter.com/yEJGwEDmje— 黒月 (@blackmoon528) 2015年2月15日
最後には、道重さゆみさんらしい表現でそんなファンの皆さんに感謝を述べ、最後にちょっとした毒舌キャラを披露しています。
そんなさゆみのファンの人たちは……変な人が多いです。うふふふふ。
それに決して事前に用意していたものではなく、その場で赤裸々に心境を吐露しているのがわかります。
この後、しっかりと8分に及ぶ感謝の言葉を終え、道重さゆみさんはモーニング娘。を卒業されました。
人は変われる、人は成長できるということをその身をもって証明してくれた道重さゆみさんの今後の活躍も楽しみですね。
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